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テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:タコ サラリーマン期
「主人はピストル自殺したんです。主人の浮気が一つの原因だったかもしれないこど、本当のところは分からないの。」
静岡県富士宮市にあった、「貿易研修センター」に会社から3カ月の研修に出されているとき知り合ったニュージーランド人のロビンがそう言った。1979年の7月の終わりのことだった。 3カ月の半分は英語研修、残りの半分は貿易実務などの学習だった。サラリーマンで給料をもらいながら、この3カ月は夢のような日々だった。毎日夜中まで勉強したことは確かだが、30名を超える各企業の人と知り合えたこと、そして海外からの研修生と知り合えたことが私の一生を大きく左右することになった。そういう意味では、いまある自分の原点は、この富士山のふもとにあるとも言える。因みに、ここで知り合った友人の1人Aさんはシンガポール駐在で、この年末年始に一緒に過ごしていただいた。 ロビン達は、オセアニア地域から来た日本語教師たちで、日本語に磨きをかけるコースに参加していた。こと、外国人女性に対してはまったく物怖じがない特異な性格で、何人かの人と話す機会に恵まれた。 8月に研修は終わり、会社に戻った。次の3カ月コースに出る同僚の仕事が回ってきた。いままでの2倍の仕事量だ。毎晩、11時前に会社を出ることのないない日々が続いた。それから、また赤坂六本木を飲み歩く。すっぽん料理とか食べて力もつけたが、どうも気持ちも体も上向かない日々。 「良かったら、ニュージーランドに年末にでも遊びにきませんか。」 ロビンからの便りがきた。即、行くことにした。申し込んだ時期が遅かったことと、年末ということで、シドニー経由オークランド行きの飛行機代は64万円だった。勿論、エコノミークラス。この旅行を楽しみに、毎日の残業を乗り切った。 ロビンはその後オランダ人カールという方と再婚して、オークランドに住んでいる。人生の節目節目で何度かお二人にお会いしている。キャンディス・バーゲン似のロビンは、来年70歳になる筈だ。 毎回、嫌でもこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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