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テーマ:マラソンに挑戦(5807)
カテゴリ:ランニング一般
お盆休みは剣山にでもと思ったけれど、阿波踊りも行われているので、高速がすごく混みそうなので、断念。暑い平地で耐暑訓練をいたします。
先週の氷ノ山トレイルのレポートを書きました。 とりあえず、前半部分です。 のつもりだったけど、最後まで行きました。 鉢伏山~氷ノ山トレイル 日時:平成22年8月8日(日) 晴れ 参加者7名 日程: 香美町村岡ファームガーデン 集合7:30 ━━━ 小代区とちのき村 8:00 とちのき村…(1.25)…鉢伏山<1,221m>…ブン回しコース(2.28)…氷ノ山<1,510m>…仙谷コース(1.22)…スキー場登山口…(3.26)…とちのき村 とちのき村 ━━━ 「おじろん」 入浴 ━━━ 朝来IC ━━━ 「フレッシュあさご」夕食 ━━━ 自宅 総走歩程: 8時間40分 約33km 経費: 3,000円 もりもりさんのお世話で、兵庫県内最高峰・氷ノ山をめぐるトレイルに参加した。 氷ノ山と鉢伏山はそれぞれ単独に登ったことはあるのだが、今回予定のブン回しコース・仙谷コースとも歩いたことのない道だ。 本年11月に、「氷ノ山山系トレイル50マイル」というOSJ主催のトレイルレースが関西ではじめて行われるのだが、この日のコースは大会コースの真ん中部分1/3である。この日のメンバーにこのレース参戦者が2名おられる。1/3とは言うものの暑い時期のトレイル、結構厳しいランになりそうだ。 ウェアなどおおかたの準備を済ませて家を出た。 途中メンバー二人をピックアップし、京阪神方面からの方々の待ち合わせ場所「村岡ファームガーデン」へ。この日の他のメンバーはもりもりさんのmixi仲間だ。 朝食は待ち時間にパンとコーヒー。おにぎりも用意していたのだが、早朝にご飯を食べるのは相当苦しいので、おにぎりは山頂食に持参することにした。 ファームガーデンで落ち合って、スタート地点の香美町小代区尼崎自然の家「とちのき村」へ。快晴ではないが、そこそこいい天気だ。 スタートは8時を過ぎていた。 この日のいでたち、CW-Xの長袖シャツ、下は同じくCW-Xの長タイツにショートパンツ、厚手の5本指ソックス、ニューバランスの新しい方のトレランシューズ、日除け布つきキャップ、もりもりさんにいただいたピンクの簡易スパッツ。 マラニック用のリュックとウェストポーチに分けて荷物を収納した 携行品---雨具、手袋、救急セット、小銭、デジカメ、地図、携帯電話 行動食はおにぎり1個とチョコレートバー2個、ビスケット5枚、塩キャラメルと塩飴をそれぞれ数個ずつ、パワージェル2個。 給水はドリンクと水をペットボトルで都合2,050ml。 【とちのき村~八反滝~鉢伏山】 ほとんど林道 1時間25分 とちのき村を出てすぐに新屋八反滝。落差32m、滝の下は涼しくてマイナスイオンがあふれている。地元の方々が滝の周囲の草を刈って下さっている。 しっかりした林道を上って行く。走れるところは走って、走れなくなると歩いて。 しばらく林道を行って、ハチ北スキー場のゲレンデ下に到着。ここでラン班と歩き班に別れ、歩き班はゲレンデを直登で、ラン班は林道を林道出合いまで走り、山頂を目指す。まだ元気だったのでラン班に加わった。 林道出合からハイキング道、中ほどから階段状の結構きつい上りになり、息を切らせて山頂到着。 歩き班も到着したばかりのよう、木陰のないゲレンデ直登はきつかったらしい。 【鉢伏山~氷ノ山】 ブン回しコース 2時間28分 山頂からは、これから行く稜線のブン回しコースが線状に続いているのがよく見える。 トレイルの左右はとてもいい眺め、いい気持ちで緩い傾斜の部分は走り、きつい部分は歩いて進む。木陰がないので陽射しが直、暑い。 氷ノ山から下りてきた方がすれ違いざまにおっしゃるには「マムシを何匹か見ました、気をつけて」。以後は登山路の真ん中を進んで、路肩の草むらに入らないように心がける。 大久保への分岐を過ぎた頃から稜線を離れ、登り傾斜がきつくなってきた。きつい登りで脚を大きく上げる度に、太腿下部がピリピリする、これはやばい。登り速度を落として塩飴をなめ、水分補給につとめる。このため、皆さんについて行けなくなった。 氷ノ山越でもりもりさんに塩をいただいて少し回復した気がしたが、大きく足を上げねばならない上りではやはり攣りそうになる。行き倒れないことを祈りつつ、なるべく一歩を小さくして少しずつ上っていく。 こしき岩からはさらに急、休み休みの上りになる。 一人遅れて氷ノ山山頂に到着。 【氷ノ山~スキー場登山口】 仙谷コース 1時間22分 氷ノ山山頂に着いたとたん、予想外に涼しい。おにぎりを食べて休憩しているうちに寒いくらいになってきたので、山頂非難小屋に入る。空の雲が黒く厚くなり、ピリっと雨も落ちてきた。この冷気と休憩のおかげで、幸い脚の痙攣は治まったようだ。 なだらかで走りやすそうな山頂から二ノ丸へのササ原の稜線が見えるが、今回はそれではなく仙谷コースだ。 こしき岩まで戻って、仙谷コースへ入る。 仙谷コースは想像以上のタイトな下りだった。傾斜は急でガレ場が多く、鎖を頼りに下りる岩場が3ヵ所もあった。鎖の岩下りはレスキュー隊になった気分で一気に下りられるので、案外楽しかったのだが、ガレ場の下りは辛い。下りのせいで脚は攣らずに持ってくれて、登山口までたった尻モチ1回で下りられた。 【スキー場登山口~とちのき村】 小代渓谷林道 3時間30分 登山口のロッジでは、BBQパーティが行われていて、お肉が網の上でおいしそうに焼けていた。 お肉を横目で見つつ、ロッジの外の水道から水をいただき、帽子を冷やした。 ここからは舗装路を上る。ほとんど人通りのない林道なので、熊よけ鈴を各自付ける。この山域では最近熊が出て怪我人が出たらしい。 少し行ったところのキャンプ場の自販機にコーラがあったので、一人で一本は厳しいので二人で半分コで飲んだ(60円)。汗をかいたあとのコーラは、なぜにこんなにおいしいのだろうか。 さらに進んだところの「氷山命水」。コップに半分ほど飲んで、ボトルに300mlほど入れさせていただいた。飲むのはタダでいいらしいが、かけ流しなのに「持ち帰りは1リットル30円」と表示があった。1リットルに満たないからいいよね。 県境まできれいに舗装された林道を歩いて上る。 県境手前に多分東因幡林道の分岐があった。11月の氷ノ山トレイルでは延々扇ノ山まで走る道だ。分岐から見える限りでは、ダートで車のワダチ部分はそこそこ走れそうな感じだったけれど。 県境には車止めがあって、「通行止め」の間に合わせの看板ではない超立派な標識が立っている。兵庫県はこの林道を修復開通させる気はさらさらないようだ。 県境の峠を過ぎると下りになる。ラン班が先に走って行って車を取りに行き、ゴールの秋岡まで回すことになった。ちょっと迷ったけれど、トレイル部分ではへたれて情けなかったので林道の下りくらいは走ろうと思い、ラン班の2人について行くことにした。 崩れた石ころが所々に落ちているが、一応舗装路、車はまったく通らない小代渓谷沿いのなだらかな下り、木陰が多くて暑さもそこそこ、快調に走り下りた。 兵庫県側の通行止めの立派な標識まで来たところで、秋岡まで行かずに近道でとちのき村を目指すことにして右折、上りになる。しばらく行くと左に小道が現れた。小道の奥から車で出てきた作業服の方に尋ねると、とちのき村まで行けますと言う返事。最後に「熊は大丈夫?」の一言がついていたけれど。 しばらくはなんとか車の通れる道だったがすぐに山道になり、踏み跡だけになった。しばらく行って小屋が見えてきたら、そこから先に道がない。杉林の中は下草がまばらで、草のない所がすべて踏み跡に見える。行ったり来たりしながら進んだが、ついにまったく道を失ってしまった。 しかたがないので稜線を目指して直登するが、相当厳しい傾斜で、両手も使ってよじ登らねばならない。それよりも何よりも、進路の脇には熊の足跡がいっぱい、真新しい湿った糞もあったし、熊の巣に間違いない丸い凹んだ場所のすぐ脇も通った。腰につけた熊鈴は、歩いたりヤブこぎではほとんど鳴らない。無理やり揺らせて鈴を鳴らし、大声で叫びながら、暗い山の中を迷いながら進む。実際はほとんど進んでいなかったのかもしれない。 1時間以上こんな状態が続いて、心も身体も折れ始めた頃、今度こそ確かな踏み跡を発見、これに従って進むと踏み跡脇の木の枝に赤いテープが!ほどなく林道に出た!そこには「とちのき村」の道標があった。心底ほっとした。 そこからとちのき村まではまだ少し距離があったが、もう走る気力体力がなく、ヨチヨチ歩いて下りた。 とちのき村のキャンプ場・野外炊事場を横に見て、スタート地点の自動車駐車場所に帰りついたのは、午後5時になっていた。 秋岡で皆さんと合流、おじろんで入浴、そこで解散となった。 神戸方面隊は、播但自動車道のフレッシュあさごで夕食を摂り、帰路についた。 総走歩行距離は多分33kmくらい、行動時間約8時間40分のアドベンチャーであった。 消費した給水:2,350ml、 コーラ175ml 行動食:キャラメル2個、塩飴5個、ビスケット1枚、おにぎり1個、塩少々、パワージェル1個。 今回のトレイルは山登りではじめて脚の攣りにみまわれて、情けないトレイルになってしまいました。下りで出来るだけ走ろうとするのが負担になったのでしょうか、ほんとに情けないです。なんとか皆さんに大きな迷惑をかけることなく終われたのが幸いでした。 前半の情けないトレイルは、最後の恐怖のアドベンチャーがあまりに印象的で、頭から吹っ飛んでしまいました。事故なく帰れたのが不思議なくらいです。 山行はひとつ間違うと危険と隣り合わせ、充分注意しなければ、とあらためて思い直した一日でありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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