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戦国ジジイ・りりのブログ

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2013年01月26日
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小休止宣言をした翌日に、雑談開始(笑)。
いやいや、これも一連の山城攻めと関連があるのですよ~。


「東西条バトル編」ではほとんどを山の中で過ごしてたようなもの。
1人だし、山中ではほとんど人に会うことがなかったので、
視界に遺構がない時なんかは色々なことを考えてた。

そのうちのひとつが、今回のテーマ。



前回の福山・正月の安芸と山城へ多く行くプランを組んだので、
事前の準備としてネットで公開されている訪城記をいくつか読んだ。

その中で、当日すごく具合が悪かったのに、
これを逃したら次いつ来れるかわからないから無理して来たというのがあった。

それ以前にも、真夏の山城で大汗かいて、

下山してからビールが超美味かった~、プハーーーー!!

とかってのを読んだことがあるし、登山者の立場から言わせると、

オイオイ・・・頭、大丈夫か~!?

って城好きが結構いる。

正直者のため、言葉が悪くて申し訳ないとは思うけど、
それがどういう事なのか危険を認識していないのは明白なので、
あえて素の言葉で言わせていただきます。


そういうのを山中で1人思い返しながら、
そういえば、以前「山城攻めをされる方へ」って書いて
山へ入る城好きに注意喚起をしたんだっけ・・・
続きを書くかな~って考えてた。


2011年秋に京の山城へ行った時、下山であまり道の良くない場所で

「こーゆー風に歩くといいよ~」

って同行してくれた友達に教えたら、

「先に教えてよ!」

って逆ギレされたので涙ぽろり、山の基本を実践編として
書いてみるかな・・・って気になったワケです。


今回の記事は、登山においては当たり前のことしか書かないので、
「私は山も知ってるし、山城経験も豊富だから大丈夫~」
って方は読む必要はありません。

また、過去の記事「山城攻めをされる方へ」を忘れた方や
読んでいない方は、是非そちらからお読みください。


まあ、そうは言っても私自身が登山において
最もやってはいけないひとつの過ち(女1人の単独行)を犯し続けているので、
あまり偉そうなことは言えないんですが・・・(笑)。

今回はあくまで登山者目線で書いてます。
それと、前回は辛口だったにも関わらず好意的なご意見を沢山いただきましたが、
今回も相当辛口ですのでご了承ください。
それでは、本題へ入りましょう。



実践編なので、まずは装備からいきますか。

どんなカッコをしても、そのツケが回ってくるのは自分自身だし、
個人の自由でもちろん構わないんですが、
山に入る以上はとにかく足ごしらえだけはしっかりしましょう。

普通の靴屋さんで安く手に入るトレッキングシューズもいいですが、
やっぱり山では登山靴にかなうものはありません。

特に、登山では荷物の軽量化は当然のことですが、
必要なものをきちんと揃えると、それなりの重量になることがあります。

重いザックを背負って足場の良くない山道を歩くとなると、
軽いトレッキングシューズよりは、ずっしりと重い登山靴の方が
重心が安定します。

靴に限らず、登山用具ってのは実に機能的に出来ているので、
何かの時には普段の生活でも重宝します。
私は、雪が降ったりすると登山靴で通勤するし。

登山靴を買う場合には、ちゃんとした山用品のお店へ行って、
プロに相談して自分の足に合ったものを買いましょう。


次は、ウェア。

何を着てもいいですが、山の世界では「綿は最悪」なことは
理解しておきましょう。
しかし、環境が厳しい場合はウェアにも配慮することをお勧めします。

ただ、配慮する以前の問題として、山へ行く時期と場所は選びましょう。


「夏山」って言葉があるんだから、夏=アウトドア=山~!!
って単純に考えてる向きをたまに見かけますが、
標高と気温の関係を知っていますか?

一般的に、100m上がると気温は0.6℃下がると言われています。
1000mで6℃。

2000mなら平地より-12℃で、3000mなら-18℃。
平地で30℃ある日でも、ある程度の高山になればこれだけ山上の気温は下がるので、
真夏でもそれなりの行動は可能です。
もちろん、太陽光線の強さとか風とか、諸条件によって
環境は変わってきますけどね。

「夏山」っていうのは、登山ではこういうレベルの山のことを指すんです。

一方の山城は、せいぜい300~600mの山がほとんどで、
低山、あるいは超低山に属します。

平地で30℃の日に標高300mの山に登ったら、
30℃-1.8℃で28.2℃。
平地とほとんど変わりません。

加えて、夏はヤブが多いし山腹は風通しも良くないし、
しかも運動量が多いので、平地以上に体熱は上がる。

人体の放熱のシステムは、汗が蒸発する時に身体の熱を奪っていくというもの。

しかし、上記のような条件下では、汗が蒸発する前に
次から次へとどんどこ汗が噴き出してきて、熱を逃がすのが追いつかない。
追いつかなくなれば、すでに熱中症の入り口にさしかかってます。

これを頭に入れておいてくださいね。


てな訳で、夏の山城攻めは私に言わせれば論外なので、
夏のウェアはカットしまして、冬の服装。

汗のかき方とかは個人差があるので一慨には言えませんが、
城の遺構を見に山に入るくらいだから、大抵の人は途中でちょいちょい足を止めて
写真を撮ったり、縄張の確認をするでしょう。

つまり、それなりの標高でひたすら前へ進む登山よりは
運動量も少ないし、汗をかいてもすぐに冷える。

私は汗っかきでしかも寒がりなので、正月の装備には
汗と保温のバランスをどう取るかでホントに頭を痛めた。
「鏡山城(4)」にも簡単に書きましたけどね。

いくら厳冬期とはいえ、多少の汗をかくのは必至だし、
そうなれば汗冷えが心配。

保温を前提にしたウェアを買いにいった時、
「運動量が少なくてすぐに冷えるであろう登山」ってスタイルを
ショップの人になかなか解ってもらえなくて、
アドバイスを受けながら最後は自分の感覚で決めた。

自分の体質を一番把握してるのは、自分だからね。

なので、皆様も自分の身体と相談しながら、ウェアを選んでください。
ただし、冬も綿は最悪です(笑)。
ちょっと値段はお高めですが、やっぱり山のウェアをお勧めしますね。



装備品としては、コンパスくらいは持ちましょうね(縄張図は言うに及ばず)。
これも、まあ地図が読めれば問題はありませんが、
オリエンテーリングの基礎知識くらいは持つのが理想です。

あとは、熊鈴ね。
一般的に熊鈴というものの、もちろんクマがいない山でも有効です。

基本的に、野生動物ってのは人間を恐れるもの。
「ここに人間がいるよ~」って遠くからでもわかるように知らせておけば、
大抵の動物は出くわさないように向こうから避けてくれる。

一大コロニーを形成して、人を恐れなくなった猿とか野犬の場合は
避けてくれないかもしれませんが、事前にそういう情報がある山は
パスするのがベストでしょう。

人間同士でも、常に誰かがしゃべり続けている超元気なパーティー以外は、
山の中では普通に歩いてても案外静かなもので、すぐ近くに来るまで
存在に全く気付かなかったってこともよくあります。

相手が人間なら別に問題はないんだけど、これが野生動物だと全く話は違う。
野生動物でトラブルが起こるのは、大抵が出合い頭なんだそうです。

急に人と野生動物が出くわして、

「おお、びっくりしたあ~!!」

って驚いて、場合によっては相手が自分の身を守るために
攻撃的になったりします。

その結果、人に危害が加えられて
後からハンターの皆様が出動する事にでもなったら・・・

そういう不幸な出来事を呼びこまないためにも、
山ではなるべく自分の存在をアピールしましょう。
ラジオをかけて歩く人もいるけどね。



さて・・・最後に歩き方かな。

特別難しい事もないんだけど、粘土質の道だったり
濡れて滑りやすかったり、足場のよくない道では「歩幅は小さく、ガニ股」。
これが有効です。

もう膝からがっぽり開いて、ちょこちょこと男らしく堂々と歩いてください犬
もちろん、足を置く場所はちゃんと選んでね。

下りの岩場とか、危ない場所では潔く腰を落として安定性を確保して下さい。
岩場でさらに傾斜がきつかったりした時は、山側に向き直って
(進行方向に背を向けて)両の手足をフルに使ってゆっくりと降りましょう。

岩場といえば、低山でも時々補助に鎖やロープが垂れ下がってることがあります。
が、私に言わせればほとんどの場合、必要ありません。
(本格的な登山の場合を除く)

むしろ、なまじ素人が使うとそれに頼っちゃって危ないと思う。
それよりは、知識を身につけましょう。

私はクライミングはやらなかったけど、基本中の基本ぐらいは知ってる。
その基本とは、「3点支持」。

両手・両足で計4本ありますね。
このうち、動かすのは1本だけ。

左手を進めるなら、右手と両足はしっかり大地をつかむ。
左足を進めるなら、両手と右足はしっかり大地をつかむ。
こうやって3点を安定させながら着実に体重移動をしていく訳です。

ところが、上からぶら下がってるロープなんかに頼っちゃうと
それで安心しちゃって、素人はどうしても足元がおろそかになりがち。

ロープを使うなとは言わないけど、基本さえ押さえておけば
自分の身ひとつで大抵の道はこなせますよって話です。



ひとまず、今回はこんなところかな・・・

口は悪いですが、皆様に安全で楽しい山城攻めをしてほしいという気持ちは
前回「山城攻めをされる方へ」を書いた時と変わっていません。

お互い、素晴らしい山城を存分に楽しみましょうウィンク


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最終更新日  2013年01月26日 23時32分43秒
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