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カテゴリ:ドラマ系の感想
『信長の秘密』
内容 天正七年(1579)、信長(豊川悦司)に安土に招かれ、 その後、伯父・信包(小林隆)のもとに帰った江(上野樹里)たち。 平穏な暮らしが、再び始まり、、、数ヶ月が過ぎようとしていた。 そんなとき、姉・茶々(宮沢りえ)から衝撃的な知らせを聞く。 武田との関係を疑われた家康(北大路欣也)の嫡男・信康(木村彰吾)と その母で家康の正室・築山が、信長により死を命じられ、 家康が受け入れたのだという。 母・市(鈴木保奈美)は、伯父・信長が、、、家康をタメしたのかもと 茶々、初(水川あさみ)、江に伝えると。。。 江は、非道な行いの真意を知りたいと言い、文をしたためるのだった。 後日。明智光秀(市村正親)が、伊勢上野を訪れるが、文のことは知らないよう。 真意を聞いても、良く分からないというばかり。 そんな折、、、信長からの返事が届く。知りたければ安土に来いという。 母・市の了承を得て、江は安土へと向かうのだった。 そして、江の前に妙な服を着て現れる信長。 “誰かがやらねば日本は滅びる” と、、キリシタンのことなどを説明し、日本の状態の話をはじめる信長。 フロイスとの面会も含め、信長の凄さに圧倒されるとともに、 一方で、光秀らの仕打ちの激烈ぶり、他方で、千宗易(石坂浩二)への寛容さ、 さまざまな信長の姿を見て、江は衝撃を受けるのだった。 と同時に、 知れば知るほど、見れば見るほど、伯父・信長を理解できなくなる江。 すると信長は、秀吉(岸谷五朗)の妻・おね(大竹しのぶ)を、 江に会わせるのだった。 安土にやってきた理由を、江はおねに話すと、、 おねは、信長は優しく..何らかの意図があるのだろうと江に説明するのだった。 敬称略 内容としては、 信長の自身が持っている孤独。 そして天下人となったからこその孤独。 そんな伯父・信長を知る江。 という、、、ところだろうか。。 それと、江が会ったことのない人たちと会話! ま、、これからのための、人間関係の構築というネタフリである。 すでに、細かいことを気にしなくなってしまっている私。 慣れというのは、恐ろしいモノである。 だからツッコミどころなどは、ほとんど無視。 で、感じたことがある。 どうやら、いまのところ今作がやろうとしているのは、 当然、“これからの江”のためもあるだろうが、 最終的な、悲劇的決着へ向け 江の中で納得感を生むためのエピソード、、特に、“伯父・信長” いや、、正確には、 江という“少女の視点”を用いることで、 “人間・信長”を描こうとしているようだ。 もちろん、結果的に、姉の末路も含めた、壮大なネタフリの1つなのだろう。 そのため、一種のホームドラマ風なのは、江が主役だからと言う事だけでなく “これから”を見据えた上で。。。ということもあるということですね。 なんとなく、描こうとしていることを理解しはじめている私。 “歴史解釈”という意味では、こういう表現でも良いのかもしれません。 実際問題として、 歴史的事実と、それに付随する、様々な情報はあることはあるが、 本来、そこに実在した人物の気持ちなどを、なんとなく推し量り、 そこから、いろいろな“事実”を“史実”として転換するわけである。 これは、歴史物の時に、私がよく書くことだが、 “史実”こそ、、歴史家による一種のファンタジー、、、“創造物”であると。 そう考えれば、 ホントの意味で分からない人物を表現するには、 こういった手法で、1つの解釈として表現することは、 悪くないことなのかもしれません。 このことは、前作の“龍馬伝”でも同じコトが言えるわけであるが、 どうもそのあたり。。。序盤はともかく、その後は、細かい表現などが少なく、 事実を羅列してしまったことで、 やろうとしていたことが空回りに陥ってしまったわけだが。 明らかに、ホームドラマ風時代劇を かなり強引ではあるが、押し進めようとしている今作。 頭の中にある、色々なことを横に置いておき、 ほとんどゼロの状態で見れば、 意外にも、“ドラマ”としての進め方は、間違っていないのかもしれません。 そんなコトを感じ始めた今回でした。 もしかしたら、。。。。何かが見え始めたような気がします。 ドラマとしては、今までよりも良かった感じですね これまでの感想 第二回 第一回 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月23日 19時06分33秒
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