息子の心臓移植手術をさせるため、
ある決意を胸に病院を占拠!!
※健康保険制度がある我が日本。
この上なくありがたい健康保険制度。
日本人で本当に良かった♪
・・と、思ってしまった映画でした。
・・が、
その素晴らしい日本の健康保険制度も、
グローバルな保険会社や医療機器会社や
製薬販売会社などにとっては じゃまな
存在で、排除圧力が強まっています。
自分の頭で考える生活設計。
※こんな幸せな家族が・・
医療保険制度に係わる映画のよう
だったので、つい見てしまいました。
※デンゼルワシントン主演の、
2002年のアメリカ映画、
「ジョンQ 最後の決断」です。
私はWOWOWに加入しているので、
色々な映画を鑑賞する機会が
このごろ 多くなっています。
グレムリン2 を観た後、こちらを鑑賞。
舞台はイリノイ州シカゴ郊外。
ある朝ベッドでテレビの討論番組を見ていたジョン
(デンゼル・ワシントン)は
表でがちゃがちゃと何かの機械が動く音に気付き、
血相を変えて飛び出すとローンの不払いで
妻デニーズ(キンバリー・エリース)の車が
差し押さえられ回収されようとしているところだった。
ジョンは妻が仕事に行けなくなる、
と訴えるが差し押さえ人はそれならローンを払え、
と冷たく言い放ち、妻の車は無情にも回収された。
ジョンはつい最近会社のリストラの対象となり、
フルタイム(正社員)からパートタイム(バイト)に
格下げされ、給料が目減りして生活が苦しかったのだ。
※昔の日本ではあり得ないことだったが、
最近では・・雇用する側に都合が良い
ようにできる仕組みになってきている。
規制改革の名の元に・・
労働者が使い捨てされる時代に・・。
朝食の席でも眉間にしわを寄せて新聞の求人広告欄を
にらみ新しい収入源を見つけようと必死になった。
パートタイムに格下げされたため仕事は半日で終わり、
工場勤務のため不慣れなネクタイを締めて
副業を手に入れようと面接を受けるが
「資格過剰」を理由に落とされ続けた。
経済的に苦しい生活でも救いは息子マイクの明るい笑顔
を見られることだったのだが…。
週末、少年野球に所属しているマイクの試合を見ていると、
走っている最中にマイクはいきなり苦しそうに
胸を押さえて倒れ、
その場でがくがくと痙攣をはじめ昏睡状態に陥った。
血相変えて地元の救急病院に運び、別室で心臓外科部長の
レイモンド・ターナー医師(ジェームズ・ウッズ)と
病院院長のレベッカ・ペイン(アン・ヘッシュ)が、
マイクは重度の心臓病で、
一刻も早い心臓移植手術が必要だと告げた。
ジョンは即座に移植者待機リストにマイクの名前を載せる
ように頼むが、手術費用は高額で、移植待ちのリストへ
載せるだけでも高額の費用を前払いしなければならない。
レベッカは
「あなたが入っている保険は、移植手術には適用されない」
と告げた。
※アメリカでは健康保険制度はありません。
民間の生命保険は、勤務先の方でかけて
くれる仕組みのようで、
優良企業に勤めていれば、しっかり保障
してもらえることになっているようです。
正社員でない場合は、ジョンのように
保険で手厚い保障は得られません。
アメリカの医療については、保険会社、
製薬会社、医療機器会社の力が強く、
業界を支配しているようです。
これらのグローバル企業たちが、
日本の支配ももくろんでいて・・
彼らにとっては、日本の健康保険制度は、
じゃまで、じゃまで、しょうがありません。
すでにアメリカのアヒルの保険屋が、
日本の郵便局の全国網を利用して
( 設備投資等の初期投資無しで )
全国展開しています。
なぜ? だれが? こんなことを許した?
健康保険制度も食い物にされないよう、
みんなで監視していたいものです。
愕然としてジョンが働いている会社に問い合わせると、
ジョンがフルタイムからパートタイムに格下げされた時、
無断で、会社の都合で保険のランクも下げられたため
高額な移植手術には適用されないうえに、
両親ともに健在で職がある事から国からの補助も受けられない。
※国からの援助=メディケアの制度。
アメリカ合衆国におけるメディケア(英: Medicare)
とは、高齢者および障害者向け公的医療保険制度
であり、
連邦政府が管轄している社会保障プログラムである。
原則として、アメリカ合衆国に合法的に5年以上
居住している65歳以上のすべての人が給付の対象となる。
65歳未満でも、障害があり社会保障障害年金
(Social Security Disability Insurance, SSDI)
を受給している人も、対象となる可能性がある。
ジョンとデニーズは家財道具を売り払い、
カンパを集めるなど金策に走ったが、
病院からは支払いが足りないために退院勧告が出される。
※手術代や治療費を払うお金が無いなら、
病院も慈善事業ではないので・・
のような、セリフもありました。
我慢の限界に達したジョンは、
拳銃を手に、病院の救急病棟を占拠する。
※後で分かることですが、
この銃に弾は入っていませんでした。
医師、看護婦、患者らを人質に立てこもり、
息子の心臓手術を要求。
シカゴ市警のベテラン警部補フランク
(ロバート・デュヴァル)とのやりとりの中、
世間の注目が集まっていく。
※時間の経過と共に・・
外の群衆が味方になっていきます。
やがてジョンはターナーに、
自分の心臓を使って手術することを申し出る。
※自殺するから、自分の心臓を息子に
・・と言います。
※自殺を覚悟したジョンが・・息子に、
「こんな男(大人)なるんだぞ。」
涙を流しながら語りかけます。
私もいっしょに、涙・・しました。
だがジョンが自殺する直前、
女院長レベッカ(アン・ヘッシュ)の心変わりもあり、
マイクに適合する事故死した女性の心臓が手に入り、
※プロローグで、乱暴な追い越し運転を
繰り返し、事故にあってしまう
若い女性の場面がありましたが、
ドラマとどんな関係があるんあだろうと
不思議だったんですが・・
その意味が最後で分かりました。
マイクの命は助かる。
そして裁判。
ジョンは有罪になるものの、
皆にヒーローとして崇められるのだった。
※ハッピーエンドということになって
いますが、私には不安が残りました。
この親子3人は、どうなるんだろう?
これから、暮らしていけるんだろうか?
アメリカの保険制度ゆえの不安です。
アメリカでは、仮に正社員であっても、
大きな病気等で入院や手術をして
完治して無事退院してきたとしても、
会社に継続して勤務することは難しい
ようです。
大病を経験した社員の保険料は、
急に跳ね上がるために、
勤務先企業が雇用継続を拒むことに
なるようです。
保険はすべて民間が運営しているために、
このようなことが起こっています。
日本の国民皆保険制度ではありえない
ことです。
( なんでも民営化すればいい
ということではありません )
数年後、刑務所から出てきたジョンは、
勤め先を確保することができる
のだろうか?
つい、心配してしまいました。
そして、我が日本をアメリカのような
社会にしてしまってはいけない、
・・あらためて思いました。
保険会社が、病院よりも、患者よりも
立場が強いなんて、アメリカは狂っている、
・・あらためて思いました。
医療を、民営化してはいけない。
最近、はまってきたけど、
いい映画がいっぱいあるべ。
・・っと。
〇 商品販売をしない。
〇 しがらみを持たない。
誇りをもって、愚直に、
消費者側に立ち続けて19年目の
ファイナンシャル・プランナー事務所。
《 質問希望? 》 ブログ右「キーワード検索」をどうぞ。
「キーワード検索」に言葉 ⇒ 「このブログ内」 ⇒ 「検索」。
《 顧問会員希望? 》 「顧問会員って何?」で支援内容や
当事務所との関係を確認の上、右記へfpst@axel.ocn.ne.jp
メール顧問会員は、指定した月日のみに受付けます。