カテゴリ:書評・読書メモ
『坂の上の雲』より
203高地及び旅順攻撃中の乃木軍の様子・・ ≪乃木軍司令部の奇妙さは、戦史上類がないといっていいほどの無能頑迷な作戦を遂行 しながら、しかもその戦況報告すらろくによこさぬことであった。大山巌を長とする満 州軍総司令部は、乃木軍にとって上級司令部でありながら、乃木軍は粗末簡略な報告し かよこさない。 「いったい、どうなっているのか」 と、総軍の参謀たちは、みな腹をたてていた。無能無策というものは、ろくな作戦を たてられないだけでなく、報告書もかけないのだ、報告というのは、報告するにあたい する戦いを創造しているばあいにのみ書けるわけで、ただ平押しに兵を殺しているだけ の連中に書けるはずがない、という者もあった。≫ 日々状況が変わるプロジェクトにおいては、 「異常なし報告(ネガティブ・リポート)」の大切さを再認識する瞬間です。 「異常なし報告」とは、異常がないこと、何も問題がないこと、無事であることを、 積極的に報告することを指します。 逆に「異常なし報告」がなかったときは、異常があったと判断して、 組織として対応することが必要になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.07.16 22:55:21
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