|
テーマ:読書日記(1751)
カテゴリ:読書感想
タイトルの「冬でも薄着の彼が風邪を引いた」は この本の中で紹介されている自由律俳句の1句。 自由律俳句とは、いったい何だろうとネットで調べると 「五七五の定型 俳句 に対し、定型に縛られずに 作られる俳句。 季題にとらわれず、感情の自由な律動を表現することに 重きが置かれる句」なのだとか。 この本の中では、そんな自由律俳句151句が 紹介されている。 そのいくつかを紹介すると・・ ・回転寿司で注文しない意地を見せる 日常の何気ない出来事を句にしている。 面白いものもあれば、ちょっと私には 理解できない句もあるが句とはそんなものなのかもしれない。 著者の思うがままに表現された句を楽しむことができる。 そして、3編のエッセイも収録されている。 「グルメレポート」「卒業旅行記」 「四国遍路ひとり歩き旅行記」 「グルメレポート」とあるが、実際には 料理や食材に触れているわけではない。 大学時代に行ったお店を中心に 焼肉、とんかつ、きんし丼、カレー、ジャンボオムライスなどの お店での思い出を表現力豊かに語っている。 大学時代、焼肉屋に後輩女子と出かけたときの エッセイでは、「お腹が空いた」と彼女が言ったからと 焼肉10人前を著者は注文してしまう。 しかし、彼女は少ししか食べなかったため 著者は注文した10人前を頑張って完食する。 「注文したものは残さない」ことをポリシーにしている 彼ならではのなせる業。 確かに十人前を注文したのは僕だが、 という表現がなかなかおもしろい。 大学を2年留年したのち一人で出かけた 卒業旅行を描いた「卒業旅行記」では青春18切符を使って 東北を旅している。 人生最後の卒業式に出席するところからエッセイは描かれている。 卒業証書を実家にファックスで送る。 こんな著者の表現力は読んでいてなかなか楽しい。 最後の「四国遍路ひとり歩き旅行記」では 33歳の著者が離婚(今は再婚されている)を経験し妹の勧めで四国遍路を ひとりで歩いた旅行記が描かれている。 四国遍路での出会い、地元の方からのやさしい言葉、 宿での出来事、目にする看板を感性豊かに表現している。 四国から大阪への帰りの夜行フェリーに乗った時 フェリーの大広間で横になっていると、 日常の何気ないこと、ともすれば見落としてしまうことでも 著者の手にかかると自由律俳句であったり 短いエッセイに早変わりしてしまう。 前田理容とはペンネームだそうだが そんな彼の世界を存分に味わうことができる1冊。 本が好きに参加しています。 本は楽天で注文‼ 読み終わった本は、ブックオフに! 店舗に持っていくのは大変なので 買取宅配を利用しています。 GoTOトラベルで国内旅行を計画中。 贅沢な宿でのんびり! 今年は、楽天ふるさと納税をメインにしています! ポイントが貯まるし、ポイントが使えるのでお得。 生活スタイルの変化に伴って、食材宅配をはじめよう! Oisix(おいしっくす)のおためしセットが大人気 いつも読んでいただき、ありがとうございます。 以下の写真バナーをクリックしていただけると、うれしいです! 励みになります! にほんブログ村 にほんブログ村 いつもブログを応援していただき ありがとうございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.06.13 00:00:18
コメント(0) | コメントを書く
[読書感想] カテゴリの最新記事
|