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カテゴリ:ボストン・リーガル
今週はA、Bどちらの裁判も奥深くて面白かったですね。
裁判は勝てばどんな変な理屈でもOKなのですが、ラストのバルコニーシーンなどでアメリカの本音と建て前が垣間見えて、常識的な線を示してくれるのがBLかなと思っています。 共和党で銃大好きのデニーが意外と同性愛に寛容なのが驚きでした。 同性婚については反対のようですが、まあ、アランと仲良くしているところを見るとさもありなん? セクシーなウェルドン判事役のGail O'GradyはNYPDブルーなどで有名ですが、この後しばらく出るようです。 16歳の少女ミシェル役の子は、JAGでハーモンが後見人になったマティ役のHallee Hirshですね。この子、ERのグリーン先生の前妻の娘、レイチェル役だったのですね。 うわ~大きくなったなあ。 例の歴代豪華レギュラーメンバーが揃ったER最終回にも顔を出したようですね。 ・ブラウン判事が同性愛を「治療」する宗教団体を訴えた件 SSAD(Same-Sex Atraction Disorder)、要するに自分が男性に興味があると気がついたブラウン判事は、『輝ける明日』という宗教団体の治療を受けたが効果が無く、かかった4万ドルを返却して欲しいと訴え出る。それにはデニーにアランとベサニーが代理人として加わり裁判に臨む。 「治療」は聖書を研究し規律ある生活を送ることにより、自制心を学び性別にふさわしい行動を取れるようになるというものだが、ブラウン判事は個人の努力が足りなかったとして、金を返すつもりはないという。 アランは同性愛は精神医学会でも病気ではないとしていると指摘し、本当に病気ならどうして製薬会社は薬をつくらないのか、宗教団体は政治家に賄賂を送って政府が勝手に偏見を作り出しているのではないか、同性愛は命に関わる差別や脅迫の対象であるなどと訴える。 判決は勝訴で、治療費の返却の他、懲罰的支払いとして35万ドルを求める。 アランは裁判終了後、以前にパーティで知り合ったウェルドン判事と関係を持つ。 ・レイプされた少女に「忘却薬」を飲ませるのを差し止めたいという件 以前シャーリーが弁護したキャボット教授の姪ミシェルが最近ユダヤ教のラビにレイプされ、PTSDで苦しむのを心配した父親が新薬の「忘却薬」を飲ませて苦しみから解放させようという。 ミシェルも嫌なイメージで生涯苦しみたくないと薬を望んでいるが、母親とキャボットは16歳の娘の記憶を部分的に消すという薬に頼ることに反対している。 薬は父親本人が開発に関わっているプロプラノロールで、PTSDをもたらすアドレナリンを遮断するベータブロック剤であり、これはすでに戦争で傷ついた兵士たちにも用いられ50年の歴史がある。 シャーリーはこの薬は副作用の心配な試験段階の薬であると言うが、状況はやや不利。 それでも、悪い体験も彼女の人生の一部である、優れた芸術は辛い経験からも生まれると主張して差し止めを勝ち取る。 ・デニース妊娠騒動 デニースは妊娠に気づき、父親が誰か検査したところブラッドである事が判る。 ジェフリーはそれを聞いて少し落胆したように見えたが、ブラッドはさっそく子供をどこの学校へ行かせるか、口を出し始める。 デニースはまだ産むかどうか判らないと突っぱねると、これ以上付きまとうなら接近禁止命令を取ると言い放つ。 デニースの妊娠を知ったクレアは、クラレンスにしゃべりクラレンスがそれをジェフリーに話してしまう。クラレンスは真剣に付き合うのならクレアの秘書を辞めさせて欲しいと申し出て、アランの秘書になることになった。 この妊娠騒動はデニース役のJulie Bowen本人がおめでたなのでその関係で作ったストーリーなのでしょうね。 それにしても、ブラッドが父親だと判ると中絶しようかと考えたみたいに見えて、何だか嫌な感じですね。 自分が好き放題をして男性と関係を持ち、結果として子供ができても厄介者のように中絶するなんて、分別ある女性としてはちょっと浅はかでは? ブラッドが父親ぶって口を出すのもある程度は仕方ないのではないでしょうか。 アメリカは人権を重視すると言いながら、実は非常に保守的で、かといって共和党にゲイが多いなど、ダブルスタンダードがあるようです。 同性愛を国が認めるかどうかについて、唯一の方法はゲイコミュニティがライフル協会に入って、ロビー活動をすればよいのだというデニー案にはにやりとさせられました。 ちなみに、デニーが名前を出したJim BakkerとJimmy Swaggartキリスト教のテレビ伝道者で、どちらも性的スキャンダルがあったらしい。 また、宣教師のTed Haggardも同性愛反対を訴えて、実際はゲイだったとか、Bill Bennettはギャンブル反対を訴えたが、実はカジノ中毒だったとか、Dick Cheneyについては先週の通り、銃中毒? などなど、確かにモラルという点で、他人に価値を教える義理ではないのかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 10, 2009 02:26:52 AM
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