テーマ:パイプたばこを吸おう(1863)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
ダビドフの今年の限定煙草を入手する事が出来ました。とは言え、一缶100gの内の半分くらいの中身と、紙製の外箱だけを譲ってもらっただけですから、懐は痛んでいません。何せ、100g缶で12,200円という超高額な煙草なので、まともに買わなくて済んでホッとしています。(笑) 今年の限定物には「イヤーオブザオックス」という名前が付けられています。これは「YEAR OF THE OX」、つまり「丑年」という意味です。明らかに中国を中心とした東アジア向けの名前です。もちろん、東アジアからの移民が多い南米とかでも干支が通じる国はあるそうですが、まぁ、市場規模から考えても殆ど中国向けでしょう。同じように干支に因んだ名前といえば、ダンヒルのパイプ本体にもそういう限定シリーズがありました。何を隠そう、ダンヒルの干支パイプは私も実は2本も持ってたりします。メーカーの思う壺です。(笑) それでは早速吸ってみましょう。 頂いた袋から出した煙草の香りは、果物と花・・・、と言うか殆ど強烈な芳香剤のような香りです。オーキッドとアニスの香りなのだそうですが、ほぼ「お部屋の芳香剤」です。このまま布の袋に詰めて匂い袋にすると女子受けしそうです。(笑) カットは、リボンカットとラフカット、それにブロークンフレイクが少し混ざっています。湿気は普通からやや強めの感じですが、頂いた袋には湿度72%固定の調湿剤が同梱されていたので、オリジナルの湿度状態ではないかも知れません。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、果物系の抑えた甘味と、果物&花の香りが来ました。甘味は予想よりありますが、香りに関しては着火前の延長線上にあります。甘味が意外とあるのは、ブロークンフレイクがブレンドされているからでしょう。ブロークンフレイク混じりの着香煙草は、大抵は甘味が強めに出ます。とにかく味も香りも非常に上品で、良く纏まった喫味だと感じます。 火付きと火持ちは普通からやや悪めですが、オリジナルの湿度状態ではないかも知れないので、何とも言えません。 喫煙中盤も序盤と同じ喫味が継続します。果物系の甘味と芳香剤のような強い香りです。果物系の甘味は好きなのですが、この強い香りは少しやり過ぎのように私は感じます。ちょっと食べ物の香りとは違っていて、口に入れるような類の物ではないような気がするからです。でも、この辺は好みの問題なので、人によって評価は違って来るでしょう。また、甘い香りの強い煙草は、味としては意外に甘くない事が多いですが、この煙草は香りが強い割りには甘味が良く出ており、そういう意味では良く出来た上質の煙草であるとは言えます。 喫煙終盤で味の方は変わってないのですが、鼻が慣れて来たのか、少し香りが弱まったように感じます。この流れは一般的な着香煙草と同じではありますが、それでも元々強い香りなので、この段階でもガッツリ着香っぽい喫味です。 という事で喫煙終了。後味は果物系で、残り香は強い芳香剤でした。 全体的に見て、非常に強い香りに好みが分かれそうではありますが、甘味も良く出ていて、非常に上質な着香煙草だったと思います。 ただ、やはりこれが50g換算で6,000円超の内容がある煙草なのかと聞かれると、ちょっと苦しい所ではあります。良く出来た上質の煙草なのは間違いないですが、普通の缶入りパイプ煙草の2倍以上の価格、或いはダビドフのレギュラー品の1.5倍の価格ほどの内容がある煙草だとは、自信を持って言えない気がします。 行きつけの煙草屋さんの話では、この煙草も意外と売れるそうです。高い分だけ入荷量も少なく、売れ残って困る事はないとの事。限定品というプレミアム性も効いているのかも知れませんし、ダビドフという名前の神通力もあるのでしょう。或いは、「話のネタに」という需要だけで十分に捌ける量しか売っていないって事かも知れません。 ま、経済的に余裕のある方は吸ってみて下さい。 [余裕のある煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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