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2016.10.23
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カテゴリ:哲学・思想

日本の問題を哲学で解決する12章 [ 小川仁志 ]
小川仁志「日本の問題を哲学で解決する12章」(星海社新書)

2012年刊




○どうなる民主主義!

 現在、なぜ民主主義が機能していないのか?


 それは、政治が経済をコントロールできていないからであり、

 共通善が喪失しているから。

 では、そうした要因が解消され、人民による自己統治がシステムとして整ったら、

 私たちは自分で決めるようになるのだろうか?

 
 たぶん、日本国民は、自分で決めようとはしない。

 1つは、「自分で決めるという意識がない」から。

 もう1つは、「決める訓練が足りない」から。


 自分決めるという意識を持つためには、「無関心の連鎖」を止めることが必要になる。

 自分で決める大切さに気づきながら、「フリーライダー(ただ乗り)」になる

 「合理的無知」を解消するためにすること。

 それは、政治を行う単位をできるだけ小さくしていくことが必要になる。



○どうなる市場経済!

≪市場第一主義というのは、相手のこと、他者のことなど意にも介さない発想です。

 なにしろ市場で儲けることが第一目的、いや唯一の目的なのですから。≫

 それを変えるためには、

 たとえば、

 私たちの行為はすべて誰かを傷つけるもので、何をするにしても責任を感じ、

 あらゆる行為の犠牲に対して償いをしなければならない、と考えてみる。

 物の売り買いをする時は、その行為が誰かを傷つけていないか、ほんの少しだけ

 立ち止まって考えてみる。

 そんな前提が人々の間に共有されれば、公正を欠いたり、腐敗を生み出すような取引

 はなくなるはずです。


 ・・「はずです」というものの、「ウシジマくん」見た後では、ちょっと説得力に欠けます(>_<)




○どうなる道州制!

 本来、

≪市民社会は非強制的な組織だからこそ、逆に強制を強いる国家への異議申し立ての契機

 でもあるべきものなのです。≫

 ヘーゲルの弁証法によれば、市民社会は、国家へのアンチテーゼであった。

 だから、

≪基礎自治体の首長の強いリーダーシップのもと、市民が主体的に地域社会を盛り上げていかない限り、

 道州制は絵に描いた餅に終わる。≫



 
 世の中の問題を、単に他人事で済ませるのではなく、

 自分事として捉えること、私と社会をいかにつなぐかを考えるのが「公共哲学」の

 基本的考え方である。




<目次>
どうなる民主主義!―やっぱり気になる橋下徹
どうする安全保障!―いつまでアメリカに守られるつもり?
どうなる市場経済!―格差や就職難は誰のせい?
どうする税と社会保障!―「弱者のための消費増税」は正しい?
どうする原発!―停電は困る。でも放射能はもっと困る
どうなるTPP!―国内産業の保護かグローバル化か
どうする政治制度!―コロコロ変わる総理大臣
どうなる道州制!―都道府県はもういらない?
どうなるネット時代の政治!―インターネットで変わる世界
どうする同性婚!―結婚は多数決で決めるもの?
どうする裁判員制度と死刑!―私たちが人の死を決めていいのか?
どうなる日本の教育!―詰め込み教育か、ゆとり教育か





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最終更新日  2016.10.23 20:07:45
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