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テーマ:鉄道(22997)
カテゴリ:おしゃべり・ミニネタ・身の回りのこと
今回は「車両編その2」として、展示車以外の構内いた車両をご紹介しようかと思っていましたが、PBひひ淡州力さんより、構内の保存蒸機についてリクエストを頂きましたので、そちらをご紹介します。
秋田総合車両センターには、蒸気機関車が1両、静態保存されています。 それが、国内に4両しか現存していない「C51」(旧称 18900形)です。 DSC_0885 posted by (C)Traveler Kazu C51 44 PBひひ淡州力さんより、同機の消息についてお問い合わせを頂きました。 ご覧の通り、「現存」しています。 C51は、高速走行に向く「パシフィック型」(先輪2軸、動輪3軸、従輪1軸)の車輪(軸)配置を初めて採用した国産蒸気機関車です。 大正10年に汽車会社で製造され、長らく尾久機関区に配置され東北本線で活躍、最晩年の昭和30年に酒田機関区に転属して羽越本線で活躍するも、同年度中に廃車。 解体される予定だったものを、「参考機関車」として保存されたものです。 車体が切り開かれていますが、これは壊れているのではなく、教習用だったからです。 昭和30年といえば、まだまだ多くの蒸気機関車が活躍していた時代です。 カットモデルを置いて、工場の職員に見せて、技能向上に役立てていた訳ですね。 ちなみに価格は、どの時点での金額か換算かは分かりませんが、2697万4000円だそうです。 DSC_0891 posted by (C)Traveler Kazu 正面より。 片方のデフレクターは、内部が良く見えるように取り払われています。 前照灯がなくなっています(以前はあったそうです)。 地面に直置きに置かれているように見えますが、一応、レールの上には乗っています。 長い歳月、ここに鎮座していたので、レールは完全に埋まってしまいました。 前位、左側面、後位は不定期ながら塗装、メンテがされているようですが… DSC_0892 posted by (C)Traveler Kazu 回り込まないと見えない右側面は、あまり他人様に見せられる状態ではないですね 国内に残るあと3機は、鹿児島総合車両所(鹿児島市)、鉄道博物館(さいたま市)、梅小路蒸気機関車館(京都市)にあります。 鹿児島の保存車は秋田と同じく教習用だったためカットボディだそうです(工場内のため原則非公開)。 鉄道博物館の保存機は非常に綺麗な状態です。機会があったらご覧になってみてはいかがでしょうか。 ※データは現地の説明版に記載されているものです。公表されている他の資料とは齟齬が生じている項目がありますが、現地情報を優先します。
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