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この一言が人生を変えるイチロー思考 児玉光雄「この一言が人生を変えるイチロー思考―夢をかなえる一番の方法」(知的生きかた文庫) 三笠書房 2009年刊 イチロー選手の言葉に対する児玉さんのコメントがいいですね。 「ピンチは、神様からの最終試験。 打開した瞬間、一気にあなたのレベルはあがる。」 「自信は、うまくいったことにより獲得できるのではなく、 困難を乗り越えたときに根づく。・・ つまり、実力は、逆境のときにしか獲得できない。」 「よくない結果に感謝できるようになったら一人前。 なぜなら一流の人間にとっては、よくない結果こそが自分のモチベーションを 引きあげてくれるからだ。」 ≪野球がうまくなりたいんですよね。 また、そういう実感が持てたら嬉しいですね。 それは数字に表れづらいところですけど、 これはもう僕だけの楽しみというか、 僕が得る感覚ですから。≫ ・・マズローの5段階欲求説によると、人間の欲求には、下から 生命の欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、自尊心の欲求があり、 最上位に、自己実現の欲求がある、 下の4つと、最上位の間には、根本的な違いがある。 それは、下の4つが「欠乏欲求」であるのに対し、自己実現欲求だけが「存在欲求」である。 「欠乏欲求」は、満たされれば消えるが、「存在欲求」はどこまでも消えることはない。 ≪目標を設定してそこに到達すれば、 そこで満足してしまって先に進む努力をしなくなるでしょう。 満足は求めることの中にあるんです。≫ ≪もがいても、もがいても、何を考えても、 何にトライしてもダメなときが人生にはあると思うんですけど、 そういうときこそ、 自分に重荷を課すということが、必要だと思うんです。 自分はできないかもしれないけど、 それをあえてやるぞっていうことは、 すごく大事なことだって、最近思いますね。≫ ≪自分は幸せな人間だと思う。 不幸な人間って、何事も何の苦労もなくできてしまう人でしょう。 でも、それでは克服の喜びがなくなってしまう。≫ 「苦しい」ときは、「面白い」と考える。 ≪同じ苦しむなら、考えて苦しまないといけない。 何も考えないで、ただ苦しんでいても、何も生まれない。≫ ≪苦しいことの先に、新しい何かが見つかると信じています。≫ 心理学者ド=シャームは、人間を2つのタイプに分けた。 1つは、向上心を持った「指し手型人間」 もう1つは、指示がないと動けない「駒型人間」 「チームを強くしたかったら、「チームワーク」という言葉を、 ことさら強調してはいけない。」 どんなにチームの状況が悪くても、個人の仕事はきちんとやらねばならない。 ≪自分でやること、やろうと決めたことに対しては、 手抜きをしないことです。 そこで手抜きをしていたら、多分そっぽを向かれちゃうと思いますよ。 お前、自分が決めたこともやれないのか、 というふうに思われちゃうでしょうからね。≫ 「「努力」や「頑張り」を、人に認めてもらおうとするのはやめよう。 それは本来こっそり隠れてやるもの。」 <目次> 1章 「運命を変える力」が生まれる言葉―なぜあの人は、奇跡の満塁ホームランを打てるのか? 2章 「夢をかなえる力」が目覚める言葉―記録を生み、ほしいものを手に入れる秘訣とは? 3章 「壁を突破する不思議なパワー」が湧く言葉―どうしたらスランプやピンチを味方にできるのか? 4章 「特別な出会い」を引き寄せる言葉―素晴らしい師に出会うとき 5章 「チームを勝利に導くリーダーシップ」がつく言葉―なぜあの人に、ついていきたくなるのか? 6章 「モチベーション」が一気にあがる言葉―どうしたら、いつもエネルギーにあふれていられるのか? 7章 「確実にチャンスをモノにする勝負強さ」がつく言葉―ココ一番の大舞台で伝説を生める人の心理とは? 8章 「自分に厳しく!」を貫く言葉―なぜあの人は、落ち込まないのか、言い訳しないのか? 9章 「生きるパワーとエネルギー」をガツンとくれる言葉―成功の果実、最高の充実感を味わえる生き方とは? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.10 09:39:30
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