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2009.05.13
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カテゴリ:日本史・世界史

日本史の裏事情に精通する本

谷沢永一「日本史の裏事情に精通する本」


 書誌学・・の観点からみると、

 私たちが信じている日本史の基になっている史料そのもので

 厳密にみて信頼に足るものはほとんどない・・「日本歴史に完全な定本はない」、といいます。

 では、そこで語られる歴史とは?

 
 歴史とは、アネクドートでしか語りえない・・という谷沢氏独特の歴史観です。
 


 「今でも尊重されている『古事記』なるもの、

  実は約百年後の偽作であって、日本古代史の史料とならず、

  また、『日本書紀』が史実を伝えていない政治文書である・・」


 日本における古代史文献のうち、正式な勅撰として伝えられているのは、

 『日本書紀』から『日本三代実録』に至る「六国史」である。

 しかし、それぞれの全巻揃った完本はどこにも絶対に見つからない。
 膨大な写本の束は、編纂された当初の原型をそのままのかたちで伝えてはいない。


「コピーのない時代における書籍は、殆ど例外なく校訂という余計な操作の手を経ている

 のである。それゆえ江戸期から平成の今日までの古典は、殆ど学者によって染めあげられた

 加工の本文を与えられ、われわれは古典の真当な姿から隔てられている。」


「そもそも写本は写経とは根本的に異なり、写し伝えられるごとに恣意を以て改竄を

 重ねられること常識であろう。

 いわんや支那では時代が降るほど後人の手が加えられ本文が崩れるのを常とする。」

「特筆大書すべきは、我が国が遥か昔から古文書を大切に蒐集保管し、それによって

 歴史の真実により近づこうと努力してきた経過である。」



「いずれにせよ史書は政治文書であって真実を語らない。

 過ぎ去った昔の事実はほとんどわからないのである。」
 




<目次>
控えよ、葵の印篭が眼に入らぬか
男子一人称「自分」の含意
宋版元版は必ずしも信用できない
写本の筆者と年代は解らない
我が国は中国人を研究してこなかった
中国人の特性を見抜いた眼力
古文書学の始祖は重野安繹である
歴史記述が真実を記録した時代はない
戸坂潤が書評の重視を強調した
処女純粋論が男と女を不幸にした〔ほか〕





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最終更新日  2009.05.13 21:40:19
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