カテゴリ:時計雑記
![]() 機械式時計とパイプには共通点があるように思います。 機械式時計は、手間がかかりますし、上手に付き合っていかないと正確な時間を知ることができません。 既に時代遅れと言われていたりしますが、それでも愛好家から愛され続け、今尚、新しい製品が続々と発売されています。 その昔、時計は全て機械式でした。そこに突如クォーツが登場し、市場を席巻しました。クォーツ時計は、持ち主が手間をほとんどかけなくても正確な時間を表示し、且つ大量生産によるコストダウンによって非常に安価に購入できます。 けれども、こうしたクォーツ時計は結局人々から愛される存在ではなくなってしまいました。100円ショップにさえ並ぶような時計は、平然と使い捨てにされ、また、手を抜くことに慣れてしまったオーナーは、返って時計の手入れ等をしなくなり、それが余計に時計の短命化を招いています。 クォーツ時計は、自らの首を絞めてしまっている存在に見えます。 パイプ喫煙は、手間がかかりますし、上手に吸わないと美味しい煙草が味わえません。 既に時代遅れと言われていたりしますが、それでも愛好家から愛され続け、今尚、新しいパイプが続々と発売されています。 その昔、庶民の喫煙の主流はパイプでした。そこに突如紙巻煙草が登場し、市場を席巻しました。紙巻煙草は、喫煙者が手間をほとんどかけなくても喫煙でき、且つ、道具がほとんど必要ないため、何時でも何処でも手軽に喫煙できます。 けれども、こうした紙巻煙草は徐々に人々から愛される存在ではなくなってきています。手軽な喫煙を実現した巻紙は、煙草から味と香りを奪い悪臭を放ちます。また、手を抜くことに慣れてしまった喫煙者は、吸殻を手軽にポイ捨てすることが多くなりました。これらは、嫌煙家を生み、禁煙ブームを生じさせてしまいました。 紙巻煙草は、自らの首を絞めてしまっている存在に見えます。 こうした世の中で、昔ながらの機械式時計は時計の良さを思い出させてくれ、昔ながらのパイプは煙草の良さを思い出させてくれます。 当代随一の独立時計師フィリップ・デュフォーさんが熱烈なパイプスモーカーであるのも、なるほど、こうして考えると頷けるものがあります。 [人気煙草ブログと人気時計ブログはコチラ。Click!] ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.03 12:03:49
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