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タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

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タコ社長1952

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2005年10月09日
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テーマ:海外生活(7775)
サラリーマン時代の話だ。

会社1年先輩のKさんと六本木に繰り出した。馴染みのクラブマキシムを出たときは1時近くになっていた。「タコ君、もう一軒行こう。」大学時代、レスリングをやっていたKさんは酒豪で、トイレで吐きながら出てきても飲み続けのを特技としていた人で、飲み始めると帰ると絶対に言わない人だった。所帯をもっていたが、独身のように付き合いがいい。

2人で六本木を歩いていると、「おお。」といってKさんが、ちょっと粋な女性を呼び止めてなにやら話している。「タコ君、今晩、この人の家に泊めてもらいな。俺は帰るから。」別なクラブで働いているという40がらみの艶っぽい女性、店がはねて青山のアパートに帰るところだった。そう言ってKさんはさっさと行ってしまった。

「Kさんも困ったもんね。仕方ないわね、あんたいくつ。」
「29です。」

私は酔っていたので、アパートに着くやいなや、彼女の隣の部屋で布団を敷いてもらいもぐりこんだ。まったく知らない人のアパート。しかも、女性一人のアパートだ。なんだか、甘ったるい匂いのする部屋だった。すごく、いい気持ちで布団に包まった。彼女はお風呂に入っているようだった。胸騒ぎがしだしてなんだか寝付かれない。

「もう、寝た?」ドキッとした。しばらくして隣の部屋から声がした。目がパッチリと開いてしまった。すべてが見えるような気もする。ドキドキする。何なのだろう?

「あのね、もしかしたら、私の彼氏が来るかもしれないのよね。ただ、泊めてあげるんだから、変なこと考えちゃだめよ。もし、来たら、ちゃんと説明するんだからね。」

えっ!もしかしたら、あっち系の人だったりしないか、などと考え始めたらもう寝られない。戦慄が走り、酔いも急激に冷める。何なんだこれは!こういう時は、とんでもないことまで想像してしまうもので、元気のあったあっちこっちが縮みあがってしまった。ほとんど、一睡もできないで、私は朝6時頃そのアパートを出た。

タクシー券を束で持っていた私にKさんが、どうして彼女の家に泊まれと言ったのかは未だに謎だ。

それからは、たとえ相手が金髪であっても、知らない人の家には絶対に泊まらないことにしている。


2005-07-25 12:49:23

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Last updated  2005年10月09日 05時55分47秒
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