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![]() 【送料無料】武道的思考 内田樹「武道的思考」(筑摩選書) 筑摩書房 2010年刊 武道の本旨は、「人間の生きる知恵と力を高めること」である。 ≪「生きる力」というのは他人と比べるものではありません。≫ ≪比べてよいのは「昨日の自分」とだけです。≫ 昨日の自分より胆力がついたか? 昨日の自分より包容力が豊かになったか? ≪私は脳の働きをあまり信用していない。 それは人間の脳が思いつく「正しいこと」や「意味のあること」の中には、 しばしば「生身の身体を以ては実現不可能」なものが大量に含まれているからである。≫ ≪身体は弱く有限である。それが身体の取り柄でもある。≫ ≪脳が身体の一部である以上、それらの活動はほんらい身体固有の規矩に従うべきなのである。≫ ≪変化量を記号的・数値的に表示せよというルールは 「ブレークスルー」というものがありうることを想定していない。 価値評価の度量衡そのものが新たに生成する「パラダイムシフト」を想定していない。≫ 老いの手柄?! ≪年をとってみないとわからないことがある。 それは「年を取っただけでは人間は成長しない」ということである。≫(T_T) <目次> (抜粋) 第一章 武道とは何か? 武道の必修化は必要なのか?/宴会心得/大相撲に明日はあるのか?/我思うゆえに「思う」あり *** 第二章 武道家的心得 ブリコルールの心得/「教育」という「おせっかい」/歓待の幕屋/論争するの、キライです/野蛮人のように/強く念じたことは実現する/結婚と合気道/「なんとなく」の効用/自由が丘道場の師と先輩/無敵の探求/「うまく歩けない」ことについて/身体の文学史 *** 第三章 武道の心・技・体 妄想の効用/多田先生の通り道/「年の取り方」について/ヴォーリズ建築における学びの環境/存在しないものとのコミュニケーション/「怪力乱神」の世界の住人/感知する心/密息と原腸/アースする力と気の感応/対立するものを両立させる/「序・破・急」の動き/石火の機/剣の理合について考える/「向こう側」に突き抜ける人/文楽ってすごい/私自身の他者化/定型性を強制されることの効用/動的平衡な夜/一ノ矢さんと会う/不安というセンサー/良導体であれ/修行に終わりなし *** 第四章 武士のエートス 痩我慢合戦/教育基本法と真の国益について/柴五郎のこと/坂本龍馬フィーヴァー/志士の末裔 *** 第五章 二十一世紀的海国兵談 ナショナリストとパトリオット/負ける作法とその嗜み/「あの国」のやるべきことは/豊臣秀吉の幻想/日本の核武装は可能か?/日本はどこへ行くのか/みんな知ってる「密約」って何?/どうして日本軍は真珠湾を攻撃したのか/及び腰ストラテジー/基地をめぐる思考停止/箱根湯本で安保について考える/定型と批評性/従者の服従 あとがき──「武道的」ということ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.01 19:39:27
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