テーマ:医療・健康ニュース(3953)
カテゴリ:データ分析
8月4日の大阪府・市の記者会見のずっと前から、歯科の治療を受ける時に、患者がポビドンヨード(イソジンなど)やリステリンでのうがいを求められる場合が多くなっているようです。
これは、もし、歯科治療を受ける患者の唾液中にウイルスがあったとしても、ポビドンヨードやリステリンのうがいによってウイルスを不活化できるだろう、という観点から行われているようです。 ポビドンヨードやリステリンのうがいは、歯科治療を受ける患者の「感染予防」ではなく、陽性か陰性か不明の「患者からの感染リスク低減」が目的ということのようです。 歯医者さんや最近歯科治療を受けた人にとっては、「ポビドンヨードのうがいによるウイルス不活化効果」への期待は、既知のことだったようです。 大阪府歯科保険医協会が、ポビドンヨードのうがい薬を、抜歯の際の感染予防を目的に使用しているとして、今回の吉村大阪府知事の発表に抗議していますが、上記のように、歯科治療時の感染リスク低減のためにはポビドンヨードのうがい薬を使用していないのでしょうか。 なお、歯科治療の前のうがいの推奨は、下記の東京歯科大学名誉教授の奥田克爾先生作成の資料に基づいているようです。 その資料には、洗口液の中でも、エッセンシャルオイル含有の「リステリン」がウイルス(エンベロープタイプのウイルス)に対して不活化作用があるのではないか、という内容があります。 新型コロナウイルスは、エンベロープタイプのウイルスで、脂質の膜によってくるまれています。その脂質を壊すことによってウイルスを不活化できるようです。 石けんやアルコールは、脂質を壊すことができるので、石けんによる手洗いや手指のアルコール消毒は、エンベロープタイプのウイルスに有効ということになります。 歯科治療の前のうがいは、少なくとも歯科治療処置の間はウイルス量を減らせるのではないか、という観点から推奨されているものだと思いますが、例えば、陽性か陰性かわからない人が対面で会話をする前などに、リステリン洗口液でうがいをすることによって、相手に感染させるリスクの低減に役立つということになるのかもしれません。 会食前にリステリン、カラオケ前にリステリンというのは、理にかなったことなのかもしれません。「感染させるリスク」を少しでも低減させることにつながると思われます。 もちろん、洗口液の用量・用法を守らないと、別の問題が生じる可能性があるので、製品の説明書きをよく読んで利用することが大切です。 なお、「リステリン」については、「ポビドンヨード」のような試験管での新型コロナウイルスにおける抗ウイルス効果の研究は行われていないようです。 リステリンのメーカーであるジョンソン・エンド・ジョンソンは抗ウイルス効果について否定的な見解を示していますが、医薬部外品なので、当然なのかもしれません。 ジョンソン・エンド・ジョンソンの見解です。 なお、リステリンの歴史を調べると、ポビドンヨードと同様に「消毒薬」がルーツでした。 リステリンはポビドンヨードよりもその歴史は古く、スペイン風邪の以前から使われています。 いずれにしても、大阪府の研究結果は、「歯科治療の前にポビドンヨードによるうがいをすること」が適切であることを裏付けたことになるのかもしれません。 今後、大阪府の研究に、「水道水でのうがい」群、「リステリンによるうがい」群なども追加して検証してもらいたいと思います。
↓オーラルヘルスが感染症予防に役立つという話も含まれています。 ↓歯科の治療の際に、「イソジン(ポビドンヨード)」のうがい薬に感染リスク軽減効果があるのではないかという説です。 ---------------------------------------------------------------------- 楽天市場で「ポビドンヨード」を検索する 楽天市場で「イソジン うがい薬」を探す 楽天市場で「うがい薬」を検索する 楽天市場で「マウスウォッシュ・洗口液」を探す 楽天市場で「マスク」を検索する ----------------------------------------------------------------------- ↓うがいがそれなりに注目されているようですが、臨床研究はまだこれからのようです。 ↓口腔衛生に注目し、うがいの効果についてまとめられている論文です。日本の水道水によるうがいも効果がないわけではないようです。昔のカルキ臭の強い水道水の方が効果があるのでしょうか。 そういえば、冷蔵庫の製氷機にはミネラルウォーターではなく、水道水を用いることが求められています。
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Last updated
2020.08.21 17:03:53
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