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カテゴリ:びわバス団
2022年の演奏スタートも東海支部でのコントラバスアンサンブル親睦演奏会からとなりました。
恒例と化してきた5年連続6度目のエントリーで、今回9回目を数える東海支部でのコントラバスアンサンブルに出演しました。コロナ禍でメンバーも色々個人で難しい問題を抱えながら、今年も何とかびわバス団としての参戦を果たすことが出来ました。 演奏メンバー数の関係で、比較的レパートリー数の少ないトリオの曲からの選曲となり、びわバス団東海演目としては初めてバロック以前の曲を採り上げました。 また、びわバス団以外の団体エントリーにも入れてもらい、久しぶりに多くの曲を弾かせてもらった気がします。関係各位には深く感謝しています。 <<コントラバスアンサンブル東海支部・親睦演奏会2022>>日時:2022年1月9日(日) 15:30開演予定 場所:NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール 名古屋駅よりJR関西本線、もしくは近鉄名古屋線で約30分→桑名駅より徒歩約10分 【イベント内容】 コントラバスアンサンブル(2本以上)の演奏会(ソロ(ピアノ伴奏含む)不可 ・他の楽器とのアンサンブルは簡易な楽器のみ可 ・演奏の主体はコントラバスであること) 【参加資格】 コントラバスを愛する奏者の方 プロ・アマ不問 演奏曲目別の私の演奏位置と使用弓、演奏回数は以下のとおりです。 ■団体の部 ・びわバス団セレクション 1)"Es wohnet ein Fiedler" aus den "49 Deutschen Volksliedern" WoO 33: No. 36 (Brahms/Pillinger) (3重奏) (初) 3人中 2nd 仏弓、4弦、extender未使用 2) Se je vous eslonge de l'oeil 1496 (Alexander Agricola(?) or Hayne van Ghizeghem(?), chanson(Motet)/Zimmermann) (3重奏) (初) 3人中 1st 仏弓、4弦、extender未使用 3) L'humorista from "Balletti a tre voci" 1594 (Giovanni Gastoldi/Zimmermann) (3重奏) (初) 3人中 3rd 仏弓、4弦、extender未使用 ・ワム&背景ズ(仮) 村上てつや / ひとり(5重奏) (初) 5人中 3rd 仏弓、4弦、extender未使用 ■個人の部 ・かもめが翔んだ日 (4回目) 4人中 4th 仏弓、4弦、extender未使用 ・塩見康史:「ビルマの地より」第1楽章「パガンの落日」 4人中 1st 仏弓、4弦、extender未使用 ・Schäfer:Fancy Basses から 2.Hoobee (2回目) 6人中 5th 仏弓、4弦、extender未使用 ■全員合奏 ・モーツァルト:Ave Verum Corpus (12回目 オケ演奏含む) 4パート中 2nd 仏弓、4弦、extender未使用 ホールはここ数年と同じく桑名市の市民会館小ホール。今年も大ホールは成人式が行われていました。今年はコロナの中での開催とあって、すぐとなりの体育館と会場を二つに分けての開催だったようですが、コロナも少し落ち着いた時分で気候も穏やかだったことから、ホール前の新成人の数はそれなりに多く、(ヤンキー警戒の)パトカーも今年は出動してました。小ホールは響きもよく、(元の演奏がよければ)とても美しい音での録音ができます。 デルタとオミクロン株の狭間だったとは言えまだまだコロナ下、ということでお客様動員のための宣伝活動は特にせず、いつものfacebookグループの案内を見た方が参加申告される形(コロナのトレースのため)でした。とはいえ、家族でステージに立っておられる方や、以前びわバス団のゲストに来てもらった方など、懐かしい方々にお目にかかることが出来ました。もともとお客様に広く聞いていただくにはマニアックすぎる演奏会ですが、せっかくの高レベルな演奏(びわバス団除く)が続く演奏会なので、来年はいっぱいお客様が来てくれる演奏会になることを祈っています。 メンバーはコロナ等々色々な事情で出られない人が多く、親方山田さんと私、そして前年初登場の井上さん、という昨年のスターティング・ラインアップと同じ3名でのエントリーとなりました。今年は大雪も少し早く年末に襲来し、当日前からは天候にも恵まれたことから、無事予定どおりのメンバーでの開催ができました。 この時期は吹奏楽界ではアンサンブルコンテストの予選が連続しているので、吹奏楽指導をやってられるKさんがなかなか参加できないのが痛いところです。 あと1人、助けてくれる方がいれば四重奏が・・なんですが。 当日の団体戦演奏曲目はこちらです。 ・B.Alt / 4本のコントラバスの為の組曲 ・すぎやまこういち(ながはしきわむ編)/ ドラゴンクエストへのみち(『ドラゴンクエストⅢ』より) ・Detlev Glanert / コントラバス四重奏 ・びわバスselect 3重奏…ブラームス「ドイツ民謡」/SE JE VOUS ESLONGE DE L'OEIL/L'HUMORISTA(F.Zimmermann編) ・G.Bottesini / Gran Duetto No.1 より第1楽章 ・村上てつや / ひとり ・L.v.Beethoven(Y.F.編)/ Trio op.87 ~F.I.S. edition~ より第2・3楽章 一昨年9団体→昨年5団体から今年は7団体と回復基調となりました。 びわバス団として5回目の参戦。選曲は、前回の3重奏でガチなオリジナル曲を選択したのですが、四重奏と比べ三重奏のレパートリーは出版譜も少なく、なかなか選曲に苦労してしまいます。結局今回は短い曲を3曲選び、セレクションとしてステージに掛けることになりました。 そのうち2曲は昔ながら(私が学生時代の頃からある)の出版物である3,4重奏曲集から、バロック以前(ルネッサンス頃)の曲を選択。 古い曲としては、以前に守山Liveでベネチア舞曲集を取り上げたことがあるのですが、なにしろテンポ設定すらよくわからないし音源も皆無に近いので、手探りで音楽を作る必要があります(それが楽しいと言えば楽しいのですが)。この辺の経験値をもっている人がびわバス団にいないので、本当にこんなんで良いのかね?と思いながらのステージした。この辺は打ち上げとかでプロの先生方とかにも、今後これら古い曲へのアプローチをご相談したいところでしたが、残念ながら今年も打ち上げ無し・・次回におとっときです。 残りの1曲は、就職後に買ってあったPillingar編曲のトリオ集。デュエットのものが結構有名だったりするのですが、ひっそりトリオ版もあるのです。そこからブラームスの歌曲(といっても民謡を採譜した形になっています。ハンガリー舞曲みたいな感じかな。なので作品番号がOpではなくWoOになってます)をアレンジしたもの。さすがにこれは元曲の音源がいっぱいあり、曲のイメージもブラームスなのでとても湧きやすいものでした。が、歌曲には歌詞があってその変化で聞かせられるのですが、器楽は音だけなのでさすがに何回も同じ繰り返しは出来ず、2コーラスでの演奏。演奏時間としては1分に満たないくらいでした。 幸い曲が3曲、奏者も3人ということで、パートもローテーションすることにしました。詳細なパート割りなどは、びわバス団ブログをご参照ください。 また、リハーサルと合わせての動画をYouTubeにアップしていますので、怖いものが見たい(聞きたい)方は、どうぞ・・ ルネッサンス曲の方の譜面自体は私が学生時代に、先輩の譜面をコピーしたり購入したりしてたもので(すでに2冊持っていた)、さらに師匠の西出先生の形見分けとしていただいたものを加え、3人分の譜面が用意できました。形見分けでいただいたこの曲集が陽の目を見ることとなり、またひとつ肩の荷が下りました。 今回はもう一つ団体(今回に向けての企画団体)にもお誘いを受けていました。 いつもは北陸メンバーでアンサンブルを組む「きときと」さんで主に旋律担当のわむさん(実は私と同じ西出門下であります)をフィーチャーして、ゴスペル曲のアレンジに挑戦するもの。曲は往年のゴスペラーズによる「ひとり」。と当たり前のように言いましたが、私は今回慌てて音源を確認したクチです。 アカペラコーラスのハーモニーの上でリードテナーが切々と歌い上げるスタイル。私は3rd(=バックコーラス2nd)でしたが、コーラストップパートの素晴らしい音色と音程には惚れ惚れでした。何とかその音に溶け込むように音程音色を探りながらの演奏でした。 練習自体は当日一気でしたが、楽譜早くから配布があったことから皆さんきっちり確認してきておられて、素晴らしい出来だったように思います。 その後はびわバス団メンバーもばらけて、個人戦の部エントリーとなります。 この催しは、事前に団体としてエントリーして準備した曲を披露する「団体の部」と、予め曲が用意されていて、希望曲、希望パートにエントリーしておき、さらってきた自分のパートを当日だけの顔合わせとなるメンバーとリハーサル、本番を行う「個人の部」からなっています。なので、個人エントリーだけでの参加も可能になっています。これらの準備は、名フィル井上先生の門下生が毎年取り仕切ってくださっています。本当に感謝です。 今年の演奏曲目はこちらでした。 1.Amazing Grace 2.CAN-CAN(天国と地獄) 3.かもめが翔んだ日 4.ジブリ・アニメソング・メドレー(Terada編) 5.「ビルマの地より」第1楽章「パガンの落日」 6.ハンガリー舞曲第6番 7.Sound of Music 8.摩訶不思議アドベンチャー! 9.HOOBEE (Fancy Basses) 10.動物の謝肉祭~象 11.Andante Festivo こちらも、一昨年13曲→昨年7曲から今年は11曲と回復基調です。それでもやはりコロナや天候その他で当日直前で都合がつかなくなった方もおり、運営の方でパートの再割り振りなど、色々ご苦労があったようです。この辺のノウハウは関西の方でも引き継いで継承したいものです。 当日いきなり顔合わせ+リハーサルということですが、皆さん自パートをきっちりさらっているどころか、他のパートとの絡みも勉強してくる方が多いので、本番は止まる止まらないと言うレベルではない、人を楽しませる演奏が目白押しでした。私もそんな中で変な演奏をしてしまわないよう、事前確認をして、さらにびわバス団メンバーで試奏(他パートを他メンバーで代弾きしてもらう)して臨みました。当日は名古屋の優秀な若手他プロ・名手が随所に混じってくれたことで、クオリティ高い演奏が繰り広げられました。 私は団体戦に二つ出演したのですが、個人エントリーも枠MAXの2曲エントリー、さらに空き枠の調整で一曲もらい、個人戦では3曲弾かせてもらいました。 事前に配布された曲を眺めて、コントラバス奏者でもある作曲家、塩見さんの作品の1stと、初演奏の時にも演奏させてもらった(その時は2nd)「かもめが翔んだ日」の4thパート(これが格好いい・・やっぱりバス弾きやな)を選択しました。 Hoobeeは前回2ndだったのですが、今回は空きパート埋めでのご指名と言うことで、5thを拝命しました。 「かもめが翔んだ日」は、今回は不参加でしたがこの親睦会常連(?)の東京在住T先生による編曲。1stにはコンチェルト張りの分散和音が出てきたりなんかしますが、演奏効果の高いアレンジで、びわバス団でも昨年の守山ライブなどで演奏させてもらっています。初演奏時は2nd、びわバス団では1st、ということで今回は4thにエントリー。バスラインを一手に引き受けるので、とにかくテンポもタイミングも遅れないように意識して(結構緊張して)臨みました。そうなるとリズムパートが攻撃的になってしまうのですが・・まぁ、勘弁してやってください。。録音聞いても若干あおり運転気味でした。良いバスをつける、というのはいつまでたっても難しいです。 「パガンの落日」は、塩見氏が作曲した4楽章からなる組曲の冒頭曲。私は予備知識なしで楽譜を見て、ゆったり歌うメロディーに惚れ込んでしまいました。で、どのパートにしようかウダウダしているうちに下パートが埋まってしまい、気がついたら1stしか空いてませんでした・・(実際には旋律は2ndにもかなりあり、そちらはプロの先生が弾いてくださって、さすがの盛り上がりとなりました) 幸い塩見さんが今回は東海親睦会に(弾く方で)参加される(「ひとり」やHoobeeでご一緒しました)ということは早くにわかっていたので、失礼を顧みず、音源や背景のリソースをお願いしたところ、快く提供くださいまして、おかげで曲のイメージが一気にはっきりしてきました。 塩見さんが新婚旅行で訪れたビルマ(現ミャンマー)の印象を、当初木管アンサンブル向けに作曲し、それをコントラバスアンサンブルにアレンジされたこと,ビルマの世界遺産でもあるバガンの仏教寺院遺跡にかかる夕日に感動して作曲した楽章であることがわかり、ネットでバガンの風景、歴史などを読んで結構イメージ的にはいい感じのものが出来てきました。ただ、思っていたのものは作曲者ご本人のイメージよりさらにゆったりした感じのものだったようです。作曲者が見守る中でのリハーサルと本番、ということで緊張もしましたが、色々とアドバイスいただけて今後の演奏にも大きな参考となりました。 本番では、リハーサルでアップしたテンポを私がまた元に戻して演奏してしまったことから立ち上がりで若干齟齬が出ましたが、後を引き継いだ2ndの佐藤先生の素晴らしい演奏で非常に盛り上がったものになりました。 とてもよい曲で演奏効果も上がったので、他の楽章も含めびわバス団でもレパートリーとしていきたい曲でした。 もう一曲は、シェーファーという人が作った6重奏のためのオリジナル曲。「ファンシー・バス」という3曲からなる組曲の第2曲にあたる、「Hoobee」。(他は、Banner、Pokerfaceという題名が付いています) 昨年同じ東海親睦会で2ndを弾かせてもらえたので自分からはエントリーしていなかったのですが、最終的な演奏枠調整で空き枠が出来たようで、今回は5thのご指名をいただき、演奏することとなりました。曲はマカロニウェスタン風の、のどかでアメリカンな曲。1stはびわバス団親方Y氏、そして隣の6thは「バガン」作曲者の塩見さん、反対隣の4thは今年某芸術系公立高校に入学した(もちろんコントラバスで)N君。刺激的な両翼の中で、テールピースを弓先で叩く(結構外した・・)などの特殊奏法にトライしていました。 たまたま翌日、N君の高校で指揮を教えている先生とのオケ練習があったので、この出会いを先生に伝えておきました。昨年よりはボリュームアップしたけど、まだ通常演奏部分(目立たそうと思って弾くところ以外)はもっと大きく弾いても大丈夫そうな感じです。うーん、調整難しい。 【全員合奏】 Ave Verum Corpus 最後は出演者全員、というか楽器のある限りで演奏する全員合奏の部。 演奏曲目は昨年はイベントもあり「メンデルスゾーンの結婚行進曲」でしたが、今年はそれ以前に戻して、定番「アヴェ・ヴェルム」となりました。 手慣れた曲でもあり、これだけは楽譜は当日配布、パート決め、パートトップ決めも当日リハーサル前でしたが、皆さん余裕の演奏だったように思います。 演奏後の打ち上げはこのご時世も鑑みながらですが、若干間コロナの隙も縫えそうなので個人参加を募る形となりました。が、どうしても参加すると帰りが遅くなるし、翌日のオケ練習もあり体力(抵抗力)低下も避けたいところだったので、今回はご遠慮させていただきました。来年こそはいつものデパール参宮店での打ち上げが盛大に行われることを祈っています。。 きっと次回も年始に開催されることと思っております。成人の日3連休中日の同じホールでの開催が定番化しているので、また来年の参加を目標に1年がんばりたいと思います。そして次は3月の関西親睦演奏会です! 過去の曲目別演奏経歴です。通算367ステージ目。 ■Brahms:49のドイツ民謡 WoO.33から No.36「フィドル弾きの生活」 (初)(2nd) ■Agricola or Ghizeghem:Se je vous eslonge de l'oeil (1496) (初)(1st) ■Gastoldi:L'humorista from "Balletti a tre voci" (1594) (初)(3rd) ■かもめが翔んだ日 ・2019/01 Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2019(2nd) ・2019/04 アンサンブル・びわバス団/第4回琵琶湖大橋翔裕館訪問演奏(1st) ・2021/07 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山 Part XI(1st) ・2022/01 Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2022(4th) ■塩見康史:「ビルマの地より」第1楽章「パガンの落日」 (初)(1st) ■Schäfer:Fancy Basses から 2.Hoobee ・2021/01 NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール(第8回) (2nd) ・2022/01 Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2022 (5th) ■モーツァルト:Ave Verum Corpus ・2002/06 静岡大学混声合唱団OB会/10周年記念公演(Orchestra+Chor) ・2011/06 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(Cb4) ・2014/01 Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2014(Cb4) ・2014/06 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山 Part IV(Cb4) ・2015/06 アンサンブル・びわバス団/琵琶湖大橋翔裕館訪問演奏(Cb4) ・2018/01 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2018(Cb4) ・2018/12 紫苑交響楽団/第26回コープこうべ第九コンサート(Orchestra+Chor) ・2019/01 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2019(Cb4) ・2020/01 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2020(Cb4) ・2020/03 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル関西支部親睦演奏会 2020(Cb4) ・2020/11 アンサンブル・びわバス団/永福寺ライブコンサート2020(Cb4) ・2022/01 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2022(Cb4) コントラバスアンサンブル東海支部・親睦演奏会での演奏履歴(通算5ステージ目)です ・2014/1 スタジオリリタ(第1回) ・2018/1 NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール(第5回) ・2019/1 NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール(第6回) ・2020/1 NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール(第7回) ・2021/1 NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール(第8回) ・2022/1 NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール(第9回) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.02.04 21:58:03
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