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カテゴリ:被害者遺族の声
昨日は成人の日でした。
コロナ、オミクロン株が蔓延する中で何とか成人式を行えた自治体と、やむ終えず延期にした自治体があったと思います。どちらも究極の選択だったと思います。 我が家の次女は、昨年の成人式を知立市は3部制に短縮して行うことが出来ました。親としては子育ての節目として、子どもから大人への第一歩である成人式を無事に迎えられたことで、ひと段落ほっと肩をなでおろすのではないでしょうか。 私もそうでした。昨年の次女の時は最後までコロナの蔓延で中止にならないかと心配していた成人式が無事に開催されたことで、親として娘の晴れ姿にほろっと涙するくらいの喜びを感じるのです。 それが長女紗愛理の時には、もっともっとひとしおの喜びに浸っていました!! 今まで大変なことも多かった子育てを振り返り、それでもたくさんの方々にの暖かい手に支えられ、優しい気持ちに励まされてここまで大きくなり無事に成人式が迎えられたことへの感謝と感動が人一倍大きかったのです!! 3年前2019年の紗愛理の成人式の様子は今も鮮明に記憶されて頭から離れません。成人式会場へ紗愛理を送り、主人と一緒にホールの入り口までついて行くと、役員さんが「保護者の方は2階席からご覧になれますよ」と声をかけて下さり(まだコロナが流行する前の年)紗愛理はお友達と1階の会場へ、私たちは思いがけずお友達のお母さんも一緒に、ホールの3階から1階の成人式を眺めながら最高の喜びを感じていました。今思えばあの頃が私の人生の中でも、紗愛理の人生の中でも、幸せの絶頂期だったのです!!まさかこの5ヵ月後に、紗愛理がこの世からいなくなるなんて思いもしないで・・・(>_<) (さえりん13歳の時 掛川花鳥園part3) それでも、私たちはまだ紗愛理を成人式まで迎えさせてあげることが出来ました。ご遺族の中には子どもさんを成人式を迎える前に亡くされたご両親も大勢みえるのです。私の周りにも亡きお子さんが今年成人式の方と来年成人式の方がたくさんおみえになります。きっと振り袖姿の娘さんたちや、ぎこちないスーツ姿の息子さんたちを、ご自分のお子さんたちと重ねて、どれだけお辛い心境で成人式を遠くからそっと見守って来られたことでしょうか・・・ 何事もなく元気に平穏に暮らしてみえる人にとっては、成人式なんて大したことないし、行っても行かなくてもどっちでもいいと思われると思いますが、行きたくても行けなくなってしまった我が子の不憫さを想うと、どうしようもないやり切れない無念さと取り残されたような寂しさをつい感じてしまうのが親心なんです!! 昨日は1月とは思えないくらいの温かさと晴天に恵まれての成人式でした。 春日井市の成人式へ参加することが叶わなかった8歳で交通事故で亡くなった卓巳君のために母親のOさんは、にじいろ会のストラップを卓巳君の代わりに成人式に参加させてあげたい同級生の新成人たちに「どうか交通事故の被害者にも加害者にもならないで!」と伝えるために成人式でのストラップ配布という念願を達成されました。 しかし、この日を迎えるまでに様々なしがらみや、前例がないことを嫌う市役所と何度も何度も交渉しお一人で闘ってこられました。それはひとえに大人になることが出来なかった卓巳君をみんなと一緒に成人式に出してあげたかったという、母としての愛情が強かったからこそ、周りの方々の協力も経て叶った夢だったのです。 その成人式の様子が今朝の毎日新聞に掲載されましたのでご紹介します 「事故が奪った成人式『皆と一緒に』」 母、交通安全グッズを配る 「成人の日」の10日、華やかな晴れ着やスーツ姿の新成人を迎える会場入り口に、交通安全を訴えるストラップ約600個が置かれた。2009年10月、愛知県春日井市の県道で車にはねられ命を落とした岡田卓巳さん(当時8歳)の母、結加里さん(47)らが手作りした品々。卓巳さんは今年、成人式を迎えるはずだった。 「皆と一緒に成人式を迎えたかった。今日、僕は花となって皆に思いを届けにきました」。同市総合体育館の受付に置かれたメッセージボードのそばに多彩な花のモチーフのストラップが並び、新成人たちは好みの色のものを見つけては、手に取っていく。成人式実行委員長の神戸涼佑さん(20)は「自分も昨年、祖父を亡くした。息子さんを事故で亡くした悲しみとは違うけれど、大切な家族がいなくなるつらい気持ちは想像できる。車の運転を含め、責任を持って気をつけて行動したい」と話した。 卓巳さんは野球の練習をしに自宅前の公園へ向かう途中、乗用車にはねられて44日目に息を引き取った。事故から10年、結加里さんは同じく交通事故で娘を亡くした夫婦と出会う。ボランティア団体「あいち交通死をなくすボランティア にじいろ会」を設立し、交通安全の願いを込めてストラップを作っているという夫婦の話に共感し、自身も作り始めた。その後、会の春日井支部を作り、約15人のボランティアと共に、自動車学校やトラック協会などで配布してきた。 息子を失ってからも、結加里さんは誕生日やクリスマス、卒業式などを祝い続けてきた。「生きていればきっと、張り切っていろんなことをしていたと思う。姿はないけれど経験するはずだったことはお祝いしてあげたい」。成人式に出るはずだった今年、会場でストラップを配ろうと決意した。 昨夏から市に働きかけ、ようやく思いがかなった。新成人に少しでも関心を寄せてもらえるよう、メッセージボードやストラップを入れる籠を飾り付けた。 この日は赤飯と卓巳さんの好物だった唐揚げやケーキを用意して自宅で過ごした結加里さん。「大切な人を悲しませることがないよう、気をつけて運転してほしい」。新たな門出を迎えた新成人たちの幸せな未来を祈った。 【高井瞳】(毎日新聞ネットニュースより引用) 昨日Oさんは、春日井市役所の方より600個のストラップは全て新成人の方々に、もらって頂けたと連絡があったそうです。その成人式の様子は中に入れないOさんの代わりに毎日新聞の記者高井さんが会場で見届けて下さったそうです。 私はOさんの念願が叶ったことが自分のことのように嬉しくなりました!! これもにじいろ会のメンバーさんたちや、卓巳君の同級生のお母様方が共に想いを寄せてくれたことも、きっと追い風になったのではないかと思うのです!! Oさんを応援して下さった皆様、本当にありがとうございました♡ いつも温かいコメントありがとうございます さえママへのメールはこちらから にほんブログ村、応援おねがいします!! この「さえりんの部屋」を一人でも多くの方に読んでいただき、 交通死亡事故で悲しむ人がもう増えませんようにと心から願っています!! さえりんをクリックしてください!! にほんブログ村 さえパパの「可愛いさえりん1分間動画💛」ぜひ見にきてね!! さえりん動画はこちら にじいろ会🌈公式インスタグラム始めました。 https://www.instagram.com/aichinijiirokai/ 会の活動内容をお知らせするのにあたり、LINEの公式アカウントを作りました。 よろしければ以下のリンクから友達登録してね❗ https://lit.link/aichinijiirokai お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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