テーマ:世界史のお話(56)
カテゴリ:日本史・世界史
阿部謹也「読書力をつける (知のノウハウ)」 日本経済新聞社 1997年刊 ≪・・教養とは、「社会のなかで自分がどういう位置に立っているのかということを、 自分の手である程度、解明できる状態」をいうと考えています。 つまり、「自分が社会のなかでどういう位置にいるか」ということがわかれば、 「自分が社会にどういう貢献できるか」がわかりますし、 「自分の仕事がどんな意味をもつのか」もわかるわけです。≫ ≪「読書の歴史を考えない読書論はありえない」と私は思っています。≫ 「自分が自分の目で読む」という行為は、ごく最近、ヨーロッパでは16世紀以降、 であり、それ以前は、誰かに読んでもらって聞く、という形だった。 18世紀以前、つまり、16~17世紀ぐらいまでは、書物の数が少なく、 音読が読書の普通の形だった。 宗教改革以降、「黙読」という形ができてきます。 サン=ヴィクトールのフーゴー・・ ドイツの東ザクセン出身、律院の教師。1141年11月4日没。 『ディダスカリコン』 「人生における最高の慰めが知恵だ」 その「知恵の研究の主たる内容は哲学だ」 哲学とは、すべての人間的、神的な書物の根拠を徹底的に探究する学問である。 ただし、 フーゴーのいう哲学とは、 思弁学、実践学、人工・人造学、論理学の大カテゴリーから成り立つ。 実践学のうちには、経済学・政治学・国政学も入る。 人工・人造学のサブカテゴリーには、機織学、兵器学、商学、農学、医学・・ と続きます。 阿部謹也さんの本、表紙が楽しいですね~ <目次> 第1章 何を読むか 第2章 「読書」を読み解く 第3章 教養とは何か 第4章 生きる知恵を学ぶ―哲学とは何か 第5章 歴史をどう見るか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.12.16 07:02:34
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