カテゴリ:書評・読書メモ
完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか Kindle版 米村歩・上原梓 プチ・レトル 2017年刊 IT企業で、残業ゼロで、しかも黒字を達成! 月200~300時間の残業が当たり前だったブラック企業は、 どうやって「残業ゼロ」「ホワイト企業アワード受賞」を達成したのか? そもそも現在のIT業界は、多重下請のローレベルの大量のエンジニアが作業をこなすことで 成り立ってしまっている。 作業指示待ちのエンジニアの多くは、視点低く、視野狭く、新技術への取り組みもままならない。 でも、多重下請構造に入っている下請・孫請け会社は、各社とも人工毎の手数料で 儲けることができてしまうので、改善する意欲に乏しい。 どうやれば、この負のスパイラルから抜けられるか? 日々の激務と並行して、スキルアップの勉強をする・・これだと2割程度のメンバーしかついてこれません。 そこで、米村さんが採ったのは、 残業禁止命令! とにかく帰らせるようにした、といいます。 その結果・・・は、 冒頭のように、利益アップ! 退職者激減! 特に、女性の優秀層の定着。 上海にきて、自社オフィスのメンバーの多くは、19時を過ぎると、 日本人社員以外は、ほぼいなくなります。 ただし、客先の日系企業の常駐しているメンバーのみが、顧客にあわせて20時過ぎでも 働いています。理由は、日中時間帯は、顧客との会議が中心のため、業後、自分たちの仕事を する必要があるため。・・このあたり、日本と同じ業務スタイルが、中国にも持ち込まれてしまっています。 ローカル企業では決して対応できない・しないため、割高な日系ベンダーに業務依頼が来ているのでしょうが、 離職率の改善には、ここでも働き方変革を導入が求められています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.06.25 11:46:35
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