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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:日々雑感
寒い週末で暇していて、長くなってしまいました。3回くらいに分けて読んでください。 オランダ系の連れ合いがいつになく静かに何か書き込んでいる。何かの毒気にでも当てられたのか、「スドク」とか言っている。3ヶ月ほど前のことだったが、私も初めて聞く言葉で、これが実は日本語で「数独」と書くことはちょっと後で知ることになってビックリした。20年もこちらに住んでいることもあり、日本の流行り廃りに疎くなっていることもあるのだろうか、この言葉は知らなかった。 これが今、世界中であの「ルービックキュービック」以来の大ブレークになっているSUDOKUだったのだ。昨年の11月にイギリスのタイムズ紙が火をつけて以来、ヨーロッパ各国、アメリカ、そして私の住むオーストラリアでも大変な人気になっている。まさに、ゲイシャ、フジヤマ、コイズミの後にスドクが迫る勢いだ。 しかし、このパズルの原型を辿ってみると、作った人はなんと1783年のスイスの数学者Leonhard Eulerさんということらしい。それが、200年経ってアメリカで手を加えられナンバープレースという名前で世に出たそうだ。そして、これが日本に伝えられ1984年に「数独」という名前でデビューしたとのこと。 「数独」のもとの意味は「数字は独身に限る」という意味だという。独身に限るのはいろいろあるとは知っていたが、数字もそうだったようだ。 写真にあるのは、こちらの朝日新聞の土曜版フロク雑誌に載っているその名も「SAMURAI SUDOKU」で、普通の「数独」が更に5つ結びついたとんでもないものだ。連れ合いも大いに唸りながら取り組んでいる。 問題は、大ブームが続いているイギリスでも、このオーストラリでもそうだが、紙とペンと、数字の1から9までがあれば、誰にでもどこでも簡単に始められてしまうもので、これにハマッてしまって、「数独」ならぬ「中毒」になってしまっている人が五万といるということらしい。朝買った新聞の問題が昼までに解けないと自殺したくなる、などというコメントもある。こちらでは「ポーキーマシーン」という「スロットルマシーン」や、日本のパチンコの単純さに通じるものがあるのだろう。老若男女を問わず、みんながやっている。 さて、日本ではどうなのだろうと思って友人に聞いてみると、日本ではぜんぜんブレークしていないという。日本から送られてくる雑誌「文芸春秋」には、賞金20万円の「数独」は出ているが。因みに、オランダ系の連れ合いにこれを見せたところ、アッという間に回答してしまった。そして、予想した通りこの懸賞に応募するように言われた。 日本では、80年代に「数独」がブレークしかかったらしいが何故かそうならなかった。パズルとしてあまりに単純だったからだと指摘している人もいる。しかし、もう1年も世界中でブレークしているのに日本でそうならないのには何か他に訳があるのかもしれないが、これも仕掛けの問題で、日本人の性格からして火が付けば放っておいても大丈夫。なんせ、あの「ヨン様」の国韓国でも大ブームとか言えばもう止まらなくなるだろう。 この「数独」がどうやって日本から伝わったかだが、1997年に香港で判事をしていたニュージーランド人が、たまたま日本の本屋さんで「数独」の本を見つけたことに端を発するという。この人、6年かけて一生使っても使い切れないほどの問題を作るコンピューターソフトを開発し、話をタイムズ紙に持ち込んだのが、このブームの始まりとなった。宝は日本にあったのだ。 ボケ防止には、手先を使う、脳を使う、など、私なんかがあまり普段使っていないトコロやモノを使うといいという。してみると、「数独」をやれば、老化の防止にもなるし、家のかなは静かになるしで、万事言う事がないくらいだ。私も、遅ればせながらこの「数独」を始めることにしよう。 もしかしたら、懲るとしつこいタコ社長。仕事やブログを忘れてしまうほどのめり込んでしまうかもしれない。 ↑ ↑ ↑ ↑ ブログランキングに参加しています。クリックよろしく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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