日曜日、汗を掻き掻き、必死こいて散策して
来た訳なのですが、今年も昨年同様ある蝶に
追いかけ回されました。
蝶と相性が良さそうなのはきれいな花と相場が
決まっていそうなものですが、水辺や、ある種の
ミネラルを含む対象から養分を補給することも
ふつうのようですね。
私を追いかけ回していた蝶も、汗に含まれる
ミネラル分を目当てにしているようです。
決して、匂いフェチの蝶ではないのでしょう。
その蝶、ひたすら私の回りを飛び続けていました
が、ある瞬間に突然いなくなってしまいました。
すると近くには、先ほどの蝶と同種の蝶が地面に
群れていて、その様子が下の写真になります。
ウラギンシジミとカエル posted by (C)sasama_tea
蝶の正体はウラギンシジミで、この辺りでは
夏の暑い盛りに成虫が多く見られ、汗を掻いた
状態を待ち望んでいるかのように人の後を
ついて飛び回っています。
写真の状況に戻りますが、近づくまではそれが
カエルの死骸だとは気づきませんでした。
かなりグロいですね。
ただ、ウラギンシジミにとっては燐(リン)などの
ミネラルが補給できる格好の対象のようです。
あまりにも夢中になっているため、触れない限りは
どこまでも近づくことができます。
ウラギンシジミとカエル posted by (C)sasama_tea
マクロで、どアップです。
蟻やハエと一緒になってむさぼっていました。
白い無垢な印象とは裏腹に、かなり残酷で無常な
印象を受けてしまいますが、これも自然の営みの
一端を示しているだけで、さして驚くことでもないの
だと思います。
それからもう少し移動すると、別の場所にも
ウラギンシジミが群れていて、地面に落ちた何か
から栄養を補給しているようでした。
ウラギンシジミとう○こ posted by (C)sasama_tea
未舗装の道のど真ん中、少々臭うイチモツに
群がるウラギンシジミの中には、不自然な格好の
個体が見えましたが、じつはそれらはすでに絶命
していました。
(同様の光景についての過去記事がこちらにあります)
道の先には1台の車が見えましたので、夢中に
なっていたウラギンシジミが車に轢かれたと
想像するのはそれほど難しいことではないですね。
人が近づけば逃げ出すのが蝶の用心深さと
考えたいところですが、ウラギンシジミにはその
ような考えは通用しないようですね。
うん○相手にそこまで執着するとは、ある種の尊敬
の意を表したいところですが、その体で人に近づいて
くる訳で、1歩とは言わず2歩3歩と身を引いてしまい
そうな・・・。
・・・などとのたまいながら、やって来たウラギンシジミ
にも寛容に振る舞っています
この子は、ひたすら私の回りを飛び回っては、体に
直接取り付いたり、あるいは自転車についた体液を
舐め回したり、天真爛漫に振る舞っていました。
汚いかもしれないが、好きにするがいいさ。
口吻が触れるたびに妙なくすぐったい感触に見舞わ
れても、特段害がある訳でもないようですし、しばし
成り行きに身を任せましょう。
最近流行りの角質を食べてくれる魚のように、
ウラギンシジミにも何かの効用があれば・・・という
ところですが、何もないのでしょうね。
皆さんも、とりあえず一度はいかがですか?
ちなみに、昨年は撮影できませんでしたが、こちらが
白い翅の内側の模様です。
ミネラル分の色か? ・・・と考えるのは野暮ですね。
ウラギンシジミでここまで遊べるとは思いませんでした。
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