テーマ:パイプたばこを吸おう(1819)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
ドイツのプランタ社がパイプ煙草事業をデンマークのマックバレン社に移管してから1年以上が経ちましたが、ここに来てやっと移管後の製造品が日本に入って来ました。マックバレン製の「ダニッシュブラックバニラ」です。 上の写真がそのパッケージなのですが、何故かプランタのロゴが上の方に残っています。けれども、パウチの裏には小さく「A former PLANTA brand made in Denmark by Mac Baren Tobacco Company」と記載されていますので、マックバレン製である事が分かります。もしかしたら、「プランタ」というブランドもマックバレンで引き継いでいるのかも知れません。 さて、今回の移管では製造会社が替わった訳ですから、当然工場も替わったと思われます。煙草の場合、ブレンドレシピが同じでも、工場が異なると味も違って来るという事が当然のように起こります。ただ、「ダニッシュブラックバニラ」のように強い着香が施された煙草で、工場が替わった事による味の変化を感じ取る事が出来るかどうか。今回の喫煙では、その辺に注意を払いたいと思います。とは言え、プランタ製の時の味を明確に覚えている訳でもないので、過去の自分のレポート記事を読みながら吸ってみる事にします。 では、開けてみましょう。 開封時の香りは、かなり重い感じのバニラで、ちょっとレーズンを思わせる香りです。このレーズンを想起させる部分というのは、プランタ製の時もありました。カットはラフカットとリボンカットの混合で、湿気はやや強めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ややソフトになったバニラの中に、何かの花が混ざっているような香りが来ました。やや薬品的な部分もあります。この辺まではプランタ製も同じだったと思うのですが、薬品的な部分にマックバレン特有の癖を微妙に感じます。マックバレンの強い着香物に時折感じる薬品的な匂いを、この煙草にも微妙に感じるのです。 一方、味の方は意外に軽い甘さに仕上がっていて、この辺もプランタ製と同じように感じます。 火付きと火持ちに問題はありません。燃え過ぎて困るという事もありませんし、吸いやすい煙草だと思います。 喫煙中盤になってくると、着香分の香りと甘味が抜けて来て、ベースの煙草の味わいが表に出て来ますが、・・・う~ん、どうも何だか物足りません。ちょっとスカスカしてて、奥深さがありません。プランタ製ではもう少し手応えがあったように思うのですが・・・。でも、まぁ、元が強い着香だっただけに、それでもまだパイプ煙草として楽しめる範疇ではあります。 喫煙終盤で更にスカスカ感が増して来ます。香りや甘味が完全になくなった訳ではありませんし、不味いという事でもないのですが、序盤と比較するとちょっと厳しい状態です。ただ、渋味は出て来ませんから、まぁ悪くはありません。 という事で喫煙終了。後味は薄いミルク系の甘味、残り香は強めのバニラでした。 全体的に見て、バニラ着香の煙草としては及第点といった所だと思いますが、プランタ製と比べると、やや弱い感じがします。 マックバレンも下手なメーカーではありませんし、レシピ的には同じなのでしょうが、やはりプランタ製ほどの完成度には至っていないように私には感じられます。ただ、プランタ製の喫味をはっきり覚えている訳ではありませんし、その曖昧な記憶の中でも微妙な差しか感じ取れませんから、再現度としては十分かも知れません。この辺は、プランタ製を愛飲なさっていた方の感想を聞いてみたい所です。 また、プランタの他の銘柄、特に「ダニッシュブラックバニラ・フレイク」の復活も楽しみに待ちたいと思います。 [楽しみな煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.04.21 17:30:06
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