首相が、バイオ燃料増産体制を指示
首相が、バイオ燃料増産体制を指示 安倍晋三首相は1日、植物由来のバイオ燃料「バイオエタノール」の利用を加速するため、松岡利勝農林水産相に対し、生産拡大に必要な態勢整備を指示した。国内の年間のガソリン消費量の1割に相当する600万キロリットルの生産を目標に、北海道と沖縄県を中心拠点として増産に取り組ませる。バイオ燃料の普及で地球温暖化対策とエネルギー増産の課題に対応するとともに、新しい産業を育成し雇用創出を図る考えだ。 農水省など関係省庁は今後、バイオ燃料の生産や普及に取り組む企業などへの税制面での優遇など、普及拡大に向けた条件整備を急ぐ。 農水省の資料によれば、ブラジルは1670万キロリットル(2005年)、米国はそれに次ぐ1500万キロリットルのバイオエタノールを生産し、自動車燃料などとして利用が進んでいる。しかし、日本の生産量は30リットルと「実験室段階」(松岡農水相)に過ぎない。このため、農水省は平成19年度予算の概算要求で106億円を計上し、23年度に年間5万キロリットル以上の生産を目標としていた。 首相はバイオエタノール利用の加速化を所信表明演説で取り上げているほか、1日夜も記者団に対し「地球環境、地域の活性化や雇用などの観点からぜひ生産(量)を上げたい」と強調した。このため、農水省の目標年次が前倒しされる可能性もある。 良い方針ですね★ 産業総合(新事業・新商品など)ニュース ★★ 社会問題 ★