COLONYの裏側

1/29放送分の続きでタツノコプロ特集（後編）。

出演者
・カズレーザー（MC）

＜関係者＞
笹川ひろし（アニメ監督）
大河原邦男（メカニックデザイナー）
天野喜孝（キャラクターデザイナー）
石川光久（Production I.G 代表取締役会長）
＜立会人＞
氷川竜介（アニメ研究家）

＜タツノコ四天王＞
演出部部長だった笹川ひろし氏が1976年に採用した新人演出家、真下耕一、西久保瑞穂（利彦）、うえだひでひと（植田秀仁）、一年遅れて押井守、の４氏は「タツノコの若き四天王」と呼ばれていた。押井守は「タイムボカンシリーズ」で演出を担当し、コックピットメカの「オシイ星人」のモデルになった。
大河原氏は「ゴールドライタン」「ウラシマン」で活躍した真下耕一のことを取り上げ、押井さんには叱られたとコメントしていた。（大河原氏は「ウラシマン」でメカデザを担当）
石川氏は「タツノコ四天王」に対して尽くたとコメント（痛い目にも遭ったとのこと）。押井氏とは腐れ縁ともコメント。四天王の中でうえだ氏は絵がうまかったとも言ってた
　80年代になると原作付きにも挑戦するようになったタツノコだが(タツノコ制作の原作付きアニメの1号はジャンプ漫画の「よろしくメカドック」）、最初はタツノコ全体で原作付きの制作を反対されたことも明かしてた。I.Gは原作付きも関与してるが、石川氏はどのように考えてるのか持論を展開していた。

＜出演者思い出のアニメ＞
・新造人間キャシャーン：笹川氏が監督を努めてた作品でやり手がいなかったことから笹川氏が担当することに。
シリアスとギャグどっちが得意かとカズレーザーに聞かれるとシリアスは大変と笹川氏がコメント。
OPの演出と元祖テッカマンのOPの斬新さをカズレーザーがすごいとコメントしてた

・天野氏は「みなしごハッチ」とコメント。タツノコ版「母をたずねて三千里」な内容だが時にはシビアなところを見せてた。天野氏は世界観が好きとコメント。キャラデザは20代で限界かな？と思ってた頃にハッチに関わったことがターニングポイントかつ原点とコメント。メルヘン好きであることも公言。
FFのキャラデザ（VIまで）担当してるがタツノコ時代の経験が沢山入ってるとも言ってた

・石川氏は「赤い光弾ジリオン」を取り上げた。関俊彦さん、井上和彦さん、水谷優子さんが出てたアニメでマイケル・ジャクソン（実の妹・ジャネットとのコラボ）の曲「スクリーム」のPVでJJがワンカットだけ登場するほどなんだが、石川氏はPDとして参加し、タツノコ在籍時の作品としては最後の作品。プロダクションI.Gが生まれるきっかけにもなっている。（I.Gはタツノコの分室から派生した会社）。80年代後半はアニメの氷河期となっていた頃でタツノコは80年代には人材の流出が起きており（吉田竜夫氏が亡くなった直後にも人材流出は起きてたが）、石川氏はそれに危機感を感じてて一念発起して作ったという。

・大河氏は「コワッパー5　ゴーダム」を取り上げた
単独のメカデザデビュー作で取り上げたとのこと。メカデザインをやる上で統一感が必要と持論を展開。タツノコメカはあんまり好きじゃないってコメントしてるけどいいのか？
ゴーダムは元祖テッカマンのペガスから引っ張ってきたとコメント。
ガンダムでの苦労話も披露。ストレス発散としてシリアスメカとギャグメカの仕事を交互にやって憂さ晴らしをしてたとコメント

最後は高田明美さんが登場。高田さんがタツノコに入社した時の話が出てきた。

タツノコプロと言えば「ガッチャマン」「テッカマン」「キャシャーン」「破裏拳ポリマー」「タイムボカンシリーズ」ばかりTVで取り上げられるが、後半では普段TVで取り上げられないタツノコ作品が紹介されてて面白かった。

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