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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:タコ社長の日常
ゴルフが只みたいに安い国なのに、タコ社長4年位前から全くゴルフをやらなくなってしまった。いつまでたっても上達しないこともその理由の一つではあるが。
サラリーマン時代、初めてのゴルフは山梨の山間コースだった。緊張がゴルフシューズを履いて、手袋しているようなものだったので、お世辞にも楽しめたなんて言えない一日だった。起伏の激しいそのコースは初心者には地獄だった。私はそこで、自慢じゃないが、なんと一日に18個のロストボールを出した、という会社コンペ始まって以来という新記録を打ち立ててしまった。サラリーマン1年目のことだった。これが、トラウマになってそのごずっと尾を引いていたといえなくもない。 「タコ君、商品忘れちゃったよ。」建設機械会社の営業課に移って、二月に一度はコンペに無理やり出されていた。そんな、あるコンペで商品担当だったH先輩が、肝心の商品を全て家に忘れてきてしまったというとんでもないハプニングが起こった。 Hさん、普段から血色の悪い顔をさらに青くして、「家内に電話して持ってきてもらったよ。」と無理やり作った笑顔でそう言った。Hさんはその日一日、ゴルフをしていてもちっとも楽しめない様子だった。 なんと片道2時間半もかけて奥さんが商品を持ってきてくれた。私は正直、唸ってしまった。もしこれが独身の私に起こったことだったら、誰に持ってこさせれば良かったのだろうか、と思うと日本の妻は素晴らしさに感銘さえ受けた。そして、それと同時に「ゴルフ」も仕事のうちなんだな、とつくづく思い知らされた。 何年か前に、このH先輩と本当に久しぶりに再会する機会があった。 「タコ君、いろいろあってね。女房と別れちゃったよ。」 あのコンペの日のことが災いしたわけではないだろうが、Hさんは、あの奥さんと離婚しておられたのだ。あの時、ニコニコしながら商品を届けに来てくれたHさんの奥さんの顔が過ぎった。 Hさんは今、私たちが勤めていた会社の子会社に出向となり、得意の中国語を活かして上海に駐在員として出向いているときいた。彼の国では、これからゴルフが盛んになるのだろうが、Hさん、今でもゴルフをやっておられるのだろうか、と余計なことだろうがそう思ってしまった。 私は、ゴルフを仕事などから離れて本当に楽しむ、という段階にいたらないまま止めてしまっているが、やりたいとはいつも思ってきている。まず、いいゴルフセットを買うのが先決だ。 先日、誰がやっても飛ぶ、という最新鋭のドライバーなどを加えた新しいゴルフクラブセットを買いたい、と連れ合いに言ったら、「古いやつで大丈夫。うまい下手はクラブの良し悪しじゃないでしょう!」とか言われて全く相手にしてもらえなかった。誰か、しっかり 説得して欲しいものだ。 タコ社長、こうしてしばらくは、ゴルフをしない日々が続きそうではある。 ↑ ↑ ↑ ↑ 「なるほど」、と思えた時だけ、この緑の箱をぶっ叩いてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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