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カテゴリ:アウトドア
前回、アウトドア用のバーナーの話を書きましたので
今回はそれに関連して風防の事を書きます。 風防・・・・・ なんか地味ですよね(笑) でも、風防って結構奥が深いのです。 それではどうぞ。 (^^;) アウトドア用バーナー(コンロ)にあって家庭用コンロにないもの。 それは風防。 なぜなら室内には風が吹かないから。(笑) ガスコンロを使って湯を沸かすとして、 普通は火を着けたらお湯が沸くと思ってしまいますがそうならないのがアウトドアです。 火が着いてるのにお湯が沸かない。 なんでやねん! そうなんです。外には風が吹いているのでお湯が沸かないのです。 具体には火が風で流れて鍋の底に当たっていない。 もしくは、風で火が消えてる。 平地でのキャンプなら「ひどい目に遭った」で済みますが雪山だと「死にます」 なのでアウトドアの風防はとっても大事なのです。 さて、前置き終わり。 実際のアウトドア用バーナー(コンロ)の風防がどうなっているか見てみましょう。 まずは最近使う方がめっきり少なくなった コールマン・ツーバーナー ![]() 蓋が開いて風防となり、3方向からの風を完全にシャットアウトします。 実際にかなりの強風でも普通に調理できます。ワタシは大好きですね。これ。 次にCB缶コンロの王 イワタニのタフまる ![]() 一見、普通のコンロに見えますが、実は二重風防が付いています。 ![]() ワタシは使った事はないのですがかなり風に強そうです。 上記はファミリーキャンプには良いのですが、 コンロ自体がかなり大きいのでソロキャンプや登山には不向きです。 では、ソロキャンや登山用のコンパクトなバーナーの風防はどうなっているのでしょうか? 風の影響を完璧に遮断するには結局は大きな風防が必要となり重くかさばります。 なので、アウトドア用バーナーの風防はどこかに妥協が必要となるのです。 具体的に見てみましょう。 実は風にどう対抗するか? いくつかの種類に分かれます。 ![]() プリムス2263(廃盤) いわゆる標準的な風防。 燃焼口の周りを囲んで風を防ぐタイプ。囲みが大きいほど効果は高いが重量やサイズがかさむので どこで妥協するかがポイント。 ![]() プリムス2243(旧製品) 一見、風防がないように見えるが、実はX型にクロスした五徳がミソ。 このX型の五徳と大型多孔の燃焼口の組み合わせで 風が吹いて火が消えても全ての火が消える事はなく、必ずどこかで燃えており 風が弱まると火が復活するようなタイプ。 大きな風防がない分軽量になる。 ![]() プリムスIP-121(廃盤) そもそも風防がないタイプ。 それでは風に対して無防備かというとそうではなく 火が真上に一点集中して噴出し、ガスの圧力で風を力技で押し切るタイプ。 ちょうどターボライターのような感じに近い。 ただ、火が一点に当たるので鍋の種類(チタン製など)によると食材を焦がしやすい。 結局、どの方式も帯に短し襷に長しで決定的な方式はないので 風の影響を完全に防ごうとすると、別売りの風防を付ける事になる。 ![]() こんな感じ。 ただ、気をつけて欲しい。 これをやるとガス缶が反射熱で加熱され爆発する事があります。 メーカー的には禁止事項になっているはずです。 youtubeに動画がありました。 https://youtu.be/uyk8bqanQVM じゃぁ、どうすんの? と、いう話ですが、ご安心下さい。 アウトドア用のガスバーナーは基本的に風に強いです。 少々の風ならば普通に使えます。風が強い時は身体を風上に向けて身体を風防代わりにする手もあります。 ワタシの場合は雨の日や風の強い時はテントの中で煮炊きします。 これは禁止事項ですがワタシは自己責任でやってます。 良い子は真似しないでね。 バックアップに調理しないで食べられる物を持っていくのも良いですね。 結論、アウトドア用ガスバーナーは基本的に風に強い、あとは現場でなんとかする。(笑) もちろん、製品によって風の耐性が違いますのでこれから購入される方は 各種レビューを参考にしてみて下さい。 さて、問題はこれからです。 ガスバーナーは風に強くあまり風防の事を真剣に考えなくてもなんとかなるのですが アルコールバーナーではそうはいきません。 アルコールバーナーは容器のアルコールを燃やすだけなので そよ風程度でも火が流れて結果お湯が沸きません。 アルコールバーナーに風防は必須ですので、よくよく考える必要があります。 ワタシのお気に入りはこれ ![]() 百均のセリアで売ってる三角風防(商品名は焚き火台だったような) ただの板を組み合わせた単純な構造ですが、風防と五徳が一体になって組み立て簡単。 風上に三角の頂点を向けるように置くだけで風を切り裂くように防いでくれます。 開いた方から火消しなどの操作もできるし、ワタシ的には完璧ではないかと思っている。 しかも、燃料のアルコールがなくなっても、そこら辺の焚き木を拾って燃やせば 本来の焚き火台として使え調理が続行できます。 ワタシはこの商品が話題に登らないのが非常に不思議です。 アルコールよりもさらに風に弱いのが固形燃料です。 こいつは無風でないと使い物になりません。 ![]() エスビットポケットストーブの場合は石を集めて風防代わりにする事もありますが 小型の風防があると便利です。最近は百均でも売ってるのがスゴい。 ワタシは中華製チタンフイルム風防を使っています。 ![]() 激薄で超軽量で使い物が難しいですが、きっちり風を防いでくれます。 ただ気をつけないと指をざっくり切るので万人向きではありません。 と、まぁ、地味だけど深い風防の世界のほんの一掴みですけど いかがでしたか? (^o^)
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こんばんは。
きのう今日で登山でした。 やっぱりバーナー欲しくなりました(気持ちカタマル) もっぱらコーヒーとお手軽スープだと思うので「小さいODかなー」 BRS3000Tというものが中華の定番?らしい説、どう思われますか。 OD缶自体は規格品でメーカー間の優劣は意識しなくて良いものでしょうか。 風防について、本当に参考になります。 ある程度、単体で完結しそうな小さいODバーナーという(暫定)結論に至ったのもおかげさまです。 (2022.06.05 20:50:39)
カシ夫さんへ
登山良いですねぇ。 (^o^) BRS3000Tというのが前回ご紹介した親指ザイズの中華チタンバーナーです。 激小激軽なのにものすごい火力でびっくりします。 あまりに小さいので鍋底とガス缶近く、ガス缶加熱により爆発するんじゃないかと心配なりますが今のところ大丈夫そうですネット等でも爆発の話は聞いたことありません。 欠点は若干風に弱い気がするので別途風防を用意すると吉かも。でもガス缶加熱にはご注意下さい。 ちなみに中華の常ですBRS3000Tの偽物もありチタンじゃなかったり造りが悪い物もあるようなのでご注意下さい。 OD缶はどのメーカーのを使っても基本同じです。同一メーカーを使うように言われれるのは事故があった時の賠償責任的な大人の都合の話であって 中華バーナーを使う以上はまったく関係のない自己責任の世界です(笑) 個人的にはプリムスのT型OD缶好きです。 缶の内側にフェルトが貼ってあってガスの気化熱を缶全体で受け止めるので たとえ中身が詰め替えのブタンガスであっても冷えにくくパワーが安定してます。 (^o^) (2022.06.05 22:16:58)
「文字列」ではじかれるようです。何がいけないのか解らず、御礼のみお伝えさせていただきます。ありがとうございました。
(2022.06.06 08:14:19)
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