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カテゴリ:The Blacklist
残り何話かになりましたが、いよいよ終わるのかなという雰囲気が漂ってきましたね。
エリザベスが去った時に似た感じがします。 そしてレッドは徐々に重荷を下ろしてより淡白になっていくように見えますが。 NYのレッドの住まいにウィーチャが忍び込んで、レッドを驚かせる。 クーパー宅のアグネスを訪ねたレッドに、クーパーはセキュリティを強化するべきだという。 レッドは警備を手配する間、デンベを貸してほしいという。 レッドが情報提供した海運会社トランスウィスク・インターナショナルについてチームで調べたが、積荷関係では特に問題は見つからなかったという。 レッドは1万を超えるコンテナの中に2個の問題あるコンテナがあるという。 エンタロン・エレクトロニクスというフロリダが本拠地の企業があるが、登録上は正式に存在するものの、実際は製品を作っているわけではなく、従業員も偽物でゴーストのような実態だ。 それでも税務報告はしており、その背後には、モルガナ・ロジスティクス社という存在があるという。 モルガナは実体のない企業を合法的に存在するように偽装する企業で、政府から正規の文書を入手して、従業員の身分も詳細に作り上げる。 こうして作った企業は数千社に上り、エンタロンもトランスウィスクもそのうちの2つだ。 大半の企業は密輸のためのカモフラージュで、モルガナの実態を暴くことでアメリカ市場最大の犯罪組織を潰すことができるだろう。 エンタロン社が公表している役員の写真はAIによる合成だが、そこにどうやって現実の免許証や確定申告などの届けが行えるのか。 レスラーとマリクがエンタロンの荷物を運ぶ海運会社の船を訪ねる。 船長はエンタロンはお得意で、運ぶもののチェックはいちいちしていないという。 エンタロンの実態が掴めない中、ハービーは税務処理をしている実在の会計士を見つける。 しかし役員の連絡先にその人物は存在せず、エンタロンのタンパ本社を捜索してもオフィスには誰もいない。 会計士が最近エンタロンの幹部と食事をしていたというので、レストランを捜索するが、使用されたクレジットカードの記録でDCの会社のものが使われたことがわかる。 FBIがノースマイヤー社に踏み込むと、偽企業を作るための認可申請書類があり、あらゆるデータを扱うオフィスだった。 ここで数千から数万の会社が作り出されていると見られ、それらを結ぶ輸送路は全米に及んでいる。 従業員の姿はなく、責任者らしい男が一人いたため身柄を拘束して話を聞くが、ジェローム・カヴァノーと名乗る人物は実在しない。 FBIは匿名のまま数千件の企業詐欺で起訴することはできると迫るが、この男は動じることもなく、さっさと送検してくれという。 久しぶりにデンベと一緒の時間を過ごすレッドは機嫌がよく、昨夜の侵入者はウィーチャだったと打ち明ける。 レッドは不動産屋のアンドレアに大切な客を招いてパーティを開きたいと、準備を依頼する。 クーパーはノースマイヤー社の倉庫がモルガナの施設だと考え、大量の証拠を押収したことをレッドに告げる。 ただ身柄を確保した男がIDを確認できないため、レッドに特定を頼みたいという。 ハドソン議員は旧知のFBI特別捜査官ジョーダン・ニクソンに、タスクフォース836について調べてほしいと依頼する。 しかしニクソンでもFBI内部から情報を得ることができなかった。 クーパーはこの10年ほどで、200件の捜査を指揮しており、もたらされた情報の出どころが不明だ。 ただ気になる会議の記録があり、クーパー以外にも3本部長が集まっていたという。 ハドソンは他のメンバーから話を聞くことにする。 レッドの情報で、FBIで拘束中の男はパリ在住のアンリ・ギョームとわかる。 しかし、この男には各国で別の名前で正式なパスポートが見つかっており、それらも偽名だという。 偽名でも正式なパスポートであることから、発行国から情報を得ることができ、出入国の記録を問い合わせることはできる。 その結果、この男は様々なパスポートを使ってパリを訪れていたことがわかった。 そこに拠点があると見られ、タクシーを利用した際に「LT&Z」という会社のビルに立ち寄っていることがわかった。 酒類の倉庫のような場所であるが、クーパーは現地での捜索令状を取りレスラーとマリクをパリに送り込むことにする。 そこはDCの倉庫とよく似た設備を持つもので、しかも運輸システムは世界中をカバーしていた。 レッドがこれまでに提供した犯罪組織の中でも最大の規模のものだ。 従業員は政府発行のIDを持ち、合法な機材で違法な商品を運ぶ大きな組織だったが、慌てて現場を去ったようだ。 偽の会社を作って支社は世界中で数十か所あり、クーパーはこのシステムを停止させる。 しかし、各地で従業員を捕らえることはできず、大した情報も押収できなかった。 例のカヴァノーは本人が望んだように送検され、罪状認否まで済んでいる。 レッドは一日デンベと過ごし、昔を思い出すと懐かしむ。 デンベを家に送り届けると、レッドは裁判所に向かい、多額の保釈金を支払って出てきたカヴァノーを車に乗せる。 レッドの拠点ではモルガナ・ロジスティクスの幹部が世界中から集まり、パーティが開かれていた。 彼らは急遽「空輸」されて集まった。 レッドは摘発を知って一足先に幹部を集め、モルガナ・ロジスティクスを終わらせると告げる。 レッドが自分の組織の一部として設計し維持してきたが、存在していても見えず、一国のGDPを超える価値の物資を運んできた。 レッドは共に生きた仲間に、大きくしてきた財産を分かち合うという。 ハドソンは本部長の一人、シェーファーに本部長4人が集まった極秘会議について尋ねる。 ファイルをちらつかせ、議事録がリークされたら困るだろうと迫るが、逆にシェーファーは危険になるのはハドソンのほうだと答え、連邦議会記録に「ズマ」とささやくだけで司法省長官から連絡がくると助言する。 ハドソンはズマはFBI捜査官で、6年前はレイモンド・レディントンと一緒にいたという写真を手に入れた。 そんな人物がFBI捜査官になるのには4人の本部長が極秘の会議が必要だったのだろう。 そして、レディントンを中心に、クーパーのタスクフォースが結びついていることに気づく。 彼がタスクフォースを堕落させた鍵なのだ。 レッドがモルガナのボスだというのはカヴァノーの保釈金のあたりで気づきました。 レッドが自由自在に物を動かし、人を動かす原動力みたいな屋台骨ともいうべきシステムを自らクーパーに差し出したわけですね。 これまでのリスト者の中で最大級の犯罪組織というのだから、まあ言ってみればレッド自らを差し出したようなものです。 でも、クーパーたちは首謀者がレッドだとは気がついていない? レッドとすると、30人程度の関係者は企業活動をするだけでなく、共に人生を歩んできた仲間で富を分かち合う存在だという。 今までの商売仲間以上の信頼する存在があったのですね。 あのパーティ参加者はよくある制作陣を含めたお別れパーティだった、ということかなと思いました。 レッドのスピーチ、つまりはジェームズ・スペイダーの言葉は10年間を共にした制作陣関係者への感謝の言葉だったのかも知れません。 それにしても、規模の大きさと複雑な洗練されたシステムを作り管理する能力はすごいとしか言いようがない。 たった一人の犯罪者がコントロールするのだから、そこはファンタジーかな。 架空の人物が書類上は存在して当局からは感知されずにいられるアメリカ社会とは、やはり違うな。 でも、役員の顔写真はAIで作り上げるなどは、今の時代らしいですよね。 で、ハドソンに接触したブレア・フォスターはレスラーの情報を耳に入れたわけですね。 かつてFBI特捜班でレッドを追っていた情報などはどこから入手したのかわかりませんが、エリザベス・キーンの名前はネットで検索したらすぐ出てくるはずです。(笑) こうして、ハドソンはあくまで透明性を求め正義の側からレッドに立ち向かってくる。 最後の最後でレッドの敵は正義となるのだなあと感慨深いです。 デンベと昔みたいに一緒で、無邪気に楽しんでいるレッドも切ないですが、ウィーチャの侵入はなかなかおしゃれで大人の雰囲気でした。 彼女に抗うのはさぞ大変だったでしょう。 全てを手放したレッドにウィーチャは付いてきてくれるのだろうか、かすかな期待を持ちますが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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