カテゴリ:誘水日記
雨の休みは、のんびりしたくなる。
録画してあった映画「Always 三丁目の夕日」を見始めたら、娘たちも家内もテレビの前へ集まってきた。 「ビッグコミックオリジナル」に連載されている原作は、ほんわかとした味が大好きで、月に二回、楽しみにしている。 単純だけどいい人たちばかりで、笑って、泣いた。 淳之介くんが良かった。 どこへ行っても邪魔者にされて、自分の意思を表に出せなくなってしまったかわいそうな子だったけど、最後に、「茶川のおじさんと暮らす」という強い意思を見せて、泣きながら首を横に振ったときには、抱っこしてた小1の三女が、声を上げて泣き出した。それにつられて、家族5人、ティッシュで流れる涙をふくはめに。 そのあと、東野圭吾の「秘密」を読んだ。 母と子がバス事故にあって、母が死んで娘は一命をとりとめたのだが、何と、11歳の娘の肉体には母の魂が入り込んでしまい・・・、という設定。 最初は、子どもの体に大人の意識が宿ることによるちぐはぐさが笑いを呼ぶのだが、次第に、その深い意味が見えてくる。 これも、最後はお風呂の中で読み終えたのだが、泣いてしまった。 「手紙」や「容疑者Xの献身」も読んだけど、僕は「秘密」が一番好きだ。 みんなとても優しくて、悲しくて、人間ってとてもすてきだよ。 僕は思った。 いじめで子どもが自殺したり、殺人事件が起こったりすると、「命を大切に」とか「命の重さ」という言い方をするけど、そのためには、もっと「死」の意味を知る必要があるのではないだろうかと。 ひとつの「死」が、自分の人生のみならず、人の人生も狂わせてしまうことはいくらでもあるわけだ。江原さんの番組でも、娘を殺害された親が出ていたが、どんな気持ちで生きているのか、その表情を見ているだけで胸が痛んだ。 江原さんのような霊能者の言葉や、死後のこと、輪廻転生のこと・・・もっと真剣に耳を傾けて、「死」をさまざまな角度から語り合っていく必要があるような気がする。 そうでないと、「命を大切に!」という叫びが、どこか上すべりな空回りに聞えて仕方がない。 冷たい雨の土曜日だった。 そろそろ仕事モードにスイッチを入れなければならないのだが、心がワクワクドキドキしている。 いい休日だった。 あと、今日と明日。有意義なのんびり時間を過ごしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年01月07日 08時10分28秒
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