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2020.03.08
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 ロバート・マッコーネルの「5イヤーマチュアードバージニア」をレポートします。旧ダンヒルの「スリーイヤーマチュアードバージニア」のレプリカで、一昨年に発売になった際も名前は同じだったと思います。尚、ダンヒル「スリーイヤーマチュアードバージニア」については約4年前に吸ってレポートしています。そのダンヒルの煙草は、バージニアとオリエントのブレンドで、非常に良く纏まった中庸な煙草でしたが、レプリカ版の方はどんな仕上がりになっているのでしょうか。早速開けてみます。

 開封時の香りは、そこそこ熟成された感じの干草系で、微妙にヨーグルトか石鹸のような香りが混ざります。バージニア系非着香煙草では馴染みの香りです。カットは、ちょっと細かいリボンカットで、湿気は普通だと思います。

 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、成程、「5年熟成」と言うだけの事はあるそこそこの熟成感のある紅茶系の味が来ました。甘味と酸味とコクが、夫々抜きに出る事なくバランス良く混ざっていて、且つ角のない円やかな味になっています。このバランスや纏まりの良さは、確かに本家の「3年熟成」に良く似ています。う~ん、いや、こっちの方が甘味が強く、酸味がちょっと弱いか? その辺は「3年」と「5年」の違いかも知れません。

 火付きと火持ちには特段の問題はありません。燃え進みも、早くもなく遅くもなく。テクニック的には吸いやすい煙草だと思います。

 喫煙中盤から終盤にかけて喫味の変化はありません。本家の方はもう少しオリエントの出汁のようなコクが見えていたように思うのですが、こちらの方ではそれを殆ど感知できません。もしかしたら本家よりもオリエントの割合が低く、バージニアの割合が高いのかも知れません。バージニアの割合が高いと甘味だけでなく酸味も強く出がちになる所を、熟成期間を長めに取る事によって酸味を抑えて円やかな味にしているのではないでしょうか。

 という事で喫煙終了。後味は円やかな紅茶系で、残り香は焚火系でした。
 全体的に見て、本家のバランスや纏まりの良さは良く再現できていると思います。一方で、微妙な喫味の違いがありますが、その辺は名前の違いの通りの差になっていると言えそうです。

 最近日本に入ってきたピーターソンの旧ダンヒル銘柄は五つしかなく、「スリーイヤーマチュアードバージニア」は含まれていません。今回のロバート・マッコーネル「5イヤーマチュアードバージニア」は、その本家を再現しつつ、それなりの独自性もあるので、本家の代替としてだけではなく、独自の煙草としても十分通用する内容になっていると思います。こういう状況と煙草の内容なら、レギュラー銘柄として十分やって行けるのではないでしょうか。


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最終更新日  2020.03.08 12:30:04
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