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必要のない人【電子書籍】[ 内館 牧子 ] 内館牧子「必要のない人」 角川書店 1998年刊 内館牧子さんの小説デビューの短編集・・ どの作品も、ドキッとする結末。 タイトルの『必要のない人』は、とっても痛い話でした(>_<) 55歳で大手新聞社の印刷現場から、子会社の「文化センター」に出向になった男性。 過去のプライドを捨てられず、若い事務員たちに昔の自慢話をして疎まれ、 「文化センター」の受講生をお客様として扱うこともできない。 かつては「俺は必要とされている人間」という自負があったが、いまはない。 こんな仕事やってられるか!、と早々にケツをまくります。 ・・文化センターの講義を全部聴いてみたり、新しいセミナーを企画したり、 講師の先生の発掘や、受講生との交流の場を作ってみたり、いくらでもやりようは あるだろうに・・と不思議に思いながら、私生活も破綻していく様子を見ながら、 「これ、あかんやつや」と思うのでした(>_<) <目次> 可哀相な人 夏を抱く人 ささやかな人 別れる人 必要のない人 幸せな人 光飲む人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.11.17 23:03:13
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