|
カテゴリ:その他のTVドラマ(感想)
HBOとBBC共同制作でエミー賞も受賞した全22話の歴史大河ドラマ。
とりあえず1,2話を見ましたが、セットや衣装、プロップ、ディテールなどが先日NHK BSで見た同じくBBC制作の「エリザベス1世~愛と陰謀の王宮」と同じように重厚感があって、しかもリアル感がありました。 シーザー(カエサル)やアントニウス、ポンペイウスというと、ハリウッド映画の乾燥したギラギラした画面を思い出しますが、「ローマ」はどこか「湿気」を感じます。土の臭いがしますね。 ロケはイタリアのチネチッタ・スタジオで行われ、制作費200億円以上だそうですが、確かにテレビの枠を越えたスケール感がありました。 時代設定は紀元前60年ころからローマ帝国が成立する前後で、ドラマもお馴染みの歴史的人物たちに名もなきオリジナルのキャラクターを織り交ぜて、政争、政略結婚、陰謀、愛欲、憎しみ等々、人間ドラマの部分でストーリーテリングにも飽きません。 HBOだけにやたらアダルトなシーンが多いのはしかたないですが、紀元前の話ですから、「人の営み」ならこんなものかなという感じです。(笑) ぼかしを入れるのはTVなので致し方ないのでしょうが、無粋ですね。しかし、そのために一応「R-15指定相当」ということになっていました。 目玉の一つはアティア役(Polly Walker)の女優さんが判で押したような毒婦ぶりで、The.O.C.のMelinda Clarkeに似ているですよね。しかも吹き替えが小宮和枝さんなので、ぴったり。その他の声優さんもベテラン中のベテランばかりで相当力が入っているなと思いました。 他に面白そうなのは、ストイックな百人隊長ヴォレヌス(Kevin McKidd)と部下のプッロ(Ray Stevenson)を巡る運命の悪戯、というところでしょうか。青春ドラマに出てきそうなオクタヴィウス(Max Pirkis)君もなかなかかわいいです。 映画だと派手な戦闘シーンばかりで変わり映えがしないでしょうが、TVシリーズだけに、じっくり人間ドラマを描いてくれそうです。 WOWOW ROME「ローマ」 IMDb ROME お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 19, 2007 01:44:37 PM
コメント(0) | コメントを書く
[その他のTVドラマ(感想)] カテゴリの最新記事
|