カテゴリ:システム・ソフトウェア
「ITプロジェクトの「見える化」 下流工程編」 情報処理推進機構(IPA) (著), ソフトウェアエンジニアリングセンター(SEC) (著), 日経コンピュータ (編集) プロジェクト・マネージャやPMOのメンバーが対象・・・といいつつも、 「プロジェクトで発生した事象、あるいは起こりつつある何かの予兆を「見える化」すること さらに、見えたものから真の問題が何かを「言える化」し、 問題の対応策を策定する「直せる化」を含めて、 現場に立脚した方法論を創出することを目標としている。」 というので、プロジェクト・メンバー全員が知っておくべきこと、と思います。 「見える化」だけでなく、 「言える化」「直せる化」は、本書で新たに提案する呼び方、とのこと。 この本で取り上げている「下流」とは、 読む前は、システム開発の「下工程」・・詳細設計からCD/UTあたりのことか、 と思っていましたが、 「結合テスト~総合テスト工程」のこと。 「見える化」 ・「俯瞰図」 わからないものをより的確に把握するため、高いところから見るために作成 ・「チェックシート(自己評価シート)」 プロジェクトの問題の兆候を自己評価するために利用 ・「チェックシート(ヒアリングシート)」 プロジェクトの問題の兆候が現れているかを専門家が判断するために利用 ・プロジェクトの問題の兆候の「定量的」な把握 ・問題が明らかになった場合の対応策としての「ガイドライン」 「言える化」 ・「症例分類表群」 問題が何かを把握するため、過去の失敗プロジェクトで生じた問題をパターン化したもの ・「症例分類表群」は、 「一般マップ」 「ヒアリングマップ」 「測定項目マップ」 「事例マップ」 の4つで構成。これを用いて複合的な問題に対応する「統合的アプローチ手法」を採る。 「直せる化」 ・改善策の策定のための方法論 上記の付属資料は、電子ファイル版が、SECのホームページから手に入ります。 この付録、結構充実してます。 といって、一から全部読む気にならないので、目に留まったところを ふむふむ、と思いながら読んでいます。 下流工程編ですが、 掲載されている数多くの図・表、チェックリスト等は、 システムの基本構想書やプロジェクト実行計画書、品質保証計画書等の 策定・整備時にも参考になると思います。 これで1700円って安い本だな、と思って読んでいたら、 執筆者の一人は、上司でした^_^; 来年、机の上に置いておこうと思います。 PS こちらに昨年12月のセミナーでのSECの要約資料が載っていました。 今年は、上流編が出るようですね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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