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武田つとむファイナンシャルプランナー事務所　岩手盛岡駅前

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2010/01/31

カシタンポ・・責任？　・・棚からボタ餅？

●メール顧問会員のＹさん（20代）
　　　（相談：ライフプランニング）

すでに家計の現状診断を終えています。

昨年中は、公的年金に関して質問攻め！
に・・、さんざんあいました。
老後の年金や遺族年金に関して、
これでもか、これでもか、・・と。

その結果、Ｙさんは・・年金制度をしっかり把握。
生活設計の意識をしっかり持っています。
（　とてもいいこと　・・です　）

　　　【　Ｙ家の概要　】
　　　家族：子ども1人と夫婦の3人家族。
　　　収入：夫は自営業、妻は公務員。
　　　住居：借家。　（　所有者は親　）

新年早々・・また、相談のメールをいただいていました。

Ｙさん家族は、親が購入した中古住宅に
自分たちが住んでいますが、
色々な欠陥が出てきているようです。
あるところで相談したら・・、
「修繕の補償をしてもらえるかも？」
私の見解を求めてきました。

・・で、この件に関する
詳しい関連資料を送ってもらいました。　（　1/20　）

・・が私の他の業務の忙しさと、
この問題のびみょ～さ・・に、後回しになっていました。
（　スミマセン！　）

いただいたメール　・・です。　　　※は、私の声。

　　　あけまして、おめでとうございます。
　　　今年も質問攻めかもしれませんが、
　　　どうぞよろしくお願いします。
　　　　　　　　　　　　※よろしく、お願いします。
　　　現状診断が終わり、資料を見た旦那は
　　　これでは駄目と思ったみたいで・・・
　　　・・　　中略　　・・
　　　・・・ようになるので、
　　　家のリホーム計画は棚上げして、
　　　今の家で暮らしたいと思います。　　　　

　　　そこで、新年早々、相談があるのですが・・・・・。

　　　・・　　中略　　・・

　　　瑕疵担保責任について　　　※カシタンポ・・と読みます。

　　　（要約）

　　　•・１年以内に雨漏りを発見し
　　　仲介不動産に電話で聞くと
　　　売買は終わっているので
　　　自分で修理してくださいと言われた。
　　　→瑕疵担保責任により
　　　前の持ち主に請求できるのでは？

　　　•・一軒隣の家の道路の横に
　　　高速道路を建設中（購入前から現在も）
　　　→高速道路の建設振動のため地盤沈下の加速
　　　＆それに伴う雨漏りで補償請求

　　　平成１９年１２月に今住んでいる家（父名義）
　　　を購入した物件の相談です。
　　　購入する前から家の真ん中を中心に地盤沈下しており
　　　襖を閉めても上のほうが３センチほど開いたたような
　　　形だったり、廊下が坂道だったりしたのです。
　　　　　　　　　　　　※ヒドイ・・状態です。
　　　地盤沈下を承知で土地・建物を合わせて
　　　２４０万で購入しました。
　　　　　　　　　　　　※土地代だけでも安い！
　　　また、過去に雨漏りがあったが修理をした
　　　という項目も承知で購入しました。
　　　親が現金一括で買い、自分で法務局に行って
　　　不動産の名義変更登記をしました。
　　　　　　　　　　　　※20代で自分で。素晴らしい！
　　　（父が購入、貸家で私と賃貸契約、
　　　毎月〇万〇千円家賃、　・・　略　・・　）

　　　平成２０年８月頃天井に雨漏りのシミを発見。
　　　天井裏を見ると地盤沈下した中心あたりの
　　　屋根から雨がしみ出てきていました。
　　　「仲介不動産屋に買ってまだ１年も経ってないけど
　　　雨漏りがするんですが」と電話で聞くと、
　　　「もう売買は終わっているので、自分で修理してください」
　　　と言われその時は素直に電話を切りました。

　　　この家自体５年～７年住むだけのつもりだったので
　　　特に修理もせず放置で今に至ってしまいました。

　　　先日、〇〇で宅建協会の無料相談があり、
　　　担当者と雑談をしていたらひょんな事から、
　　　瑕疵担保責任を知りました。

　　　宅建協会の担当者から

　　　「仲介不動産に行って宅建協会の無料相談で
　　　瑕疵担保責任を言われたのですが、
　　　購入前からの雨漏りか
　　　購入後の高速道路建設振動で地盤沈下し
　　　そのための雨漏りかわからないので、
　　　お宅の瓦屋に診断して貰えないか？」
　　　っと聞きに行ってごらんって言われました。
　　　　　　　　　　　　※判断・・しようがないでしょう・・ね。
　　　前の所有者に雨漏り修繕して貰うより、
　　　高速道路からして貰った方が
　　　地盤沈下も修繕だから
　　　県（高速道路）からの保障がおすすめかなぁって
　　　ことも担当者は言っていました。
　　　　　　　　　　　　※そういうこと・・だと思います。
　　　実際、購入するとき前の所有者が県に
　　　振動で苦情を言って県が見に来たと言っていましたし、
　　　土手を走るシャベルカーで
　　　フェリーに乗ったような小さな振動があります。
　　　　　　　　　　　　※やはり・・県・・の方かも。
　　　父名義なので父が家の修繕請求をして、
　　　私は貸家で借りているので
　　　修繕する間の保障もして貰えるような
　　　そんな話しでしたが・・・・
　　　　　　　　　　　　※かも・・ですね。
　　　元値が安い？上に７年住んだ後二束三文でも
　　　土地を売ってしまえば
　　　２４０万は元を取るかと思っていたので
　　　棚からぼた餅的なアドバイスでした。
　　　　　　　　　　　　※うぅ～ん、世の中に・・棚ボタが・・。
　　　まだ、不動産屋や県（高速道路）には
　　　苦情を言っていないのですが、
　　　どうしたら良いと思いますか？

　　　こういうのってどこに相談するんでしょうか？
　　　何をすれば良いんでしょうか？
　　　入り口自体全くわからないのです・・・。

　　　武田さんはどう思われますか？

『世の中に、うまい話は無い。』

・・と、いつも私はアドバイスしています。
売り手の話をそのまま信じきっている
おバカ消費者（失礼！）に向けて・・。

金融商品や保険商品では
このことが面白いように当てはまります。

・・が、今回の中古住宅のお話では、
ちょっと様子が異なります。
（　面白い案件　・・です　）

賢いＹさんは自身で要点を2つに整理しています。
1　瑕疵担保責任
2　道路工事の補償責任

このような案件の本来の相談先は、弁護士・・です。
・・が、私のこれまでの経験と理解から
以下にコメントします。

まず・・1の瑕疵担保責任について・・。

Ｙさんが送ってきた資料の中に、
「重要事項説明書」があります。

その中に以下の記述があります。　（文面そのまま）

　・本物件は現状有姿渡しとする。
　・本物件は、築25年経過した中古住宅であり、
　　構造・給排水設備について経過年数が
　　認められますが
　　これらを承諾の上本所定の代金で売買します。
　　よって、雨漏れ・水漏れ・補修取替えなどの
　　改善工事防蟻工事が必要であっても
　　隠れた瑕疵にあたらず、買主負担とし
　　売主に費用負担を求めないものとする。

要するに・・何を言おうとしているかというと、

　・古い建物なんだから、欠陥はいっぱいあるよ。
　・だから、メチャクチャ安い価格にしたよ。
　・何かあっても売主は責任を負わないよ。
　・以後は買主が自分でやってね。

瑕疵担保責任はない・・としています。

この「重要事項説明書」は、説明を受けた買主は
最後に署名押印することになっています。

その・・買主の署名押印、されています。
これらのことに同意して契約！
・・したことになっています。

さあ！　・・どうなる？

う　・・時間がない。
続き・・あらためて書きます。　（　スミマセン！　）

《　消費者の方へ　》　保険には加入するな！借金はするな！
経費は払うな！目を覚ませ！ 「家計の常識を疑え！」参照。

《　顧問会員希望の方へ　》　まず、「顧問会員って何？」を
熟読して内容を確認下さい。連絡・申込先fpst@axel.ocn.ne.jp

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