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日本版レコンキスタ宣言   旅立った孫と子孫への私の人生卒業論文

日本版レコンキスタ宣言 旅立った孫と子孫への私の人生卒業論文

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2023.01.01
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カテゴリ:国際情勢について
日経ビジネスより

参議院選挙の応援で奈良市を訪れていた安倍晋三元首相が8日、銃撃され、命を落とした。複数の海外メディアが速報で報じており、諸外国でも痛ましい事件として大きな話題となっている。安倍元首相は世界にどのような足跡を残したのか。また世界の国や地域は安倍元首相の死亡をどのように捉えたのか。米国や英国など欧米をはじめ、中国、台湾、アジア太平洋地域の声を取材した。

米国:SNSに逸話が続々「ケネディ暗殺」に重ねる声も

安倍晋三元首相が銃で襲われ、病院に運ばれたとき、米国東部は7月7日深夜だった。CNNなど米大手ニュースメディアはすぐさま、それまで中心だった「英ボリス・ジョンソン首相の辞任」から「安倍元首相の銃撃事件」のニュースに切り替えた。

 「病院に運ばれて治療を受けている。銃撃事件が極めて少ない日本では非常にまれだ。医師が命を救うために懸命に働いている。その努力が成功することを我々はただ祈るしかない──」

 現場から届く生々しい映像と共に、ニュースキャスターが神妙な面持ちでこう繰り返した。そして現地時間8日午前4時過ぎごろ、安倍元首相の死亡が確認され、速報を知らせる画面の文字は「hospitalized(入院)」から「assassinated(暗殺)」に替わった。

 「JFKモーメント。いやそれ以上かもしれない」

 安倍元首相と10年以上の親交がある米国際政治学者のイアン・ブレマー氏は同日午前、自身のユーチューブ・チャンネルに動画を投稿し、こう語った。

 「JFKモーメント」とは言わずもがな、1963年にテキサス州を遊説中、パレードで銃殺されたジョン・F・ケネディ氏の暗殺事件を指す。現役大統領を突然失い、悲しみに暮れた米国民。そのときの状況と現在の日本の状況を重ね合わせたのだ。

「日本のリーダーとしては珍しくカリスマ性があった。オープンで、フレンドリーで、話をするときは相手の肩や背中にそっと手を差し伸べるような(気さくな)人だった」

 8日には歴代の大統領からも安倍元首相を惜しむコメントが相次いだ。「日本国民の誇り高き奉仕者で、米国の忠実な友人だった」(バイデン大統領)、「誰より日本という国を愛し、大切にしていた」(トランプ前大統領)、「無意味な暗殺に深い悲しみを覚えている」(ジョージ・W・ブッシュ元大統領)――。

これらのコメントからも浮かぶように、どんなときも真摯に相手に接してきた安倍元首相は数多くの米国民の心をつかんでいた。死亡の報道後、SNS(交流サイト)などに続々と公開されたエピソードは、個人的かつ具体的なものが多かった。

 13~17年に米駐日大使を務めたキャロライン・ケネディ氏の息子で弁護士のジャック・シュロスバーグさん(29歳)は、自身のツイッターに満面の笑みを浮かべる安倍元首相と昭恵夫人、自身の写真を掲載した。「変革のリーダー。民主主義と法、日米関係に献身した」と記し、最後に「Otsukare(お疲れさま)」とねぎらった。

 またインスタグラムのストーリーでも何枚かの写真を公開した。「23歳の誕生日のゲストは日米同盟の強化に共に務めた2人(母のキャロライン氏と安倍氏)だけ」と文字を入れた両氏と自身が写る写真、さらに安倍元首相が「ジャックさんへ、ハッピーバースデー!」と直筆で書いた、安倍夫妻とジャックさんの家族が並んで写るポラロイド写真も掲載した。

 トランプ政権下で米大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏はワシントン・ポストに、「米国と同盟国にとって安倍晋三氏の死は大きな損失」と題した追悼文を寄せた。

追悼文では、ブッシュ政権で国務次官を務めていた00年代初頭に、日本で初めて安倍元首相と会い、朝食を共にしたエピソードに触れた。当時の安倍元首相はまだ海外でほとんど名前を知られていなかったが、在日米大使館から「将来の星だ」と強く会うことを勧められたという。

 また北朝鮮拉致問題に長く従事してきた点にも触れ、「彼が暗殺されたとき、拉致被害者の家族との結束を意味する青いピンを左襟に付けていた」と惜しんだ。

 米国では、一般国民の間にも衝撃が広がっている。21年前に中国からニューヨークに移住したジエさんは、「安倍氏は偉大な政治家だ。彼の死を朝、ラジオで知って、心から悲しい気持ちになった」と声を震わせた。

 「彼は日本だけでなく世界的に見ても類いまれなリーダーシップがあった。北方領土の問題ではロシアと粘り強く交渉した。他国に奪われた領土を取り戻そうとするのは当然。国のために献身的に尽くす姿勢が本当に好きだった」

 8日夜、ニューヨーク・マンハッタンのトランプタワー内にあるバー「45 ワイン&ウイスキーバー」を訪れた。トランプ氏が第45代の大統領だったことに由来する店名だ。中に入ると壁にトランプ氏の写真や大統領時代に署名した文書などが所狭しと掲げられていた。

 北朝鮮の金正恩氏との写真があるのは知っていた。店員に「安倍氏と写った写真はありますか?」と聞くと、「残念ながらない」との返事。ところがしばらくして記者の元に戻ってくると、スマートフォンでトランプ氏と安倍氏が写る写真を表示して見せてくれた。

記者であることを告げると、「取材には答えられない決まりです」と去っていった。だが表情は悲しげで、突然の訃報に衝撃を受けている様子だった。

 米国では幅広い層に人気があった安倍元首相。日米関係に貢献した政治家への追悼は、これからしばらく続きそうだ。

欧州:各国首脳に浸透していた「Shinzo Abe」の功績

安倍元首相が銃撃で死亡したニュースは、欧州の多くのメディアでトップ扱いで報じられた。その理由は2つありそうだ。1つは、知名度である。安倍元首相は「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」と銘打ち、海外首脳と多くの会談を持った。外国を歴訪した回数は歴代首相で最多であり、「Shinzo Abe」の名前は欧州でも広く知れ渡っている。

 欧州で特に有名なのは、安倍元首相が米トランプ前大統領と友好な関係を築いていた点だ。欧州各国の首脳がトランプ前大統領との関係構築に苦戦する中、一緒にコースを回る安倍元首相の“ゴルフ外交”は目立っていた。

 もう1つは、「日本の元首相」という要人が白昼堂々と銃撃され、殺害された点だ。欧州では「日本は安全な国」として知られているため、驚きを持って報じられている。英BBCは銃撃の様子を詳しく報じ、要人の警備強化の必要性を指摘している。

 
 欧州首脳の間では、安倍元首相の死亡をツイッターなどを通じて悼む声が相次いだ。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、「素晴らしい人物、偉大な民主主義者、そして多国間秩序を守ろうとしたリーダーが亡くなった」「この凶悪でひきょうな殺害は、全世界に衝撃を与えている」と述べた。

フランスのマクロン大統領は、「国に生涯をささげ、世界の均衡に努めた偉大な首相を日本は失った」と語った。安倍元首相と共に何度も首脳会議に出席した経験があるドイツのメルケル前首相は、「彼の決定は信頼できるものだった」と述べた。

 安倍元首相は、ロシアのプーチン大統領とも頻繁に会談した。同大統領は安倍元首相の遺族に弔電を送り、「この素晴らしい人物の記憶は、彼を知るすべての人の心に永遠に残る」と述べている。ロシアによるウクライナ侵攻において同大統領とのパイプを活用できていないなどの批判があるものの、総じて安倍元首相は外交において、歴代首相の中でも突出した実績を残した。

中国:外務省は冷静な対応も、ネット検索は「安倍」独占
 中国外務省の趙立堅副報道局長は、安倍元首相の訃報を受け、「中国はこの突然の事件にショックを受けている。安倍元首相は日中関係の改善と発展に貢献してきた。安倍元首相のご家族に心よりお見舞い申し上げる」とコメント。12年の尖閣問題以降の日中関係改善の功績について言及した一方で、「この突然の事件は中国とは関係ない」と話した。中国国営中央テレビ(CCTV)は、習近平国家主席が9日、岸田文雄首相宛てに弔電を送ったと伝えた。

事件直後から中国の大手メディアは、日本の報道を参照する形で一斉に速報し、その後も状況の変化を伝え続けた。中国国営の新華社は安倍元首相の死亡が確認された8日夜、事件の内容を時系列で紹介。首相としての在任日数が憲政史上最も長かったことなど、功績について触れた。

中国共産党機関紙の人民日報の9日付紙面は、安倍元首相の訃報を趙副報道局長のコメントと共に短い記事で報道するにとどめている。ただし、人民日報系の環球時報はウェブサイトで事件を時系列で伝え続けており、岸田首相のコメント紹介や犯人の動機、安倍元首相の経歴、今後の影響などについての長文記事を複数掲載している。

 首相退任後の安倍氏は21年末に、「台湾有事は日本有事」と発言するなど、台湾寄りの姿勢が明らかだった。そのため、台湾を核心的利益として統一を目指す中国政府は批判のボルテージを上げていた。だが今回の事件について、中国政府は礼節を守り淡々とコメントする姿勢に徹している。こうした中国外務省の姿勢と、国内メディアの報道は整合的と言える。

 中国国内において同事件への関心は極めて高い。事件発生直後からネット上の検索ランキングでは、安倍元首相関連のニュースが上位を独占。訃報が伝わった8日夜には、中国検索大手百度(バイドゥ)のホット検索リスト上位15のうち、12が安倍元首相に関連するキーワードで占められた。

中国国民から安倍氏は、靖国神社参拝などタカ派的な姿勢を持つ政治家と認知されてきた。また、今回の事件前日の7日は日中戦争の発端となった盧溝橋事件が起きた日だった。反日的なムードが盛り上がった直後の出来事ということも影響しているのか、中国のネット上では安倍元首相の死について心ない発言も目立ったのが実情だ。

 一方、環球時報で編集長を務めた胡錫進氏は、SNSの微博(ウェイボ)で「この際、彼との政治的もめごとは脇に置くべきだ。『偽の慈悲』という人もいるだろうが、これが私の断固たる態度である。多くの人に理解してほしい」と、ネット上の暴言をたしなめるコメントを投稿した。

 趙副報道局長は「ネットユーザーの様々な評論についてはコメントしない」と、ネット世論からは距離を置く姿勢を明らかにした。中国は体制にとって不都合なコメントは削除するなど厳しい言論統制が実施しているが、安倍氏への心ない書き込みは9日昼時点で閲覧可能な状態だ。ネット上の反応はこれまでの反日教育の発露という面が強いことが、こうした判断につながっていそうだ。

 参院選中に起きた安倍元首相の突然の死は、今後の日中関係をどう左右するのか。それが現在の中国政府にとっての最大の関心事だろう。

台湾:台北のランドマークに並んだ安倍元首相を悼む言葉
 「謹んで哀悼の意を表します」「台湾の永遠の友」「感謝 安倍首相」――。

 台湾のランドマークに追悼の言葉が並んだ。安倍元首相が亡くなったおよそ4時間後の現地時間午後8時、台湾・台北市の超高層ビル「台北101」の壁面には、4時間にわたりこのようなメッセージが映し出された。

安倍元首相の突然の死は、親日家の多い台湾に大きな衝撃を与えた。8日に起こった銃撃の一報は、台湾でも各メディアが速報。蔡英文総統は同日午後1時過ぎに自身のフェイスブック(FB)を更新し、安倍元首相について「安倍元首相は私の親友であるのみならず、台湾にとっても最も揺るぎない真の友」「安倍元首相がいち早く危険な状態から回復されますよう、私たちの親友がどうかご無事でありますよう願っています」などと投稿した。

 その後、死亡の報を受け、蔡氏は「国際社会は重要なリーダーを失い、台湾も最も大切な友人を失った」とFBでコメントを発表。台湾外交部(外務省)も「安倍首相はこれまでもたびたび国際社会で台湾について触れてくれた」「安倍元首相の台日関係の発展のために払った努力と貢献に心より感謝いたします」と声明を発表している。

 台湾において安倍元首相の存在がこれほど大きいのは、歴代首相経験者の中でとりわけ台湾に強い関心を持っていたからだ。首相在任中には「(台湾は)重要なパートナーであり、友人」と明確に位置付けていた。台湾には第1次安倍政権退陣後の10年と11年に訪れており、当時の馬英九総統や、野党民進党主席だった蔡英文氏とも面会している。

 第2次安倍政権でもその姿勢は変わらなかった。外交政策と安全保障政策の基本理念に掲げた、国際協調に基づく「積極的平和主義」を推進する上でも、台湾の位置づけが重要であると考えた。米国と中国との間で政治的・経済的緊張が高まる状況下で、中国が台湾に侵攻する「台湾有事」で日本が果たす役割をもっと明確にすべきだと踏み込んだ。

こうした安倍元首相の姿勢は、現在の日本政府のスタンスである「台湾有事は日米安全保障条約範囲に含む」との考えや、「集団的自衛権の行使対象である」との見解にも影響を与えたと言われている。

 最近も、3月に自身が顧問を務める日台の超党派議員連盟「日華議員懇談会」の総会で蔡英文総統とオンラインで協議したり、4月には米紙ロサンゼルス・タイムズやフランスの日刊紙ルモンドにて、台湾問題に関する寄稿が掲載されたりするなど、精力的に情報発信していた。寄稿で一貫して訴えたのが、米国に対する「戦略的曖昧政策」に対する批判だ。

 台湾と断交時に結ばれた1979年の台湾関係法は、米国の台湾有事の際の軍事的支援を法的に可能にしているが、米国は軍事介入について肯定も否定もしていない。安倍元首相は「米国は中国が台湾を侵攻した際は防衛する姿勢を明確にすべきだ」と指摘した。

 それだけに、5月に米バイデン大統領が日米首脳会談の会見時、「中国が台湾に侵攻すれば台湾防衛のために軍事的に関与する」と明言したことを、安倍元首相は非常に歓迎し、高く評価した。(関連記事:バイデン米大統領の台湾関与発言は失言ではない)

東アジアの安全保障の観点から常に台湾に寄り添う姿勢を示してきた安倍元首相を、台湾当局や住民が心強く思ったのは言うまでもない。折しも今年2022年は、日本が中華人民共和国と国交を樹立し、台湾と断交を決めてから50年という節目の年。在日台湾人などで集まる有志団体の間では、今後の日台関係を考える大規模な集会も企画されており、安倍元首相も出席の方向で調整が進んでいたという。

 近年の台湾の国際的立場に少なからず影響を与えた安倍元首相。台湾人は深く悲しんでいる。

アジア太平洋:「友人」と嘆いたモディ・インド首相

安倍元首相が死亡したことが確認されると、インドのモディ首相はツイッターで「安倍元総理の死去により、日本と世界は偉大な先見者を失いました。そして、私は親愛なる友人を失った。私の友人である安倍さんへの賛辞を込めて…。」と、英語に加え日本語でも投稿した。さらに「私の友人、安倍さん」という日本語のページを自身のホームページに掲載。多くの写真と共に安倍元首相との思い出を語り、その死を悼んでいる。

 モディ首相は、外国首脳として初めて山梨県にある安倍元首相の別荘に招待された。その交流は07年から始まり、モディ首相は訪日の度に安倍元首相と面会。日本では共に新幹線に乗り、京都での時間を過ごした。安倍元首相がインドを訪れた際は独立の父、マハトマ・ガンジーの修行施設などを共に訪ねている。安倍氏が首相でなかった時期にも交流を重ねた。こうした経緯からモディ首相はとりわけ深い哀悼の意を示しており、9日は安倍元首相のためのインドを国家服喪とした。

 アジア各国のメディアも今回のニュースを詳報している。銃撃の第一報が伝わると、安倍元首相の容体を案じるコメントがアジア各国の首脳から相次いだ。シンガポールのリー・シェンロン首相はFBで日本時間午後3時ごろ、「今朝、安倍元首相が銃撃を受けたことを知った。非常にショックを受けている」と投稿。このメッセージには安倍元首相と日本で昼食を共にした写真を添えた。オーストラリアのアルバニージー首相も「ショッキングなニュースが飛び込んできた」とツイッターに投稿し、安倍元首相の容体を案じた。

8日は、インドネシアのバリ島で主要20カ国・地域(G20)の外相会合が開催されていた。議長国を務めているインドネシアのルトノ外相は、「G20の外相を代表し、安倍元首相の一刻も早い回復をお祈りする」との声明を発表。タイ外務省の報道官も現地記者団に対し「安倍元首相の容体を深く憂慮している」と話した。

その後、死亡のニュースが報じられると、各国首脳は相次ぎ追悼の意を表明。東南アジア諸国連合(ASEAN)も「悲しみに暮れている」との外相声明を発表した。アジア太平洋地域の首脳がいち早くニュースに反応したのは、同地域で安倍元首相が強いリーダーシップを発揮してきたからだ。

 第1次安倍内閣では1年間でベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、インド、オーストラリアに相次ぎ訪問し、第2次内閣では最初の外遊先としてベトナム、タイ、インドネシアを選んだ。以降も頻繁にアジア太平洋地域を訪問し、各国首脳との関係を深めてきた。「日本の首相は就任早々に東南アジア各国を訪問する。その前例を安倍元首相がつくった」。シンガポールの主要紙であるザ・ストレーツ・タイムズはこう指摘している。

 安倍元首相は経済面でも安全保障面でもアジア太平洋地域において主導的な役割を果たした。「自由で開かれたインド太平洋」構想を提唱し、日米豪印の枠組み「Quad(クアッド)」の創設を主導した。在任中、中国がアジア太平洋地域における存在感を高めていた一方、米国のトランプ前政権はASEAN首脳会議を欠席するなどアジアを軽視していた。中国とのバランスを模索する各国が頼れる数少ないキーマンが安倍元首相だった。

 「安倍元首相について、そのタカ派的な傾向を警戒する向きが一部であった。ただ中国に対抗できる指導者として見られていたのも事実だ。安倍元首相率いる日本政府と(アジア)各国は安定した関係を築くことができた」。タイ・チュラロンコン大学のサイカウ・ティパゴン・日本ASEAN研究センター長はかつて、日経ビジネスの取材でこう指摘している。

中国が覇権主義を強める中で、クアッドの重要性は増している。その原型をつくった安倍元首相の訃報に際し、日米豪の首脳は「自由で開かれたインド太平洋というビジョンを推進し、クアッドの創設に主導的な役割を果たした」とする共同声明を発表した。

 経済面では、長い議論の末ようやく署名にこぎ着けた環太平洋経済連携協定(TPP)への貢献を高く評価する声もある。米トランプ前大統領はTPP交渉から「永久に離脱する」との大統領令に署名し、TPP交渉は一時暗礁に乗り上げた。オーストラリアのターンブル元首相は8日夜、CNNのインタビューに対し「安倍元首相のリーダーシップがなければ、TPPは実現しなかっただろう」と話している。

 こうした功績から、ターンブル元首相やタイのインラック元首相、フィリピンのドゥテルテ元大統領など、当時親交のあった各国要人も相次ぎ追悼の意を示すコメントを発表した。

-------------------------私の意見-----------------------------

2023年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

この平和な日本で安倍元首相がテロによる銃弾で亡くなったことは大きく国益を失いました。安倍さんへの信頼し信用が日本国への信頼でした。

中国共産党は香港返還の際に1国2制度を守ると世界に約束したわけですが、それを習近平政権はいとも簡単に反故にし、台湾併合を宣言しました。私は対中関係での安倍さんの果たした役割は相当重かったと思います。他方ではインド・オーストラリア・米国による対中戦略としてクワッドをまとめ、他方では習近平主席を国賓で招待する。いわゆる対話と圧力の戦略です。

ロシアのウクライナ侵攻が世界の安全保障の概念を変えてしまいました。防衛費増額を主張していたのも安倍さんです。国家とは国民の生命と財産を守るのが国家です。東京というか関東にいるとわからないと思いますが、知床半島羅臼町からはロシアが占拠している国後島の電線まで見えます。そしてロシアの軍事訓練のさいは、砲撃の音や光が見えます。日本の海に囲まれているからそう簡単に侵略されないと主張しているお花畑のような人がいますが、リアルなことを言う国後島と羅臼は15キロです。北海道には米軍がいません。自衛隊の北部方面隊が防衛してますが、一番近い基地で別海駐屯地なります。樺太・グラジオストック・択捉島から同時侵攻されたら米軍基地のない北海道は即占領下におかれるのが今の現状です。少なとも北海道にパトリオットを配備する必要があります。恐らく安倍さんは2%にしないとロシアの驚異から守れないと思ったのでしょう。

そりゃ外交力も必要です。対等に話し合うには軍事力が必要なのです。先制すれば反撃しますよ、それでも侵攻しますかなのだ、丸腰ならいとも簡単に占領されるわけです。私は北海道道東矢臼別に米軍基地を置くべきと主張する。安全保障に関して今までの常識が通用しなくなったわけだ。プーチンが失脚してもロシアの驚異は変わらないと思う。まさにむ備えあれば憂いなしなのだ。





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最終更新日  2023.01.01 00:00:22
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