レベル999のマニアな講義

『確率１％緊急オペ』

内容
車の玉突き事故で、多くの負傷者が送られてきた平聖中央病院
命（斎藤工）も応援へと回っていた。
そんななか、立花美香という一歳の少女に異状を見つける危（池内博之）は、
精密検査を指示する。
が、、レントゲン、ＣＴでも異状は見つからず。。。
偶然通りかかった命は、美香の異状を見つけ、開頭手術が必要と判断。
駆けつけた父（野仲イサオ）と美香と一緒にいた母・美幸（辻しのぶ）に
危険性を伝えた上で、異状を見抜いた危に協力を要請するのだった。
しかし、兄である副院長の奠（陣内孝則）は、
危が以前勤めていたアメリカで子供のオペを失敗し、
オペが出来なくなったと告げると、知った上でのことだと伝える命。

その直後、危の参加はなかったが、
マリア（比嘉愛未）不知火（渡邉紘平）の協力と
命自身の天才的判断力と手技により、オペは無事終了する。
命は、マリアにアドバイスをする。
“道具を信じる、クスリを信じる、仲間を信じるのも大事だけど
　自分を信じるのがいちばん大事だ。”

やがて命の天才的手術は、理事長の平聖盛（品川徹）の耳にも届き、
命との会食をセッティングするよう奠に指示を出す。
そしてその席に、孫である外科医の真中有紀（板谷由夏）も出席させるようにと。

会食が始まると、平理事長から質問攻めにあう命
そして奠と小児科についての議論を交わすのだった。

同じ頃、神道（泉谷しげる）のもとに、
痛みで泣き叫ぶ息子・俊を連れた母・斎藤里美（河合美智子）が訪ねてくる。
状況から肝腫瘍破裂と診た神道は、命に連絡を入れる。

命が病院へ連絡を入れると、マリアと危しかいなかった。
“君に手伝って欲しいんだ。
　医者である限り、目の前の患者を放っておけないはずだ”
それでもオペを拒否する危に、“待っている”と伝えオペ室へ向かう命。

そしてオペが始まってすぐ、、、危が現れ。。。。

敬称略



今回は、２つのオペが入れられたが、

研修医のマリアの成長
と
危のトラウマからの回復

という２つの物語を描いた感じである。


さすがに、危のほうの回復は、早すぎる気もするが、
まあ。。。“ドラマ”なので、ある程度は仕方あるまい。

一応、命の気持ちなども表現されているし、
拙速すぎるが、悪くはない流れだったと思います。


その一方で、マリアの成長についても、
機器だけに頼ることなく、自分の判断も。。
と、ちょっと良い感じのことも。

両者とも、悪くはないお話に仕上がっていたと思います。


ただ、問題点があるとすれば、
展開の早すぎる部分は、仕方ないとしても、

２つの物語を描くために、２つのオペを描いたことでしょうね。

たしかに、
手技などの分かり難さはあるのだが、
そういう部分に重きを置いていく作品ではないようなので

ドラマとしては悪くはないと思うのです

しかし、ネタを２つを盛り込んだために、
良い雰囲気であっても、
残念ながら、展開の早さよりも、薄さのようなモノが目についた感じだ。


並列的に、色々描きたいのも理解するし
それほど無駄はないので、
ドラマ全体を見た場合、悪くはない物語だと思うのだが。

物語を優先させていることが考えられる今作。
だったら、いくつものネタを盛り込むよりも、
１つに絞り込み、描ききった方が、よりいっそう納得出来ると思います。

たとえば
“見殺しよりも、人殺しがいい。。。か。”

なんて、、、命の熱意みたいなモノが
もっともっと表現できていれば、すんなり納得出来たでしょうに。

おしいところを行っているので、本当にもったいない感じだ。


これまでの感想
第１話