|
テーマ:釣り好きの人集まれー(7899)
カテゴリ:小物釣り
ニシンの卵ってなんであんなに粘着するの?粘着度MAXのニシンの卵ニシンの季節ですね~。メスには卵もしっかり入っていて、数の子にしたい方も多いかなと思います。 そのニシンなんですが、数の子目あてで捌くとなると、冷凍してから卵を取ったり、熟練の技で捌いたりと色んな方法があると思いますがね、ニシンの卵って一度ぷっちーーーーんって腹から出てくると台所のいたるところにくっ付いて大変なことになりますよね(笑) もうあの粘着物質はどこから来てるの!!! ってことで調べて見ました(笑) ↓J-STAGE から引用(PDFファイル) Electron Microscopic Study on Adhesive of Pacific Herring (Clupea pallasi)Eggs Hiromi Ohta July 8,1983 この論文の中で太田さんは粘着性のある卵の粘着物質の起源と卵の卵膜中での所在部位を明らかにする目的で研究されているのですが、気になるでしょ~(笑) とっても気になるところは抄録に簡潔に書かれているんですけど、 排卵後の濾胞の顆粒膜細胞では顆粒が消失しており, 卵門部位を除く卵膜表面に電子密度の高い薄層が新たに認められ, この薄層は強い粘性を示した.また, 卵門部位の卵膜表面には粘着物質を欠き, これとは異なる物質が観察された。 そして ニシン卵の粘着物質は, 排卵前濾胞の卵門域を除く顆粒膜細胞中に存在する顆粒に起源し, その顆粒は排卵直前に卵膜表面に分泌されることが明らかとなった。 と書かれています。 なんのこっちゃねんって感じすよね(笑) ざっくりとなんですが、顆粒膜細胞って言う顆粒状のぷつぷつみたいのに囲まれた細胞があって、その細胞にある顆粒が事の発端。 ただ、この顆粒は排卵前の卵門細胞とその周囲の顆粒細胞には存在しなかった。 排卵すると、卵門部位以外の卵膜表面に粘着層が出現!! 先に述べたが、排卵前濾胞の卵門域を除いた、顆粒細胞中に存在する顆粒が起源で、それが排卵直前に卵膜表面に分泌される、それがニシンの粘着物質だ。 という事を言ってると思います。 この論文を見ると、Fig1が排卵前の顆粒膜細胞。表面に2μm以下の顆粒が多数存在していますね。 しっかし、あんな物質があるおかげでニシンの卵はあちらこちらにぴったりくっ付くなんて生命の不思議ですな~(笑) 私もブログ書いててほんと、勉強なりました。 まとめこんなブログ書いててなんですが、サケの卵ってなんでくっつかないけど、川底掘って卵を産むメリットとは?とか改めて思ってしまいましたね(⌒∇⌒)お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.20 10:02:23
[小物釣り] カテゴリの最新記事
|