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May 10, 2021
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今回のお題は尾崎豊「放熱への証」。
1992年5月10日にソニーレコードからリリースされた尾崎豊のラストアルバム。

<背景>
1990年に入り、尾崎は今まで所属してた「マザー・エンタープライズ」と訣別し、新たに事務所は「ROAD&SKY」(浜田省吾が立ち上げた事務所)に、レコード会社はCBSソニーと契約し、11月に「誕生」をリリースするも、直後に「ROAD&SKY」と契約解除してしまう。原因は周囲の人間が金儲けのために自分に近づいているという猜疑心からだった。
 「ROAD&SKY」の代表取締役社長の高橋信彦は尾崎の業界に対する不信感を見抜き、後に独立する場合を考えて業界のこと、人間とのつながりの大切さを身につけて欲しいと願っていたが、尾崎はマスコミに対する不信感を露わにし、雑誌の取材などで突然怒り出す、難解な言葉を多用してインタビューが成立しない・・・ということが多々あったため、高橋はすべてのインタビューを須藤晃が行うように要請する事となった。
 1990年末に「ROAD&SKY」を辞めた尾崎は自ら社長となって個人事務所「アイソトープ」を設立するが経営に不慣れなため、ツアーなどのブッキングなどで苦労することに。結局「BIRTH」ツアーは成功したものの、ステージを降りれば些細なことで腹をたてることも多くなった上、ツアーが終わる頃になると事務所のメンバーも総入れ替えとなっていた。
 「BIRTH」ツアー終了後、事務所を辞めたスタッフの代わりに事務を仕切っていた母が過労から来る心筋梗塞で死去。それ以降尾崎は酒の量が増えたりと精神状態は不安定になっていた。1992年、本作が完成したばかりの4月25日に尾崎本人が肺水腫で死去。本作は遺作としてリリースされることとなった。

<曲目>
01. 汚れた絆
02. 自由への扉
03. Get it down
04. 優しい陽射し
05. 贖罪
06. ふたつの心
07. 原色の孤独
08. 太陽の瞳
09. Monday morning
10. 闇の告白
11. Mama,say good-bye

*対応サブスク:Apple・Spotify

本作では作詞・作曲の他PD・アレンジ・ディレクションを尾崎本人が担当。レコーディングは1991年末から準備が進められ、1992年1月から3月にかけて行われた。
 ジャケットアートは田島照久が担当。ジャケット写真は十字架の上に尾崎自身が横たわったものとなっている。
中学時代に本作の広告を阪急の駅で見たことがあるが、そのときは尾崎豊の曲は聞いていなかったのでの反応は普通。ただ引き込まれていたのは覚えてる。
 また、歌詞カードには「生きること。それは日々を告白してゆくことだろう。 尾崎豊」という一文が添えられており、狭山湖畔霊園にある尾崎の墓石にも同じ一文が刻まれている。

本作は尾崎の死後発表された作品であることは上述の通りだが、彼の死後尾崎のアルバムが急激に売れる現象が起こり、1992年5月25日付のオリコンアルバムチャートではTOP10中6作を尾崎が占める現象が起こった(1位『放熱への証』、4位『回帰線』、5位『十七歳の地図』、6位『LAST TEENAGE APPEARANCE』、7位『壊れた扉から』、9位『誕生』。なお、TOP10外に14位『街路樹』がある)。

#1・#3#7はデビュー時を彷彿させるメロディがあるが詞に刺々しい所は見られない。
#5#6はピアノメインのナンバー。詞とメロディに内省的なものを感じる
#1は生前最後のシングルとしてリリースされた。
#7の詞には周囲は自分を金儲けの道具としか見ていないという人間不信、「心が壊れていく 俺にもわからない」と自身が抱えていた情緒不安定さが出ている気がする。
#8の原題は「僕の知らない僕」。英題にもある通りクリスマスを意識して作られた。完成するとまっさきに母に聞かせたが、「悲しい歌やね」と呟いたという。当時抱えていた人間不信も見えるが「一人になりたくない」と本音をのぞかせている
#10はトリビュート・アルバムで斉藤和義がアコギによる弾き語りでカバーしてるが「普通の人の普通の悩みだ」とコメントしている。
詞は生に対する悩みが出ている。製作時は業界関係者に対する人間不信が露わになり、交友も狭まってきた・・ということでラストの叫びは将来に対する不安が出てる気がする。
#11は1991年末に亡くなった母親に対して贈った曲で最後に作られた曲となる。尾崎はこの曲の完成後にファンクラブの会報に母親へのメッセージを残している。

製作に取り掛かった時、業界関係者に対する人間不信が露わになり、交友関係も狭まってしまった上、自殺未遂までしたりと精神的に追い詰められた状態だったというが、それが背景にあるってことを知ると、この段階で燃え尽きてしまったのでは?と思う。バラードナンバーではメロディから厭世的な感じもするし。

アルバムレビューとは関係ないが、尾崎豊といい、Hideといい、夭折した芸能人ってなぜ神格化されるのかがわからない。


【中古】放熱への証/尾崎豊





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最終更新日  May 11, 2021 10:40:37 AM
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