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テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:問題提起
昔のように食べなくなっている。昼に集まりがあって食べれば夜は食べなくてもいい。母は、張り合いがないような顔をしている。
そんな昼の会合の後、帰宅の駅の立ち食いの店で「コロッケ、わかめ蕎麦」を食べる。ここれで十分だ。そしてこれが実に美味しい。唐辛子をかけまくったつゆまで飲み切る。 グルメ、美味しい物を食べる、美食、食べに行くアジア旅行、フレンチを食べる。私は、こんなことに急激に興味を失っている。どんなに美味しい料理でも最初の三口まで、といってダイエットに成功した人の話をきいた。四口目からは惰性だという。特に、年を経てくると量だって若者と同じ量を食べる必要はどこにもない。それなのに、もったいないと最後まで食べる。 帰国の一番の楽しみは本屋めぐりだ。特に、ことしの2月には初めての本を出版したので、人生、本屋をめぐるためにあるような日々だった。ところが、今回、本屋にあまり行かない。行って本を見ても読みたい本がない。どうしたのだろうか。全く食指が動かない。買うのは健康志向の本ばかり。 美味しい物も食べたくない。本も読みたくない。なんだかこの世におさらばモードに入ってきているのだろうか。ただ、人と話すことに楽しみが増えた。初めて話す方々。ずっと会っていなかった人々とお話する。一人だけ食べないで口角泡を飛ばすとかじゃないが話している。 ずいぶん前に亡くなった元経団連会長の土光さんじゃないが、めざしでも突っつきながらたわいもない話に花を咲かせる。そして、ときどきちょっと苦めのお茶を音を立ててするる。そんなのもいいななんて思えてくる。どうしちゃったんだろう。タコに酢が利いてきているのだろうか。 とはいえ、今住んでいるメルボルンではそんな枯れた生活は望みようもなく、そこに戻ればまた脂ぎった生活が始まるのは間違いないが。 下の箱をポチッとクリックお願いいたします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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