|
テーマ:恋愛について(2578)
カテゴリ:タコ サラリーマン期
「あなただけを」
今、日本に帰国の際のカラオケで、いきなり歌い出すあおい輝彦の歌。 http://www.youtube.com/watch?v=hwOaI7i-ZKQ 「タコちゃん、運輸部の中山さんとデートしたんだって?本当なの?私、そういうの嫌なの。どうして私に黙ってたの。」 サラリーマン1年目で、付き合い始めた静岡出身の亜由美が、同期の中山さんと私がお茶したのを彼女から聞いたといって憤慨していた。お茶飲んだだけで、別に後ろめたいことなど9割は無かったので、私も反発しそうになったが、これからは気を付けるようにすると言った。目移力が結構強かった頃のことだ。 「社内恋愛って、周りからあらぬ噂とか立てられたりしてダメになることが多くあるから、私たちは絶対に荻窪の私のアパートから近い所以外でデートしないことにしようね。」 ということで、亜由美とは3年半付き合ったけれど誰にも知られずにいた。 「お世話になりました。今月一杯で退職することになりました。」 寿退社で、亜由美が私の部に挨拶にきた。その時の笑顔は、半年前に別れるまで毎日見ていたあの笑顔だった。 「お幸せに。」 私は、それ以上何も言えなかった。お互い、2秒くらい見つめ合ったが、それが最後となった。家族以外、誰にも知られずに始まった恋が、こうして誰にも知られずに終わった。 「連れて来る女性、連れて来る女性、どうしてダメになるの。お母さん、一生懸命面倒みてあげて、バカみたいだね。もう連れて来ないでね。」 母も、いい加減にして欲しいと思ったのだろう、ある日真顔で私にそう言った。もっともな話だが、私も、好きで振られているわけでもなく、限られた経験だったが呪われたように理不尽に終わる恋の儚さに、もう二度と人を好きにならないようにしよう、などと2週間くらいは落ち込んでいた。 「タコちゃん、あおい輝彦の『あなただけを』って歌、はやってるでしょう。タコちゃんもしっかり聴いてね。私だけを見ていて欲しいの。」 亜由美がそう言った。昭和51年の秋、ラジオから流れるこの曲をカセットテープに撮って何度も何度も聴いていた。因みに、同時に聴いていたのは、「山口さんちのツトム君」と山口百恵の「横須賀ストーリー」だった。 この歌に指導され、あなただけをと彼女の方を一途に向いていたら、三年半後には彼女は私から離れて行ってしまった。 「これっきり、これっきりもう、これっきりーですか ♪ 」 http://www.youtube.com/watch?v=vbmPQRsqJw8 恋愛から受けた肩透し、恋愛への勘違いの後遺症はしつこく続いている、、、、 毎回、果敢にこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。 タコ社長の本業・オーストラリア留学 タコのツイッター Twitterブログパーツ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年07月24日 22時54分07秒
コメント(0) | コメントを書く
[タコ サラリーマン期] カテゴリの最新記事
|