The Blacklist 9 #188 Eva Mason (No. 181)
やっと繋がりましたね。無理やりだけど。シーズン残り3分の1のまとめにかかった感じです。リズから取り出された発信機は、時間通りに服薬しているかをチェックする機能もあり、医療用機器の可能性がある。レッドはハービーに分析を頼む。パナベイカー上院議員が密かにレッドを訪ね、行方不明になっていた息子の妻シーラが、キャンプ場に現れ、痩せ細り瀕死の状態だという。何ものかに拷問を受けたようで、犯人の手かがりがないため、パナベイカーは闇の世界のレッドに助けを求めたという。シーラは広大な森の中を何日も歩き回ったようだ。レスラーとデンベが病院を訪問主治医から状況を聞く。心臓に異常が見つかり、なぜか体に他人の名前を自ら彫り込んだようだ。クリスタル・フラワーズとマリア・ホームズは、シーラと共に「タイニー・ファイター基金」の取材を受けている。「タイニー・ファイター基金」は、難病の子供と家族を支援する団体で、パナベイカー自身も多額の寄付をしたという。責任者に話を聞くと、対象となる難病の子供の情報は、数百人のボランティアからアクセスでき、クリスタルの息子、マリアの息子、シーラの娘がそれぞれ登録された1週間後に、母親たちが失踪していることがわかる。今週はサラ・サットンという少女が登録されているという。FBIが入院したばかりのサラの病室に向かうと、母親のメアリーが看護師に襲われ誘拐されそうになったところだった。サラは発作を起こして緊急入院していたが、女はメアリーとサラの抵抗で誘拐に失敗し逃げていた。現場には特殊な注射銃が落ちており、クーパーはレッドに出どころを尋ねる。連絡が取れないハービーの自宅を訪れたレッドは、赤ん坊の世話でパニックになっているハービーを手助けし、発信機について意見を聞く。一般には使われていない最新技術で、試験運用されたという情報があったという。問い合わせのあった注射銃については、ウェストバージニア州の僻地に中古の医療物資などと共に配送されていることがわかる。レスラーとデンベが廃病院に侵入すると、ベッドに拘束された女性たちがいた。誘拐されたシーラの仲間たちで、ナイフをもった看護師が襲いかかってきたため逮捕する。看護師のビンストックは弁護士を要求して何もしゃべろうとしない。被害者はいずれも重病の子供を熱心に世話をしている母親たちで、その母親たちは子供と同じような症状を示していた。わざとその症状にさせられていると見られるが、理由はわからない。パナベイカーはレッドにピンストックの口を割らせるよう頼む。吐かせ屋のブリムリーの力を借りて、シーラが長年自分の娘に悪い薬を飲ませて病気の状態にしていることがわかる。つまりシーラは代理ミュンヒハウゼン症候群なのか。パナベイカーはそういえば、気になる行動があったという。昏睡状態だったシーラが目覚めるという知らせが入り、パナベイカーは対応を求められる。メアリー・サットンもサラに危害を加える恐れがあるとして、デンベとレスラーが向かうが、親子は病院から消えたという。メアリーの夫は子供思いの妻が娘をわざと病気にしていたなど、信じられないという。デンベはサットン親子が「タイニー・ファイター基金」のインタビューを受けた録画を持ち帰る。アラムは廃病院で押収した大量の医療記録を調べ、代理ミュンヒハウゼン症候群を証明できるだろうという。ビンストックはチェルシー・メイソンという少女の訪問介護をしていたが、少女が死亡して仕事を辞めた。その少女の姉イーヴァ・メイソンは医療過誤で病院から多額の和解金を手に入れている。イーヴァは母親が妹を殺したことを恨んで、同じような母親を狙ったのか。イーヴァは「基金」のボランティアで、対象となる親子を探し、保険の調査員をしているビンストックが医療記録を手に入れる。イーヴァは再びメアリー・サットンを襲うだろう。メアリーは今はデラウェア州にいると見られ、インタビュー映像の中にデラウェア州のホテルに行きたいという言葉があった。FBIが現地に急行するが、すでにイーヴァはサットン親子を追い詰めていた。銃を取り出し、サラを救い出すというイーヴァに、サラは母親のバッグの中にあった銃を取り出した。母親が自分を傷つけるはずがないというサラだったが、現場に到着したFBIが説得を続け、サラがイーヴァを撃ったことで事態収集となる。パナベイカーは息子に真実を伝え、シーラの逮捕に踏み切る。レッドはボストンの精神科医ジャンセンに面会する。リズから取り出された発信機を見て、ジャンセンは、去年服薬の時間を守るのが難しい患者のために開発されたプロトタイプだという。しかし、プライバシーの問題があり計画は実現しなかった。ところがある男性が現れ、妻に精神疾患があり、薬をちゃんとのまなかったために人を殺める事件を起こしたという。その男性は自身で服薬を監視する装置を作ったのでジャンセン医師に試してほしいと言ったという。名前はアンドリュー・ケスラーだった。レスラーに内緒でチームは薬を断って2ヶ月を祝う節目のお祝いを開く。クリミナル・マインド風のブラックリスターでしたが、そこにパナベイカーを絡めたのは興味深かったです。まあ、彼女もそもそもレッドに免責を与えているのだから、闇の世界と無関係だったとは思いませんが、自らレッドに頼みに行ったというのは大きな借りを作りましたね。レッドのトレーラーカーはよろず相談所という感じか。それにしても、何でFBIの正規の捜査班に任さないのでしょうか。シーラが逮捕されることは、自分のスキャンダルになるから、予防線を張っていたということかな。母親が逮捕されたことを、どう理解させるのか、孫とどう信頼関係を築くのか。子どもたちは被害者ですから、きちんと見守ってほしいです。今回の見所は何と言っても赤ちゃんをあやすレッドでしょうね。どなたのお子さんなのか知りませんが、手慣れた様子でここは萌シーンかな。さすがにおむつは替えなかったですが。レスラーを励ますチームの和やかさは、普段の撮影現場なのでしょうね。「俺は俺の道を行くから放っておいてください」というレスラーが、リズ以外に心を開いて涙目になるのは、character developmentとして良しとしましょう。(かなり贔屓目です)さて、ついにクーパーを脅す謎の人物とレッドが追うリズを死に至らしめた人物の接点が見つかった。クーパーを陥れようとする存在は、リズを殺すのに助けとなったデバイスの発明者を逃がせという。どちらが本当の狙いなのでしょうね、レッドにダメージを与えること、クーパーをはめること。まあ、普通に考えたらレッドが本来のターゲットかな。クーパーとの協力関係にくさびを入れたいということもあるでしょう。どういう展開になるのか、楽しみにしています。