これからの季節、虫の声が徐々に大きくなり、
野原を行けばキチキチ音を鳴らしながら飛ぶ
バッタに出会う機会も多くなるでしょう。
現時点ではまだ幼虫の段階のバッタも多い
ようですが、すでに成虫になっているバッタも
見られました。
(私の知識も経験も少ないために、気づかずに成虫に
なっているバッタも多いのかもしれませんが)
ミカドフキバッタ posted by (C)sasama_tea
これまで気づいていなかったようで、後ろ足が
青いきれいなバッタを見ることになり、思わず
カメラを向けてしまいました。(7月20日撮影)
フキバッタという種類のようで、主にフキの葉
を食べているからその名になったとのこと。
地方ごとにフキバッタの種類が違うそうで、
東北から関東に生息する種はミカドフキバッタ
と呼ばれるそうです。
あまり体が大きくなく、成虫でも羽が退化して
羽ばたくことはできないそうで、おそらく写真
の個体もこの状態で大人です。
しかも、近づいても逃げず大人しかったですよ。
そして、こちらも同日撮影。
カメラを向けると・・・
ヤブキリ posted by (C)sasama_tea
頭を突き出して威嚇されてしまいました。
左右にめいっぱい開かれた丈夫そうなアゴ、
足に生えた鋭く長いトゲトゲ、そして大きな体。
まるでエイリアンのよう。
後々調べて知ることになりましたが、こちらは
ヤブキリという名前で、じつは肉食、ときに
セミを捕らえて食べてしまうこともあるそうです。
固定観念でバッタは草をはむ生き物と勝手に
解釈してましたが、これほどまでに攻撃的で
獰猛なバッタがいるとは思いませんでした。
実際に飛び掛って来ることはありませんでした
が、体を大きく見せようと上下に体を揺らしたり、
前後に飛び掛るような素振りを見せたり、
今にも噛みついてきそうな勢いは感じました。
虫の嫌いな方はのけぞって身を引いてしまう
かもしれませんね。
正体の分からないまま近づいた私も、ちょこっと
だけ怖かったです
最後は少し日付が戻りまして、今年の6月1日の
写真からです。
眼の下の涙線と呼ばれる黒い線が特徴の
ツチイナゴです。
冬季を成虫で過ごすバッタでは唯一のこちら、
7月くらいまでは成虫が見られるそうですが、
さすがに現在はいなくなってしまったでしょう。
再び地上に姿を現すのは10月のことだそうで、
暑い夏を避けるサイクルは快適なのでしょうか。
逆に寒い冬を成虫で過ごしている姿は、無駄に
動かずじっとしているみたいです。
実際に冬に見つけたツチイナゴの動きは緩慢で、
敵が少なくて快適・・・とは見えませんでした。
ま、人の感覚で眺めれば、理解のできない事象
も多々ありますが、きっと大きなお世話ですね。
子供みたいに自然相手に遊んでいる大人たち
にとっては、そのような理不尽に感じられる虫など
の生活様式が面白いわけで、どこを見てもつまら
ないことなんて無いのですよね?
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