掠奪・不倫!3
私は家を出るときから携帯で連絡を取り乗り換え駅や空港の待ち時間もずっとメールしてました。電話で話すことはあえてしませんでした。そのほうが気持ちが落ち着くからです。関空から飛行機は2時間足らず、遅れた分も取り返す早さでした。初めてて見る札幌は大都会でした。全国で6番目の大都市です。駐車場まで少し歩き車で走る町並みは碁盤の目のように綺麗に通り古都京都を思わせる佇まいでした。螢(仮名)の家は市の中心部より少し外れた処でした。変わった処は雪国の為玄関の外にポーチみたいな屋根がありそこを潜り抜けて戸を開けます。東京より北は知らない私は雪って見た目は美しいけれど生活して行くのは大変なんだなと考えました。家の中は小洒落た調度の家具や小物がさり気なく置かれていました。流石絵を描く人は違うなと思いました。リビングのオフホワイトのソファに座るとふかふかで身体が沈みます。ドリップで落としたコーヒーを入れてくれ美味しく頂きました。ふと気が付くと私は登山帽子にジーパン、Tシャツ、ブルゾン、スニーカー、リュックと言ういでたちでした。長旅に楽なように考えたのです。お洒落も色気もなんのその、早く逢いたい、顔見たい、声聞きたい、とそれ一途です。変えの下着2・3枚だけ持ち後は向こうで買えばいいと考えたのです。螢は疲れてるだろうからから食事は家で作ると言いスパゲティを料理して呉れました。ちょっと辛らかったですが美味しかったです。匂いに釣られてお隣の猫、チー、が窓の向こうに顔見せました。窓がなんと二重になってました。寒さ対策です。見るものが全て新鮮にうつり幸せ感動でした。 明日へ早く結末知りたいでしょうが大切な事なので克明に記したいのです。どうぞ悪しからずご了承下さい。