想い出は心の宝石箱に。。。

　　皇子宅では毎晩９時から、ＤＶＤによる映画鑑賞タイム。

　　ツタヤ宅配レンタル で、毎月８枚まで新作が借りられます。ところが最近の

　　ハリウッド作品に、面白いものが全くない。

　　ＣＧなどやたら金を使って大迫力の画面は認めるものの、なにせ心に残る

　　ストーリ性が皆無。結局見終わった後、時間の無駄であったという作品が、多い

　　のです。

　　それもそのはず、セクハラプロヂューサーがハリウッド映画界を

　　仕切っているのでは、良心的な映画など生まれるはずもありません。

 　　新作8枚を借り終わると、旧作が無制限に選べます。

　　旧作は新作と異なり、多くの視聴者からの評価を得ていますから、その評価の高い

　　作品を選択。その結果、新作より旧作の方が、いい作品に出合えるチャンスが、

　　多くなるわけです。

　　久しぶりに感動を得た作品が、1992年公開された　scent of a woman

    （　邦題　　夢の香り　）。

 　　アルパチーノ が 演じる、盲目の退役軍人フランク・スレード中佐と、ボストン

　　名門高校の苦学生チャリーとの、心の交流が物語の主軸。

　　映画のタイトルは、このスレード中佐が女たらしで、盲目でも香りで女性の使って

　　いる、石鹸や香水のブランド名をあてることから、ついたものと推察します。

　　話はそれますが、匂いや香りという日本語に相当する英語は、かなり細分化

　　されているのを知っていましたか？

 　　aroma （アロマ）　　食品やコーヒを沸かす時に、立ち上る美味しそうな香り

　　 flavor  （フレーバー）果物など食べた時、口の中に残る味や香り。

　　perfume（パーフュー　化粧品や花などの芳香

　　　　　　　ム）

　　smell     （スメル）　　非人間的な嫌悪感を催す悪臭　

　　furegrance （　フレグランス　）

　　　　　　　　　　　　　　花や香水などのよい香りに用いられるが、パフュームと

　　　　　　　　　　　　　　は違い、ここに心地よい香りであることが加わる。

　　scent      ( セント）　　ほのかだが、沁みとおる心地よい香り

　　bouquet （ブーケエイ）　ワインやブランデーの香り

　　stink,stench（　ステインク・ステンチ　）

　　　　　　　　　　　　　　　有害で嫌な臭い　　

　　さて、さて、話をもとに戻します。

　　校長の愛車ジャガーに対して、同級生のいたずらを目撃したチャーリー。

　　犯人の名前を明かすなら、ハーバード大学へ推薦するが、しないのなら退学と

　　校長から二者択一の強迫を受けます。

　　偏屈で周囲から嫌われ者のスレード中佐を、バイトとして世話する中で、

　　告白すべきかチャーリーは苦悩。

　　そして、中佐の人間的な魅力と盲目の世界にいる孤独感を知り、チャーリーは

　　己の心を次第に固めていったのでした。

　　校長の諮問による、公開懲戒委員会。チャーリーは、全校生徒の前で校長の追及に

　　よって窮地に立たされますが、友人の名前を決して明かしません。校長は、チャーリー

　　に退学の結論を与えます。

　　しかし、そこに中佐が現れ、チャーリーの「保護者」として、人間としての信義

　　を通した彼の高潔さを主張する、大演説を打ったのでした。これによって、

　　チャーリーは窮地から脱出。

　　満場の拍手の中、会場を後にする二人。そこには、再び生きる希望を見出した

　　中佐と、新しい人生を踏み出すチャーリーの姿が、あったのでした。

 　　瞬きをせずに、いけずな盲目の退役軍人を演じた、アルパチーノはこの演技で

　　　アカデミー主演男優賞を受賞。　　　　

 　　そして、このタンゴを踊るシーンは、見るものを誰をも驚かした場面でした。

 　　　　           https://youtu.be/F2zTd_YwTvo

 　　己の信念に従い、告白しなかった勇気。

　　そして、日本では森友学園問題で野党の追及をかわし続け、告白しなかった

　　勇気の持ち主がいます。

　　財務省の佐川宣寿理財局長は、森友学園の国有地売却につき、真実を告白しま

　　せんでした。そして、その論功として国税庁長官に就任出来たのでした。

　　同じ告白しなかった勇気によって得たこれからの人生は、チャーリーとは違い

　　佐川の場合は、神に祝福されないものになることは、間違いありません。

　　そうでなくては、日本における正義はなくなったも同然で、明るい未来など

　　期待出来るわけがないでしょうが！！！

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