想い出は心の宝石箱に。。。

「傴僂」「佝僂」「脊僂」「疲癃」​、なんと読むかわかりますか？​

​「背に虫がいる」との意味で、​せむし​。骨格の変形や、皮膚の形成不全により、​

​　背中が大きく曲がっている男性のことを、​せむし男​と言いました。​

​　実際は、​くる病​の患者のことです。ビタミンＤ不足でくる病になると、骨の石灰​

　障害が起こり、骨格の異常が発症します。

​　昔は医療の未発展により、その身体的な特徴がまるで虫が背中にいるとされた​

​　ことから、差別的な意味もこめて​せむし​男と呼ばれたのですね。​


​​​　以前ブログで記事にした、テレビドラマ＜　オスマン帝国外伝　＞で、スレイマン

　皇帝とヒュッレムの間に出来た子供のうち、ジハンギルがこの病気でした。彼は

　予てから病弱でしたが、異母兄のムスタファがヒュッレムの奸計で、スレイマン

　に処刑された事に衝撃を受け、亡くなってしまうのです。


　せむし男でもっとも我々に有名なのが、​ノートルダムのせむし男​。​​​

　　


​​　ヴィクトル・ユーゴの小説『ノートルダム・ド・パリ』（Notre-Dame de Paris）

　の邦題。ノートルダム大聖堂の前に、一人の醜い赤ん坊が捨てられていました。

　彼は大聖堂の助祭長​​​、フロロに拾われ、カジモドという名をもらい、ノートルダムの

　鐘つきとなるところから、ストーリーが展開されます。



　皇子にとって、せむし男の話としてより身近なのは、ヴェルデイ作曲オペラの

　​リゴレット​。マントヴァ公爵に仕える、せむしの道化役者リゴレットの悲劇です。

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　第三幕で、マントヴァ公爵・マッダレーナ・リゴレット・ジルダで歌う、

　＜　美しい愛らしい娘よ　＞の​４重唱​が素晴らしい！！


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