Law & Order:S.V.U. 23-14 #508 Video Killed the Radio Star
一体何を言いたかったのか、などと考えるのをやめて、アマンダの自滅的な、地雷を避けながらそれを楽しんでいるような、彼女しかできないキャラクターを楽しむエピソードと割り切るべきでしょうね。タイトルだって、「Radio killed... 」をもじってふざけているのでしょう。ただ、ロリンズとカリシの交際が公式になっても、オリビア以外には言わないのか、もうちょっといじっても良かったのにというのが残念でした。養子を迎えた家庭のためのチャリティ会場で、オリビアはエレン・カプランの様子がおかしいと気づく。当日は人気ラジオパーソナリティのボブ・フリンが挨拶をし、自分の本を参加者の土産としていた。翌日、エレンの夫ミッチが妻を連れてSVUを訪れ、ボブが妻に触ったと訴える。ボブは友人の妻に手を出すことが知られており、歩く生殖器というあだ名があるほどだ。しかしエレンは騒ぎを起こしたくないという。ボブの番組で夫の会社の製品を取り上げてもらい、それで助けられたことからボブは夫の恩人だ。やはり警察に来るべきではなかったというので、オリビアは昨夜の異変について質問する。エレンは帰る時に取り乱していた。エレンはボブにレイプされたことを認めるが、もしボブを訴えると彼は番組の中で夫を攻撃するだろう。20年かけて軌道に載せた仕事を潰したくない。さらに、ボブはエレンが誘ったと嘘を言うだろう、そんなことは耐えられない。ボブのラジオは1600万人のリスナーがいると言われ、特に政治的主張があるわけでもなく、リスナーのためなら何でも言う。元海兵隊で弁護士だったボブはラジオ業界に入ったが、イラクに駐在中には性的ハラスメントで訴えられたり、ラジオ局でもセクハラがあったようだ。10年前に妻と離婚し、友人の妻に手を出すと言われているが、エレンが届けを出さない限り立件できない。ロリンズはおとり捜査で自分が人妻役をすると、言い出す。今夜ソーホーでボブの本のサイン会があることがわかり、オリビアは夫役をカリシに配し、捜査を許可する。ロリンズのアプローチにすぐにボブが反応し、本屋の2階の部屋に誘う。君もその気で来たのだろうと、迫るボブを適当にあしらっていると、ボブは自分を止めようとした男を45口径で殺したと口にする。胸を2発、遺体はアムステル通りに放置したと具体的に話すので、ロリンズは作戦を変更し、自分はミッチ・カプランに雇われた私立探偵だという。翌日改めて会うと約束をして引き下がるが、オリビアは勝手な言動に出たロリンズを非難する。彼は殺人の容疑者ならば殺人課に任せるべきだ。カプラン夫妻に危険が及ぶことになり、とりあえずミッチには捜査を始めたことを伝えたという。オリビアはロリンズが自分の幸せをわざと壊すような行動に走ることを心配していた。ロリンズは自信を示しつつ、オリビアの忠告を受け入れる。カリシも心配するが、オリビアは10年前よりはロリンズは変わったという。未解決事件でボブが告白したような事件は3件該当した。ボブのスタジオを訪れたロリンズは、カプラン夫妻を裏切るそぶりを見せ、ボブは倍の報酬を払うのでこちらがわに着けと言い出す。それよりも楽しもうというボブに、ロリンズは銃を見せ、仕事とプライベートは違うと言い逃れる。ボブは人を殺したことは本当だという。ボブが殺したというのは2010年に強盗に殺されたとして、未解決になっているケネス・クロスの事件だった。オリビアは殺人課に情報を提供することでマクグラスから捜査の許可を得る。ボブとケネスは同じロースクールを卒業し、同じ事務所に入った。その事務所の同僚のローラはケネスと結婚していたが、ボブと不倫関係にあった。ケネスが殺された時財布がなくなっていることから、警察は強盗事件と判断したが、ローラは事情聴取でボブについては何も言及していない。ローラが命じてボブに夫を殺させたのか。ローラから話を聞くため、ヴェラスコとフィンが会いに行く。ボブについては同僚で、当時の妻も含め夫婦ぐるみの付き合いだったという。その後ボブは離婚してラジオ局に入ったが、ローラは2人の交際については何も言わない。オリビアはカリシにローラの電話を盗・聴するよう、カリシに令状を要求する。ロリンズは緊急にボブに呼び出され、ボブは1万ドルの金を渡すと、人を殺したと言った件を警察に話したかという。ボブは今度は、俺は殺していないと言うと、今朝ローラのところにNYPDの刑事がやってきて、ケネスの死について再捜査が始まったらしいという。ボブはローラからの電話を録音しており、ローラは警察に話しても良い、というような脅しとも取れるようなことを口にしていた。ロリンズに問われて、ボブは12年前にケネスとローラが不倫をしたボブを脅したという。夫婦は美人局のようなことをしていて、ケネスはボブに偽の慈善事業に寄付しろと迫った。そうして稼いだ金はオフショアの口座に送金しており、99,000ドルに及ぶという。ロリンズは風紀課の知人に聞いてみるとボブに告げ、SVUに戻った。オリビアは次の接触を許可し、ロリンズは警察の狙いはボブではなくローラだと告げる。ボブはローラが金目当てで自分を脅していると言い、ケネスを殺してはいないものの、ローラにケネスを殺したと告白したことを彼女が信じて、弱みを握っていると思っているのだろうという。ロリンズはローラをどうしたいのか、と巧みにロブに誘い水を向ける。あの女を永久に消したいというボブに、ロリンズは何でもアレンジすると答える。これは殺害の依頼ということになるが、カリシは具体的な目標や方法などが含まれていないという。ヴェラスコは自分が殺し屋役をすると申し出て、ボブが殺しの依頼で金を渡せば逮捕できるという。オリビアはレイプについても殺人についても証拠がないので、やるしかないと決断する。ロリンズは運転手役のヴェラスコをボブに紹介すると、ボブは殺しの前金として報酬の半額を渡す。SVUはローラを呼び、車内のやり取りを見せる。あなたはケネス殺しの共犯なのかと追及すると、ローラは渋々ボブがケネスを殺したという。ボブはケネスを殺した直後にやってきて、問題を片付けたと言った。そんなことは望んでいなかったというと、ボブは銃を出して誰かに話せば殺すとローラを脅した。オリビアはローラに裁判で証言してほしいと求め、結局ローラは殺し屋ヴェラスコに殺されたとして、死体役を演じた。その写真を見たボブは、満足して残金をヴェラスコに渡すが、ボブはロリンズとヴェラスコにお前たちはやけに親しいと疑う。ボブが銃を出してヴェラスコの胸に付きつけるが、結局からかっただけと言って銃を下ろす。その時、警察が到着してボブら3人を逮捕する。ボブの弁護士は誰も死んでおらず、ローラ、ヴェラスコ、ロリンズらにはめられたと主張する。その時ロリンズはボブに潜入捜査だったことを明かし、ボブは罪状認否で無罪を訴えた。100万ドルを支払いボブは釈放されたが、エレンは夫にレイプされたことを告白する決心をしたという。ボブはラジオの生放送で、これまでの経緯について弁明し始めた。全ての件で自分は被害者で、警察までおとり捜査で女性刑事を送り込んだという。自分は報復の的にされたのだというと、そこにミッチが銃を持って現れた。ミッチは妻をレイプしたとしてボブを撃つ。最後のオチは予測できました。結局、何も明らかにならないまま容疑者が死亡し、ミッチは殺人罪で逮捕されるのでしょうね。会社もリーダーを失い、ヘレンも愛する夫が犯罪者になって悲惨。世間はこうなった責任をみんなSVUに押し付けてくるのかな、またマクグラスが大騒ぎしそうです。オリビアはロリンズを心配するも、カリシには大丈夫だと言い、ロリンズのおとり捜査続行を認めることになり、何をやっているのかという存在感でした。マクグラスには何と弁明するのでしょうね。最愛の夫が演じるトレバーに立派なスピーチだったわ、と言うだけだったような。確かに、今回はロリンズがやりたがりそうな事件でしたね。昔に比べたらもう無茶はしないというロリンズですが、飛んでくる銃弾の方が避けてくれるような印象で、ボブがロリンズの策略にまんまとはまってしまうのがツッコミどころ。ロリンズは遺憾なくファム・ファタールぶりを発揮して、カリシももうもっと「だめだ」「反対だ」と言えば良いのに。ボブ役はおなじみのジェイク・ウェバーで、あれやこれや、言い訳するのが非常に不愉快でした。根っからの嘘つき?既婚女性に手を出すのも、病気みたいなものか。ローラの美人局疑惑についても、どこまで本当だったのかわかりませんね。ま、海外口座のことは事実なのでしょうが、そんなことに精を出す弁護士夫婦がいるのでしょうかね。ちなみに、今回のボブの役柄は「Homeland」でジェイクが演じたオキーフの役とよく似ていましたね。彼は「ミディアム」のアリソンの優しい夫役以外は、悪役ばかり見ているように思います。ローラ役のダイアン・ファーは「ナンバーズ」以来久しぶりに見ました。