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sasama_tea

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2008.02.14
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カテゴリ:愛すべき里山

富士山
昨日の猛烈な風の影響で、もしやまた富士山が見えるようになって
いるのではと日中に思いを巡らせていましたが、その後そのことを
すっかり忘れて帰宅の途につきました。
家に着き、ふらふらと夕焼けの赤い色に吸い寄せられるように散歩に出て
みれば、太陽も沈みきった地平には小さいながらも、その威容を示す富士
の姿がありました。
露出時間が2秒の手持ち撮影ではきれいに撮影できませんでしたが、
千葉から富士山を拝ませていただきました。

さて、本題へ入ります。

かつての里山は、自然を人が管理するという、
ある意味で自然に対する暴挙や冒涜のような
行為が行なわれているような場所とも捉えられ
てしまいそうですが、さにあらず、人と自然が
上手く共生している場所であったというのが
都合の良い感覚のようでも、人が里山を作り
上げる中で、人は自然との位置関係を自ら
学んでいたのだと私は思います。

植物や虫、鳥、様々な生物が、いつの間にか
里山に入り込み、人の作り上げた環境に順応
しながら、現代人が頭に思い浮かべるような
「自然に対するイメージ」みたいものを作り上げ
てきたのでしょう。

とどのつまり、今叫ばれている「自然を大切に
というスローガンの中の「自然」とは、地球上の
人為的でない不変の事象ではなく、あくまで人が
この地球上に作り上げた妄想みたいな存在なの
です。

「里山の自然」とは、紛れもなく「人為的」でしか
ない訳です。
ただ念のために申しますが、私は里山が大好き
です。否定する気は毛ほどもありません。
今でも残されている里山を守りたいのです。

それでは、こちらの写真をご覧ください。

シュンランの悲鳴
シュンランの悲鳴 posted by (C)sasama_tea

こちらをご覧になっただけでは、いったいどのような
意味の写真かお分かりにならないと思います。

じつは、写されているのはシュンランの痛めつけ
られた姿でして、おそらくこのまま放置すれば消えて
なくなってしまうほどのダメージを受けている状態
でした。(球根までえぐられていました。

見た目を重視するあまり、放置され続けて久しい
里山の一部に鎌を入れ、なぎ払い、植物のほとんど
を消し去りました。
年々そのようなことを繰り返すうちに、既存の植物の
ほとんどは消え去り、さらに草刈りを続けたために、
遮るものがなくなって木々の落ち葉も風に吹き飛ば
され、直下の地面は土がむき出しになり、徐々
に乾燥化していきました。
いつの間にか、残された木も体力を失ってバタバタと
枯れて倒れる頃には、林内には大量の帰化植物が
蔓延(はびこ)っていて、それを刈り取るために無駄な
労力と資金を浪費している次第です。

長くなりましたが、そのような時間の流れの中で、
住宅地のど真ん中に残された小さな里山の景観は、
急激にただの公園もどきに改変されて、その過程で
シュンランや数種のラン類、イチヤクソウ、スミレ、
リンドウ・・・その他諸々、何もかもが失われました。

その場所で現在確認できるシュンランは片手で足り
ます。
かつてはたくさんありました。
もちろん、別の場所へ行けばシュンランなどはまだ
まだ見られますが、もっと人に近い場所になくては
まるで意味が無いのです。
悲しいかな、そのような感覚が現代人の多くには
欠けているし、伝えようにも、のれんに腕を押し
付けているようでしかないですね。

草を刈るにも、相手が生き物であるという感覚を
持つことはできないのでしょうか。
人が絶滅に追いやった種は数知れず、それでも、
その過ちが収まる気配はありません。
人がレッドデータに載るのも、そう遠い未来でも
ないのかもしれませんね・・・。

絶滅種の件が冗談かそうでないかはうやむやに
しますが、先ほどのシュンランを放置する訳にも
いかず、結局を手を出してしまいました。
今は私の手許にいます。養生させるつもりで、
持ち帰りました。
もしもこのシュンランが花を咲かせるほどに回復
し、そのときまだ帰る場所が残されているならば、
再び自然に帰します。

残されていれば・・・ですけれど。

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訳の分からない文章でしたら、ごめんなさい。






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最終更新日  2008.02.15 01:47:08
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春蘭   るる555 さん
自然とは、何か?
大きな自然の中では、大きすぎて手が出ません。富士山の雄大な姿をみても 変えようとか大きくしようとか思いません。小さな自然を作り出してその中で再生された自然を愛でている人類は、小さいです。でも、小さいことの積み重ねから 大きなことは、成り立っていくのでしょう。ということで 箱庭・寄せ植え・鉢花など大好きです。
春蘭を手元に置き優しく育てているsasama_tea様ですので 小さいことも大きなこともきっと解決策をその方向を見つけ出すと信じています。 (2008.02.15 15:16:17)

Re:春蘭(02/14)   sasama_tea さん
るる555さん
>大きな自然の中では、大きすぎて手が出ません。富士山の雄大な姿をみても 変えようとか大きくしようとか思いません。

 確かに、富士山は大きすぎます。活火山ですし。

>小さな自然を作り出してその中で再生された自然を愛でている人類は、小さいです。でも、小さいことの積み重ねから 大きなことは、成り立っていくのでしょう。

 そのとおり、些細なことも、何か大切なこと・ものに繋がっているはずです。

>ということで 箱庭・寄せ植え・鉢花など大好きです。

 るるさんの考え方を理解しました。
私の場合は、身近から植物が少なくなっているため、その寂しさから鉢植えで植物を育て始めました。
小さな鉢植えの中でも気づくことは多いですね。何事も、しつこく観察し続けたり、逆に少し距離を置いてみたりと、末永く付き合うのが理解しあえる良い方法なのだと思います。

>春蘭を手元に置き優しく育てているsasama_tea様ですので 小さいことも大きなこともきっと解決策をその方向を見つけ出すと信じています。

 やり遂げたい気持ちはいっぱいありますが、挫けそうになる状況もまた多いですよ。とりあえず、倒れるまでは想い続けます。 (2008.02.16 01:07:39)

Re:蘭を求めて彷徨い歩く 【第3回 シュンランの悲鳴】(02/14)   蝶 明 さん
私も森林公園で見つけました。
丈が低く花が内向きになっていてカメラで撮るのに苦労しました。
アップしてみました。

はるらしい花ですね。 (2008.03.16 07:59:25)

Re[1]:蘭を求めて彷徨い歩く 【第3回 シュンランの悲鳴】(02/14)   sasama_tea さん
蝶 明さん
>私も森林公園で見つけました。
>丈が低く花が内向きになっていてカメラで撮るのに苦労しました。
>アップしてみました。

>はるらしい花ですね。

 場所によっては林縁の人目につく場所にはみ出していたりして、「こんな場所にも咲いていたのか」と驚かされることがあります。このような場所だと撮影しやすかったりするのですが、反面、盗掘の被害にも会いやすいのかもしれませんね。 (2008.03.18 00:40:14)

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