NCIS:LA ~極秘潜入捜査班13 #294 Pandora's Box
サムはお休み、新顔登場、ケンジー役ダニエラの監督という変則的な回で、それでも伏線を回収する動きが見られました。それにしても、いろいろな話題が含まれていましたよね。カティアが何かを保管していると見られる、美術保管会社クルーシェルに強盗が入り、保管箱5つが盗まれた。配送業者を装って侵入し、記録係が席を外している間に盗んだようだ。逃走する時に貨物主任が撃たれたが、命は助かった。今のところ誰が預けたものが盗まれたのかわからないが、NCISはすでに捜索令状を請求しており、令状が出るのが遅れている状態だった。LAPDから連絡を受け、カレンとファティマが捜査に向かう。配送業者はパサデナの顧客の美術品を運ぶ名目だったが、盗まれた箱の中にはカティアのものと見られる箱も含まれていたことがわかる。DCから、キルブライド大将の秘書として、予備捜査官のシャイラ・ダーが派遣された。ラウンドトゥリーとダーが令状の発行が遅れた理由を調べるが、カティアがディープフェイクを使って遅らせたことも考えられる。倉庫の記録係エレーナによると、配送業者が到着したときに、水漏れで配管工事の業者が到着したため席を外したことを認める。配管工事の会社は実在しているが、パサデナの顧客と配送業者の会社は実在していなかった。キルブライドは、美術品の強盗ということで、過去に関係者として潜入したケンジーに情報を求める。ケンジーは当時関わったキムに連絡を取る。ダーによると、令状を扱ったクレイン判事は請求したカレン本人から差し止めを依頼されたという。カティががディープフェイクを使ってカレンになりきり、差し止めを依頼し、時間稼ぎを目論んだのか。配管工事業者は、エレーナから時間の指定を受けたという。そのためエレーナは業者に2倍の金を払っており、カレンはカティアに雇われたのかと追及する。エレーナは、フランス人のグレイヘアの男性から15,000ドルを示され引き受けたが、名前はわからないという。その男性の容貌を聞いて、キムは伝説の大泥棒ジェラール・デュポンではないかという。デュポンはベルギーで捕まり5年の刑期で刑務所に入っていたが、短縮されLAにやってきた。こちらに娘夫婦が住んでいて、出産したばかりだという。強盗犯の乗ったバンはエリックのカレイドスコープ2.0の追跡で、SUVに乗り換えられ、とある店の前に停車していることがわかった。カレンとファティマが店内に入ると、デュポンがいて今朝着ていたのと同じ作業服も見つかった。デュポンは朝から店の再開のためここにいるというが、盗みには銃を使わないというデュポンとしては荒っぽい仕業だった。デュポンは口をつぐむ。ケンジーとディークスはデュポンの自宅を捜索し、ベルギーで盗んだとされるマーキュリーの彫像を見つける。ケンジーはこれが使えると考え、デュポンに強制送還にならないように口添えすると迫る。デュポンは、面識のない「イリーナ・フェドロヴ」ナという女から仕事を受けたと認める。それはカティアの偽名の一つで、盗むものを指定されたが1つの小さい金庫の内容で、欲を出したデュポンはその他にも盗んでしまった。デュポンはヒエロニムズというバイヤーに連絡を取っているため、カレンが客を装ってデュポンに同行することにする。LAの裏社会の顔役が顧客としてヒエロニムズの内覧会に集まった。そこにはカティアの品物が見当たらず、ヒエロニムズは突然、品物の中に偽物が見つかったと言ってカレンたちを足止めする。銃を向けられ、応援部隊の到着まで待てないためラウンドトゥリーとファティマが救出に向かう。銃撃戦が始まるが、何とか制圧しその場にいた全員を逮捕した。しかし、デュポンは姿を消す。カティアの品物は別の場所にあり、「ペンブローク」と書かれた8ミリフィルムだった。ケンジーとディークスは以前保護したローザと面会するため、難民再定住局に向かう。しかし、昨夜遠い親戚がローザを連れて退所したという。ローザの身を案ずるケンジーだったが、担当官から呼び出され、ローザが同郷の友達に預けていたものがあるという。ピラーという少女は、グアテマラのお守りを預かっており、ケンジーはピラーと親しく話すことにする。デュポンの自宅は今後も監視を続ける。ダーはもうそろそろキルブライドがLAを嫌っていないことを認めてはどうかと言い、DCに戻っていった。カレンはカティアのフィルムをチェックする。そこには、「高貴な乙女」の少女たちが一人の少女を殴り続ける様子が写っていた。観察者は何度も続けるように言う。「痛みは心の持ちようだ」という言葉に、カレンは自分も同じように何度も何度もブロックの組み立てをさせられたことを思い出す。キムという個性的なキャラが出てきたのは、キャサリンの初登場の回でしたね。だったらキャサリンに出てきてもらっても良かったけれども、サムがお休みじゃしかたない。そういえば、この2人はまだ交際しているのかな。サムの父親が言及されるのは2回めですね。いよいよ気になります。キルブライドが孤立感を強めているのか、意のままに動く人材が必要と考えたのか、局長がダーを送り込んだ。DCなんて、いつ裏切られるか心配しながら過ごしているのに、何でLAを嫌うんだろう。ラウンドトゥリーが気を使って、距離を縮めようと彼なりに親しみを示しているのに、キルブライドはお高く止まって、歯牙にもかけない。馬鹿にしているのか、差別しているのかとも感じられて不愉快な態度ですね。まあ、がんこな年寄だから仕方ないということなのかも知れませんが、無理をして居続ける必要を感じません。個性豊かなメンバーだからヘティでないとまとめられないのなら、もう誰が来ても難しいでしょうね。ちなみに、グルテンフリーの日本のフライドチキン「ピクニコ」というのは一体何?架空の店名かもしれませんが、衣に小麦粉が使われていないということかな。Church's Texas Chickenというのはあるようです。ケンジーとディークスは亡命を望んでいたローザのことを気にかけていたのですね。とりあえず引き取る親戚がいたということで、彼女の亡命は認められるかもしれない。ただ、犯罪者のデュポンが入国できるのに、なぜローザが施設に足止めされるのだろうか。これはもしかすると、ダニエラが訴えたいことだったのかも知れませんね。養子を迎えるというストーリーの背景に、守るべき立場の子どもたちが苦しめられているということを描いていくように思いました。さてさて、カティアの過去がカレンの過去を明らかにする。あの訓練はアナも受けたのかしら。あるいは殴る方だったりして。パンドラの箱が開けられた、ということで、さらなる混乱がもたらされそうです。