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テーマ:植物・キノコについて(675)
カテゴリ:キノコの不思議
狭義では、虫に寄生して生活を営むキノコのことを総称して『冬虫夏草』と呼んでいます(冬虫夏草に関して、「日本冬虫夏草の会」へのリンクを張りましたので、そちらも確認してみてください)。 トップの写真は、既にキノコに完全に乗っ取られて息絶えてしまったある昆虫の拡大写真です(というより、正確にはトリミングしました)。 お分かりになりますよね。 Thiking time! はい、ではもう1枚。 面倒ですのでひねりもせず、答えの写真です。 おそらく、ノシメトンボ♀が寄主となった『シュイロヤンマタケ』と呼ばれる冬虫夏草の一種のようです。名前に「ヤンマ」とついていますが、寄主となるものはトンボ全般になっています。 冬虫夏草に寄生された虫は、死の直前まで通常通りに生活するのだそうで、写真のトンボの、枝にしっかりしがみ付いた足を見ますと、それも理解していただけると思います。 このヤンマタケの場合、空気中の胞子が何らかのきっかけでトンボの体内に侵入し、じわりじわりとその体内で生長して、最終的には写真のような状態になってしまいます。 よく見ていただければお分かりになるでしょう、体の節という節からヤンマタケの「子実体」(一般に「キノコ」と呼ばれているもの、昨日説明しましたね?)──朱色の突起物が飛び出しています。 成熟しますと、この子実体から胞子が放出され、次の犠牲者を探して空気中を彷徨うことになるのでしょう。 殆どの方は、おそらく冬虫夏草を目にした経験をお持ちではないと思います。 ですが、他の場所とは異なり、冬虫夏草が多く発見される場所が時々見つかるのだそうです(実は、今回のこの場所で、過去に一度冬虫夏草を見つけたことがあります)。 そのような場所を「坪」と呼び、そこでしつこく探せば幾つも見つかる可能性が高いのだそうです。 ただ、探そうと思うとなかなか見つからないものですから、わが目に直接焼き付けたいと思われた方は、地を這いつくばるようにして探してみてください。見つけられたら、感動ものですよ。 ちなみに、カブトムシやクワガタが寄主になっている冬虫夏草を見つけた場合、それが新種である可能性は非常に高いのだそうです。浪漫ですね。 でも、金銭的な欲にかられて行動するのは止めましょう、お願いします(そんな人を見つけたら、お仕置きします)。 冬虫夏草とは直接関係のなく余談となりますが、1994年にアナウンサーの押坂忍氏の夫人栗原アヤ子さんが患った寄病の原因が、肺に巣食ったスエヒロタケというキノコが原因の肺真菌症だった、という話がありました(詳しくはこちらをご覧ください)。 怖いですよね、人の体にキノコが生えてしまうのですから。 この押坂夫妻がテレビでその闘病生活について語る番組が随分前にありました。夫人の語るところによると、とても呼吸が苦しくなるのだそうです。考えただけでも苦しくなってきます。 この病気、罹病することは稀なのだそうですが、ネットで調べてみますと結構検索に引っかかってきますので、ご自分で確認してみてください。 では、最後にもう1枚。 もう11月も目の前というこの時期でも、アオイトトンボ♀はまだまだ元気にムシャムシャ食べていました。 さて、「とどめの一撃」のつもりで用意した画像でしたが、皆さんの度肝も抜く(大げさ)ことが出来たでしょうか。 まぁ、「こんなものもあるんだ」くらいに思っていただけましたら本望です。 ブログランキングに参加しています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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